先週は講習会の講師として呼んでいただけましたので、北海道に行っていました。
今回は建設会社に入社している新人さんの職業訓練でして、1ヶ月間集中して勉強をされているようです。そこに「測量学の実習」として、測量機器の取り扱いから測量方法を2日間行ってきました。

場所は北海道の名寄市。旭川と日本最北端の稚内の間にある町ですね。

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千歳空港から列車に乗ってひたすら北方向に。家の裏にはまだまだ大量の雪が残っていました。
今回はこのお方にお世話になって、講習会を行うことになり、旭川駅で合流しました。


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北海道名寄市 上川北部地域人材開発開発センターに到着。
まずは施設の方にあいさつと、今回使う機材のチェックです。
今回の機材はレベルとトータルステーション。新人教育ですので、レベルはオートレベルとティルテイングレベルの2種類を用意してもらいました。
そしてトータルステーション(TS)。

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なんと最新のUSBメモリーが入る機器ではありませんか。予定していたものとは違うので、急きょ講習内容を変更しようと考えました。

そして初日。生徒さんとご対面し、講習をスタートしました。なんといっても今回の受講生はみな若い。生徒さんのお父さんとオイラが同じぐらいの歳ですね。歳を感じてしまいますわ。(笑)
なのでお父さんのように少々強引でもよいかなと。そしてみなさんとても素直。熱心に実習や講義を聞いてくれてとてもやりやすい講習会でした。

実習場所は駐車場。あらかじめ測量ピンを設置してレベリング。野帳の付け方・計算。
トータルステーションは機械の設置方法などで1日目を終了しました。

TSは角度と測距で手計算にて座標計算をする予定でしたが、良い機材があるので、手計算問題は宿題にして、次の日は予定外の高度な方法を教えることにしました。

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Excelの座標をUSBメモリーでTSへ。そのデータを使って平板測量。そのデータを使い、CADで平面図を作成して、工事の計画を立てる。その工事内容を現地(駐車場)に測量して丁張がかけれるところまでを一通りやりました。
TSにある座標データを使う方法を見た生徒さんは、「えっ!こんなに簡単に!すごい」と歓声が上がったりもしましたね。
土木現場ではまだまだトータルステーションを使いきっている人が少ないので、若手が悉皆里と勉強して使い切ってもらえれば、もっともっと土木業務の効率化が出来ますね。
今回の講習ですが、すごく急いで進みましたので、出来れば3日間ぐらいほしい講習会でした。