書きたい記事が溜まっているのですが遅れながら書きます。
-20130221_1253 -20130221_1254

先日大阪と東京からわざわざこの田舎のオイラの事務所へ訪問してくださいました。 
(株)トプコンソキアポジショニングジャパンと(株)アイ・エス・ピーのお二人のお方。

最近土木・建築業界では図面やデータの3次元化が進んで来ています。
「土木に3次元なんてまだまだ先のことだよ!」と思われているかもしれませんが、もともと土木技術者さんは2次元図面を頭の中で3次元に戻して、その地形に構造物を作っていると思います。
特に丁張を設置するときには数本の丁張をにらんで、法面や構造物をイメージしていますので、3次元図面になればおそらく構造物などを作るに便利になると思います。
しかし、それをどのように3次元化にするかということになるわけです。

この写真に見えるのは3次元スキャナー。このように機器を立てて、計測する範囲を決めて測り始めると500m範囲で地形をX,Y,Zを記録してくれます。
オイラもこの手の機器を持っているのですが、この機械。読み取り点数が並ではない。
なんと1秒間に3万点。このときは5cm間隔でスキャナーしましたが、オイラの家の前は数分で3次元で取得できました。
image
そして事務所に入り、今度はパソコンでそのデータ処理。このときの処理点数は50万点。時間を要するのかと思ったら、あっという間でしたね。
でこのデータをCAD上にも反映できるのですが、なんとスキャナーした点を、その時の背景写真と同じように色付けすることが出来、ちょっとした3次元写真を作ることができます。
つまりいろんな角度で3次元スキャナーデータをCAD上でくるくる回すと、航空写真が出来てしまうのです。

オイラがいいなーと思ったのがデータ処理する”LandForms”というソフト。地形を一気に3次元スキャナーをかけると下記写真のようにバックホーなどがどうしても入ってしまいます。
土木で欲しいデータは地形のみなのでこれを削除する方法はなんとも、お見事。言葉では書けないのですが、立木にしても一気に消すことが出来る機能がついていました。
-20130221_1258 20130221_1259

出来上がった地形に道路計画を入れることができます。 これはAutoCAD Civil3Dによく似た使い方でしたね。

最後に気になるお値段。
この3Dスキャナーとこのソフトで2000万円(定価)。高いとみるか安いとみるか。使い方次第ですね。
オイラも今このよなデータを作っていますので、欲しいところですが・・・・・”金”は無し。
ま100万円になるまで待とうかな。(笑)