昨日も工事現場を回ってきましたが、こんなつぶやきを聞きました。

工事書類の簡素化って言われているが一向に少なくならない」と。
(この簡素化要領(案)にも新たな書類が追加されています(笑))
この現場はもう工事が完了しているのですが、書類を入れて提出する衣装箱に書類があふれていました。

「ここは工事写真は特別な様式で出さなければいけないのですよ」と、
完成写真のダイジェスト版を見せてもらうと、A3ファイルに工事を振り返るような感じできれいに整理されていました。

「おそらく以前どこかの会社がこんな感じで整理されて、監督員が気に入ったために各業者に作らせているのでしょう」
これってローカルルールの検査書類ですが、押しつけはあまり良くないのでは・・・

以前(10年ぐらい前)は発注者の人も
「検査書類は施工会社が作るものであって、発注者は品質・出来形をきちんと確認できればよい」
と、言っていた記憶があります。

工事の書類が多くなった理由の一つとして、「施工プロセスチェックリスト」の公開があると考えられます。
任意の書類作成においてもすべて一覧表にされチェックされるため、すべての書類を作成は当たり前。そして+αを発注者が求めてきだしました。

工事書類の簡素化と言われながら「提出する義務はないものの検査ではチェックする」だから、結局業者は作成しなければならないのです。

増えた書類は減すことができない。 こんなところですかね。

「電子化以外に上手に検査書類を減らした会社には、特別得点をあげます!」という発注者って・・・居ないかな?(笑)