もぐらくん

田舎に住んで公共工事のお手伝い。現場管理からCIMまで現場の実情を記事にします!!

施工計画書

測量報告書

今週も事務所仕事を中心としてやっておりました。 昨日の雷と土砂降りの雨があって

「梅雨が明けたのでないの?」と思っていたのですけど、今朝もジメジメの朝なので、もう数日我慢ですね。でも今年は雨が適宜に降っていますので、昨年のように田んぼの水不足はないかなという感じです。


今週はICTを初めて行う1現場の書類を仕上げました。

(ここでいうICTとは、3次元起工測量、3Dデータ、マシンコントロールによる施工)

この会社さんでは初めて行われるということで、OJT(お手本)ということで、オイラが作成した打合せ簿などで工事を進めていくことになりました。


 1)ICT施工計画書

 2)基準点基本測量報告書

 3)UAV・TLSを用いた起工地形測量報告書

 4)ICT建機用3次元設計データの作成報告書


この現場は ”町役場” のお仕事で、ICTなどの活用などは自社自社努力として行われており、ICTで施工することは別途打合せをされておりますが、詳しい内容の”ICT施工計画書”が遅くなったのはオイラのせいですね。失礼しました。


オイラが担当させていただいた現場は、このICT施工計画書の原本をデータ(EXCEL)でお渡しして、今後自社で作れるようにしています。これまでにもこの施工計画書のひな形渡したら、自社で作り変えて使っているところが多いですね。


以前こんな相談をしてくる現場もありました。


現場 「地上型レーザースキャナーで起工前地形を測量してもらったのだけど、変な形式の

    3Dデータと横断図に切り出したCADデータだけをもらいました。

    でも役所からいろいろな書面が出ていないといわれて・・・・ 」


オイラ もらわれているデータを確認

    「測量した会社に、測量計画書(機材など)や、点群の生データと起工測量精度管理

     の報告書をもらってください!」


現場 「何度も言っているけど一向に送ってくれないのです」


オイラ 「直接その測量会社さんに話をしてみましょう」

     電話をしてこちらが欲しい書類をお話しをしたら・・・


某測量会社 「3次元データは渡したものだけです。測量計画書などはありません。

       精度管理って何ですか?うちの地域ではそんなものを出さなくても検査が通

       ります。苦情を言われたことは今までありません」

オイラ 「・・・・・」



とまあ悪口を書いてしまうことになりますが、ICTを行うにあたり、マニュアルにあることは、測量をした会社で用意はしないといけませんよね。メインは測量会社の使う機材のカタログや校正書と観測した精度管理ですから、現場の人が用意するものではないのですよね。


話は最初に書いた報告書の種類ですけど、デジタル社会になのですけど、4つのうち2つ(2と4)の報告書は、紙印刷をして赤ペンチェックを入れたものになりますので、報告書の仕上がりは結構時間がかかります。
4番の3次元設計データ作成の赤ペンは「発注者が指示をした際には提出」とありますが、業者としては事前にお渡ししておかないといけませんよね。


現場管理者上がりのオイラは、古い考えの人間ですので、

「発注者(検査官)に突っ込まれないだけの書面を作成しておく」です。(苦笑)

現場を把握するには?

リアルなお話。

「工事を受注しました!」
(いや、オイラが受注したわけではありませんよ(笑))

では現場の方は何から手をつければいいの??

と、工事を受注して担当者に受け渡された時に感じることではないでしょうか。

設計図書(図面)・設計数量・現場説明事項・・・・等を”どっど〜ん”と営業・会社
から預けられてうれしいやら、何をすればいいのかと。

よく、「設計図書をしっかりと把握すること!」
と言われています。  もちろんそうですが、その前にやっておかなければ
いけないこと。

工事現場を歩いてみること ですかね。(当り前か・・・)

その次は設計書の製本及び図面が確認できるように印刷すること!

と、オイラは感じています。(これも当り前か・・・・)

しかし、きちんと製本などをしておかないと、見にくいまま図面を見ている人が
います。
工事を受注してA1図面をそのまま使っている人や、CAD図面でも線幅が適正で
ないものを印刷してみている人など、非常に能率が悪いですよね。

横断図がたくさんある場合は、確認しやすいA3サイズで印刷し、綴じて見るとか
平面図ならA1で確認しやすいものに印刷する。連続している場合は、貼り付け
をしてでも、確認できるようにすることも大切ですね。
    s-20080827495.jpg(平面図貼り付け例)

それともうひとつ。
この工事で行うところは”色付け”をするにあたり、旗揚げ(設計延長)と
地物位置が確認できたところを色付け
をして、未確定な旗揚げは詳細を調べる。

ここまでやれば工事現場の全体像が見えてくると思われます。

「一番最初に施工計画書を作らなければ・・・・」と言われますが、現場を把握
していないのに書けませんよね(笑)

いろんな現場があるから、当てはまらないこともありますが、図面と現場を確認
する時間は惜しまない方が賢明ですね。


総合評価方式セミナー

先週は『総合評価落札方式』のセミナーを九州で行ってきました。

これは九州にある土木積算・工事原価管理のソフトを開発、販売している
(有)システムウイングさんの紹介である建設会社の社員教育で九州に訪れました。
ここで作られている”実行予算書”の原価管理ソフトは、以前オイラが現場所長
だったころに出会って、 
「すごい、これを我が社のメインソフトにしてくれれば現場は楽になるのに!」
と思うものでした。 残念ながらその当時別のシステムを導入しており、使うことは
無いまま、会社を去ってしまいました。

そんな会社の方と最近は意見交換などもさせていただいている関係で、このたびの
九州訪問となりました。

セミナーの中味は以前オイラが講習を受けた資料と、裏話で成り立っていましたが
メインとなるのが入札時の施工計画書(技術提案書)の書き方と、総合評価の
得点のつけ方、及び総合評価の点の取り方についてとなりました。

ここで詳しく書くと、オイラのボロが出てしまいそうなので書くのは止しておきます。
(ここに来る人のレベルが高すぎて突っ込まれそうなので)(笑)

このたびはPPTと見ながら、そのときに質問を受けながらのセミナーとなって
現場の話や、こうやったら良いのでは?と会話形式のセミナーになりました。

特に総合評価の配点についてはどこに重点をおいて、仕事と会社運営を
したほうが良いかなどを分析?を行いながらになりました。

しかし、土木屋さんのハードルが高くなって行き、飛び越せない会社も多く
なって行きそうです。

技術講習会

昨日技術講習会(広島県)に行ってきました。

CPDSの付いた講習会ですが、オイラとしては中味の

濃い講習会でした。

 

県発注の検査官自ら、検査での対応や、評価点の稼ぎ方、

それだけでなく施工計画書の作成マニュアルまで事細かく

書かれた書類を配布してくれました。

(裏話等も含め、現状や対応について話してくれました)

 

ちょっと気づいた一部分ですが内容を書きます。

施工計画書の作成について

 第1章から18章まで書き方や文面もすべてかかれており

 このままコピーしても良いぐらい、の仕上がりでどこかの

 工事現場の書類を引用したものを使われています。

 施工方法についてもいろんな工種記述事例があり、

 フローチャートもきっちり書いてあります。

 (実はオイラが7年ぐらい前に作った施工計画書が何ページかありました)

 

この中で本日勉強になったことは

1、  社内規格値を設定した場合、社内規格値を超えても

共通仕様書の規格内なら竣工検査は合格。しかし評

価点はマイナスとなります。また社内規格値を90%以

下ならプラス評価をします。 

 2、休日に関する計画

   よく「工程回復のため休日作業をしました」

   と理由欄に書くが、これはマイナス評価。

   良い例では「気象条件のため振り替えのため作業を行いました」

    等の詳細理由が良いこと。

 3、品質管理

  コンクリートのモルタルスペーサーについても「アルカリ総量の抑制」

   計算書の提出を行うこと。

 

他にもありますがとりあえず。

 

そのほか品格法の総合評価方式(簡易型)技術資料

作成様式および計算方法使用例が挙げられていました。

 

あと全国的に珍しいものとしては、広島県は個人のCPDS

ポイントが年間20ユニット以上であれば総合評価の加点となることです。

(ここまで書いていると土木を辞めたくなる人も居たりして)

 

ま、土木を続けるには自分の技術を上げていかなければならなく

なっているのが現状です。

 

これをチャンスと見るか、あきらめるかは、その会社に掛かっていますが、

土木も本人の力量が大きく左右されだすようです時代です。

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もぐらくん

サラリーマンを辞め、田舎に住み、測量・土木一般の図面の出張サポート会社をやっています。
土木の3次元データ作成なども始めまして、まだまだ土木の発展を信じて仕事をしています。

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