もぐらくん

田舎に住んで公共工事のお手伝い。現場管理からCIMまで現場の実情を記事にします!!

失敗

設計照査といわれても・・・・

工事を受注した際に、設計照査なるものを必ずしなければならなく
なっています。

設計図書に示された施工条件が実際と一致しなかったり、設計図書で
想定していなかった条件が発生したりする場合、契約書第18条(条件変更)に
基づき請負者と発注者の間で契約上の手続き開始するためにも受注者は
設計照査を行っておいた方が賢明と思われます。

しかし最近は少々行き過ぎた設計照査を発注者に言われることもあるようで

「橋脚の設計をもう一度やってきなさい!」

と言われ、業者は泣く泣く1○○万円出して照査をしたという話を聞きました。

もう、これは設計照査の枠を超えていますよね。

おっと、本日書きたい話題以外の愚痴が長くなってしまいました。

では本命の愚痴を書きます。(笑)

最近は設計照査事項=配筋(鉄筋)数量チェックが一般的になったと思われます。

何故鉄筋が? と思われる方もいますが、非常に精度が悪い鉄筋図・加工図が
発注図面として預けられます。

”かぶり”が確保できまい寸法。
鉄筋が固定できない”スターラップ筋”
  など。

手計算すると確実に違う、設計のまま鉄筋を加工した場合、鉄筋を組み立てられない
ような図面が平然と出回っています。
これは鉄筋図などの”CADの自動作図機能”などを使ってあるものと考えられます。
CADを便利に使うのであれば自動作図などはとても良いのですが、間違った数値を
書きこむような自動作図はもってのほかではないでしょうか。

いろんなメーカーが販売していますが、CAD買われたコンサルタント会社もきちんと
組み立てられるかチェックしなければ納品してはいけませんよね。
ちなみに今やっている加工図は”真赤”になっています。(泣)
(鉄筋が100mmぐらい短くて設計通り組み立てられません)

皆さん、鉄筋図は要注意ですぞ!

現地で確認を!

世の中なかなかうまくは行かないものですね。

 

先々月から建築の民間工事を設計していました。

建築工事をオイラはあまり経験したことが無く、他会社

現況を測量した図面を修正し、建築周辺図面を作って

いました。

 

しかしながら施主さん及び元請さんと現地で会うのは本日が

初めて。名刺交換を行い現況の問題点を話しました。

 

設計図面は何度かメール等で確認してもらい、確認印も

もらっていました。

しかし本日現地で確認するや、

元 「思っていたイメージと違うな。どうにか変更して擦り付けてください。」

も 「そんなもう構造物を造っているのに・・・・・」

 「確かに作りかけているけどそこをなんとか。」

 

個人建物である上、施主様の言うことは聞かなければということ

で工事のやり直しが決まりました。

 

実はオイラがもやもやしているのは、そのミスが見抜けなかった

事なのです。

これまでの簡潔に書いたため何が問題点だったか気づく方は

少ないと思いますが、列記すると、

 1、 現地での指示をもらっていなかった。

 2、周辺計画を元請けさんによる簡単な説明で作成した。

 3、建築の施工方法が分からないのに敷地の計画をしていた。

 4、簡易測量図面を詳細図面としてとり扱っていた。

 5、土木図面と建築図面の記載方法の違い。

 

こんな失敗は初歩の初歩ですよね。図面を見ながら電話で

話していても所詮2次元での話にしかなりません。

道路勾配にしても矢印と%を記載していても見てもらえなければ

高さも見えてきません。だから納得したようで実は分かってもらえ

ていないだけでした。

 

電子納品でもこのようなことも多々ありますが、やはり施工しているものの手直しはこたえました。

やはり初歩に帰り一からやり直し詳細測量をして現況に確実に

合わせるところからでね。

 

元請けさんもブログを見られていることもありこの辺で。

 

本日の教訓

 「忙しくても確認は現地で行うこと」

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もぐらくん

サラリーマンを辞め、田舎に住み、測量・土木一般の図面の出張サポート会社をやっています。
土木の3次元データ作成なども始めまして、まだまだ土木の発展を信じて仕事をしています。

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