先週の3/2に三次でお題にあるシンポジウムに参加してきました。
主催は県立広島大学三次協働プロジェクトチームでしたが、話の途中JR西日本広島支社の協力もあったようです。
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話はパネルディスカッション形式で、第1部の「県北の列車を楽しもう!」と題して、県北の鉄道の話を聞きました。
その中には『秘境駅に行こう!』著者の牛山 隆信さんも来ておられ、お会いすることが出来ました。
県立広島大学准教授  坂口利文氏は
鉄道マニアの方で全国の鉄道に乗りに行っておられました。旅行する中で、1日に数本しかない鉄道に乗るにも
「不便でもいいじゃないか、それを楽しまないと」と。
三次市観光協会副会長 信国 秀昭氏は
「地域の力が地域を変える。自信をなくしている人が多くなっている。地域住民が自信を取り戻し、地域を見つめ直さなければならない。」と。
その中で観光を主体とする地域では次の3つがそろっていれば成功すると。
アゴ (食べること) 、アシ(交通網) マクラ(宿泊)  これがキーワード
牛山隆信氏は
県北の秘境駅やその地域の良さ、「列車に乗って楽しい、行って駅周辺を歩いて楽しい」事を話してくださいました。
三江線の長谷駅。オイラも何度か車でその横を通っていましたが、なぜこの駅が秘境なのか。
この駅に停車する列車の本数が非常に少ないので、もし下車しても帰りの列車は隣駅まで歩かないと帰ることができないそうです。
見ただけでは秘境とは呼べないが、列車に乗っている人にとっては止らない列車には乗ることができませんからね。

第2部は「県北のローカル線の価値を考える」
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県北の乗車率がどんどん減少していく中で、ローカル線を残す方法が模索されました。
観光による乗車率のアップや、日々の生活に使われる鉄道のあり方などを。
今年のダイヤ改正において、芸備線と福塩線は1日の本数が減りました。やはり現状は厳しいものです。
でもその中で、今一番の顧客は「通学生」だと。なので沿線の学校を訪問して、より便利になるように時間調整をしてダイヤ改正をしていますと。
確かに、この県北では通勤に鉄道を使う人はほとんどいなくなっています。朝も学生ぐらいですね。

また、イベント用に臨時列車を走らすこともJR西日本としても可能であると。その代わり地域の人はそのイベントを企画・遂行しなければならない。
ギブアンドテイクの感じですね。

しかし、これといった結論が出ることはなく、鉄道を使って楽しもうという話は伝わりましたが、ローカル線が今後厳しさを増すこともわかりました。

「県北に鉄道を使って観光してもらおう。」 ということはよいのであるが、観光箇所を作ることからスタートしないと。
そのためには鉄道周辺の町がそろって地域おこしから着手することはとても大変なことです。

同じ観光をする為に鉄道に乗るにしても、なにかお得感がないとダメだと思いますね。
最後にオイラの考えを。
「週末だけ県北の鉄道は、運賃を半額にする」
日本道路公団の高速道路を使用しても週末の「お得感」お金がかかっても高速道路を使おうと思いますよね。

このシンポジウムは今後もあるそうで、なにか良い方向に向かえばよいのですが。