”梅雨が明けない〜” と、つぶやいている人は多いでしょうね。なんせ、もう8月が目の前なんですからね。
今年は例年並みの6月初旬に梅雨に入って、もう1か月半も続いていますからね。土工現場からは泣きの声も聞こえています。
そんなオイラは今月中の大雨で災害が起こった個所の測量や通常業務をしておりましたが、あっという間に7月が終わりそうです。なかなか予定通りにいかないものですね。
でもこの災害の測量も3Dを使った測量を行い、早く災害数量を算出することもできました。
鉄道のトンネル入り口が崩壊して、いまだに不通になっています。
おおよそのり面が出てきた段階でオイラに連絡があり、
「残りの土量とのり面の面積を算出してほしい」とのことでした。
手順として
1)GNSSで基準点、UAVの標定点を作成
2)UAVで3D用撮影
3)地上型レーザースキャナーで既設線路高計測および草部の地上高計測
4)点群処理
5)オルソ写真とスキャナー3Dデータより線路中心線・計画(現況)高を作成
6)崩壊箇所前後断面を作成して、崩壊箇所の計画(現況)TINデータを作成
7)3DCADにて計画と崩壊現況断面横断図作成
8)数量を算出
と、起工測量していることと、マシーンデータを作っている技術の合体で行っています。
崩壊時の3Dと崩壊前の3Dをそのまま土量計算に使ってもよいのですが、このように横断図にすることにより、土砂のすべり面が見えてくるので、オイラは一度横断図にして、土砂撤去ののり面部の線を作成して、平均断面法で数量を算出します。
昼過ぎから測量を行って、夜には数量を算出することができました。
ここの災害現場は従来の測量でもできますが、これが大きくなると、3D化は安全と多様情報を入れるには、有効な手段だと思われますね。