今週は現場の照査、測量の準備、電子納品といろいろな業務が入っていました。
そこで遠方へ工事完成時の電子納品データを引き取りに行った際に、別現場の人に
「これから始まる現場の平面図を早急に作って欲しい・・・」
といわれ、「早く言っていただければ測量機を持ってきたのに・・・・」と、悔やまれましたがとりあえず簡単なものでもいいから〜 と頼まれまして緊急に平面図作成の仕事になりました。
ではオイラが行った簡易な図面の作成方法を。
1、携帯電話でノートパソコンをテザリングでネットにつなぎぐ
↓
2、工事現場付近のgoogleの地図+航空写真を表示して画面コピー
↓
AdobeのPhotoshopにその画像を張り付けて一つの写真に変換
↓
その画像をCADに張り付ける
(このままでは縮尺が分かりません)
↓
現場に行って現場踏査(写真撮影・ちょっとしたメジャー計測)
↓
ipadを使い航空写真で良く見えるところでGPS機能を使って座標値を数か所計測
(地図コンパス(19座標系) というアプリです。すぐに緯度経度を座標値にしてくれます)
↓
ノートPCのところへ帰ってその座標値をCADにプロット
↓
ipadによる座標値のところへ航空写真の縮尺・方向を合わせて配置
↓
計画図面を張り付け、写真と航空写真でトレース
↓
↓
完 成
という手順でした。工事を行うところ以外は”他人への図面の分かりやすさ”を作る程度ですので、この程度でも 大丈夫と思います。
実質この作業2時間ぐらいです。
ここで一つ注意がありますが、GPS機能を使っても衛星の補足しだいで大きくずれることもあります。
またGoogleの写真ですが、写真のつなぎ部分になりますと、現況と大きくずれる部分がありますので注意が必要です。
最近のメカや環境はびっくりするぐらい便利となりました。でも、技術者は大変だ!(笑)
測量座標
道路工事完成図を作成しているととても難しい単語が出てくると
感じている人は少なくないのではと思います。
道路工事完成図作成要領
読めば読むほど”?(疑問)”の箇所が増えてくるのは私だけでしょうか(笑)
その中の1つを今日は紹介。
世界測地系 と 日本測地系2000の違い。
オイラも詳しく知らなかったけど、ここを読んでください。
世界測地系移行の概要
簡単に言えば以前の日本測地系で日本の測量座標を使用していたものの
GPS等の開発によって世界測地系として統一したものを使用するほうが
良いこととなって、以前の日本測地系から世界測地系に変更された訳です。
そのときの誤差は約400m。
そこで日本も世界測地系に準拠したものとするにしても、歪んでいる地球
では、各地域ごとの精度の高い基準を作る必要があります。
そこで日本の地域においては日本測地系2000という基準が出来ました。
道路工事完成平面図を作成するに当たっては注意が必要です。
自分の現場で使っている測量座標は
日本測地系座標か? 世界測地系座標であるか?
電子納品を行っていると、世界測地系は聞きますが日本測地系2000は
今まで出てきていませんでした。そのあたり要領作成時にはご配慮?を
いただければと感じています。(両方の単語が単独で出てきます)
でも測量屋さんならいつも使われている言葉ですので問題ないけれど
施工屋さんには???ですよね。
日本測地系2000と書いてあっても世界測地系のことですから間違わないように。
もぐらくん
サラリーマンを辞め、田舎に住み、測量・土木一般の図面の出張サポート会社をやっています。
土木の3次元データ作成なども始めまして、まだまだ土木の発展を信じて仕事をしています。
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