昨日はある会社の竣工検査に立ち会ってきました。

とはいっても、県の工事なのでまだ電子納品の竣工検査でなく一般的な

工事完成検査です。

オイラは着手時点より若手の現場代理人(30歳)をサポートすることで一緒に

お仕事をさせていただいたのです。この会社は、このたび初めて県の

工事を受注され、最近の書類の作り方、図面の作成・運営方法を

半年かけて代理人さんに教えていました。

先日の検査が講義の締めくくりです。

 

主な講習内容は(土木業務のほとんどなんですけど)

     工事図面のチェック

     施工計画作成方法

     基準測量・現況横断チェック(現地測量方法と成果の作成方法)

     工事手順・工定表の作り方

     デジカメ写真の整理方法

     CADの使い方+運営方法

     現地照査+協議書作成方法

     設計変更の手順

     検査書類の作成

     検査時の検査官への対応方法

     屁理屈の言い方?

 

この他にも一緒に現場を見ながらちょっとしたことを教えたつもりです。

 

この代理人さんは非常に吸収率が良く、叩けば響く人でした。

途中からは電話のみで業務もでき、確実に業務を履行する力が出来て

いました。

 

検査においても検査官の機嫌を伺い上手に対応していました。

(オイラなら反論していたと思う)

 

反論したかった内容

その1

 「現場代理人は工事状況写真に1/2もしくは2/3以上写っておくこと。

現場代理人はカメラマンになってはいけない!」

もちろん監理技術者も。

 (何千枚もある写真に半分もか!  怒 

 理由:常駐していたかの確認の為。丸投げにしていないかの証拠として。

 

その2

バーチャート式工定表をきれいに作っていたら、

「ここまで丁寧に工程管理しているのならネットワーク管理しろ!」

 

実はこの現場はバーチャート式ネットワーク?で管理していました。

(オイラ特有かもしれませんが、作業班別に流れが分かるように1日刻みで工程を組んでいました。)

それを見せるとこの検査官。

「最遅・最早の数字が書いてない!ネットワークはこんなもんではない!とかこんなのでは良く分からん!と言った挙句、こんなものはネットワークとは言えん!ダメだ!」   

怒!怒!怒!

(問題集に書いてある工種・月日も書いていない形を想像していたらしい。)

 

怒りの為話が逸れましたが、情けない質問攻めをされたものの、作り笑顔で

検査が終了しました。

 

現場の検査が完了したもののこの現場代理人。腹の虫が収まらなく、

「検査官、創意工夫・イメージアップの書類も見てください!」

と言って車に乗りかかっていた検査官を事務所に連れ込んでいました。

 

加点の書類を見ずに返すなんてもったいない話は無いでしょう。

 

しかし、点数をつけるのも人間。工事成績評定点はいかに?