もぐらくん

田舎に住んで公共工事のお手伝い。現場管理からCIMまで現場の実情を記事にします!!

発注者

発注者評価制度

最近工事現場でよく耳にしている言葉。

「発注者が勝手すぎる!!」 と。

これは一概に受注者の人の言葉であって、公正に判断はできないものです。しかし耳を疑うような言葉を現場代理人にしている人もいるそうです。

以前は「主任監督員と現場代理人は変更協議においては対等」と、共通仕様書に記載されていたと記憶にあります。
いつの間にかそんな言葉は耳にしなくなりましたが、現場で施工したものについてはきちんと積み上げにおいて積算されるようになったと思います。

しかし、未だに書類の作成手間などは実際に経費にも満たない積算基準があることは確かです。

「決まった積算単価があるからこれ以上は・・・・・」 と言われても、実質施工会社の労力はこんな積算単価が結構あります。ユニットプライス方式もそろそろ見直しが必要ではないでしょうかね。

ま、ちょっと愚痴っぽくなりましたが、総合評価のように発注者が受注者を評価することはありますが、反対のことはありませんよね。つまり頂点に立つ人の上は無いに等しいものでしょう。
しかし長崎建協さんは全国で初めて 「受注者が発注者を評価する」ことを始められました。
評価項目は 「契約の履行、契約内容、監督員の対応」 を30項目に分けて評価されるそうです。

このように”おかしい”と思われることを発・受注者と一緒に見直しをかけていかないと、世の中がおかしくなるでしょう。

このような発注者の評価制度が一般化されれば、土木技術者さん対等な立場で協議できるようになるかもしれませんね。

請け負け=○○○○?

今朝の新聞の記事に、「パワーハラスメントによる労災認定」という
記事がありました。
これは社内でノルマの強制により、過酷な労働が社員に課せられて
いた様です。

本日この記事を見て思っていたのではなく、それ以前に今の公共工事
においても同じことがあると感じていました。

大なり小なり、ノルマや目標を立てていかないと、仕事・会社は成り立たない
部分も有りますが、それぞれ人の考え方が違う為、同じ条件では無理な
人も出てくることでしょう。

これはある工事現場での話ですが、年度末の予算の関係上か、12月になって
「3月までにここまで工事をするように!」
と発注者から言われて
「今からはこの工事量で3月末の工程には無理です!」
と現場代理人の言葉に発注者は強制的にやるように指示をされたのです。

案の定現場は大突貫となり、大変なこととなりました。

本日書きたいことは、社内の「パワハラ」ではなく、発注者からの「パワハラ」が
非常に多くなったように見られます。

つまり「請け負け」と呼ばれるもの。   これも立派な「パワハラ」ですよね。

 

三者会議の開始?

昨日はぷらぷらと?(目的はあるのですよ)現場の訪問などをしてきました。
久しぶりに遠征となりまして、天気もよく絶好のドライブ日よりでした。
通常デジカメを持って出かけるので、おもしろい写真などが撮れるのですが
情けなくも、忘れて出かけて携帯のカメラのみ。
みせれるような写真は撮れませんでした(笑)

最後に寄った現場事務所でのお話です。

「設計の意図が分からず、設計した会社に直接電話をすると”発注者を
 通してから当社にご連絡ください”と言われました」
そうです。

オイラは、
「それもそうですね、最初は発注者を通してからでないと、設計者とは直接
 会話はしない方がよろしいですね」
「相手も無償で打合せ時間を作るにも、きちんとした理由がいるでしょうからね」

しかし、設計の意図が分からずして、施工構造物が出来るわけが有りませんので
このことはしっかりと発注者に聞くようにしましょう。
でも、設計の詳細についてどれだけ教えていただけるものでしょうかね?

そこで思い出すことは、今年のCALS/EC MESSE2008での、国土交通省の
大臣官房技術調査課が話をされた

ムダな業務を無くし生産性を向上させる    CALS/EC MESSEの時の記事

そのときのPPTには
1、三者会議の目的
 
◆工事目的物の品質確保を目的として、施工段階において、発注者(設計担当・
  工事担当)、設計者、施工者の三者もよる『三者会議』を実施し、設計思想の伝達
  及び
情報共有を図る。 
2、三者会議による品質確保・工場の概要
 
◆三者会議は、施工者が設計図書を照査した後に、施工計画書の作成前に開催する
  ものとし、発注
者(設計担当・施工担当)、設計者(管理技術者)、施工者(現場代理
  人等)が出席する。

 ◆会議では、発注者(設計担当)・設計者から設計思想や施工上の留意事項等を説明
  するとともに、
施工者から設計図書に対する質問や現場条件に適した技術提案などを
  受ける。

 ◆原則として構造物が主体の工事を対象とする。
  三者会議.jpgコメント.jpg

施工者が設計照査をした後に・・・・・  の言葉は引っ掛かるが、施工計画書を作っている
時点でも、照査は行っているから問題は小さそうだ。


この事を現場の人に話をすると
「そういえば最近始まった工事は、そのような三者会議をやっているようですよ」

なんと、今年の1月に発表したが、きちんと現場での運用が始まっているということ
ではないですか。

その中味については分かりませんが、今までの生産性の上がらない問題点を少し
ずつでも改善されているようです。

そういえばこの大臣官房技術調査課から話をされた資料の最後には

国土交通省の意識は変わりました!
次は、業界の皆さんが立ち上がるのを期待しています。

ご清聴ありがとうございました。  ということです。   

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もぐらくん

サラリーマンを辞め、田舎に住み、測量・土木一般の図面の出張サポート会社をやっています。
土木の3次元データ作成なども始めまして、まだまだ土木の発展を信じて仕事をしています。

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