冬型が強まって寒い週末でしたね。現場も2時間かかるところが多く、長時間雪道を走るようになっていますが、まあ、それなりに走りますので到着時間はあまり変わらないのですけどもね。
昨日はいろんな現場を訪問してはCAD講習や測量講習をしていましたが、1現場にはバックホウの3次元データを3Dプリンターで作ったので届けに行きました。
橋台の床掘ですがコーナーを丸くして掘削土量を減らした現場の効率化の床掘3Dデータができました。
作ったデータの使い心地を聞きに現場では重機オペレーターと話をして、これまでにいろいろと聞かせてもらって次のデーター作成に生かさせております。
そこでそこの事務所にはもう一つ現場がありまして、そちらの現場は”重機を遠隔操作”が始まっていました。
重機の遠隔操作? と土木関係者では疑問視されてしまうかもしれませんが、現実の時代になりましたね。
現場にある重機(スマートマシーン)をこの事務所にある操作コックピット(スマートコックビット)より操作するわけです。
遠隔操作は少し前からいろいろとあったようなのですが、今回はこのコックピットより、ボタンの切り替えだけで3台の重機に乗り換えられるのです。
上記の写真が バックホウ
この写真はブルドーザー
この写真はローラー
画面はモニターなので距離感がわかりにくいので、地面の傾きやバケットと地面の距離などは画面に数値や映像として表示されます。
重機には3次元データも入っていますので、遠隔からでも設計通りの土工断面を作ることができます。
3次元データは以前ブログに書いたこのデータです。
(うれしいことに現場の職員さんでこのデータを修正して現場に生かせれるようになったことです)
もうひとつうれしいことは、これをやっているのはこの地域の建設会社 加藤組さん。そして装置は日立建機さんですね。
でも操作と重機の反応の良さには感動ですね。もっともたもたするのかと思っていましたが、すごいですね。
まだまだこれから実稼働に使っていくように改良されていくのでしょうが、数年後にこのブログを見ると・・・
「こんな始まりだったんだな〜」と思う時が来るのでしょうね。(笑)
3Dプリンター
9月になってしまいましたが、夏がまだ続いています。例年は8月末になるとちょっと涼しくなるのですが、今年は30度を超える日が続いているのも困ったものです。
また変なものを作ってしまいましたので紹介を。
最近地上型レーザースキャナーを使うようになり、”後方交会法”を使って測量機を据えることが多くなりまして、プリズムの設置がシビアにしなくてはならなくなりました。
後方交会法とは、測量機を適当な任意に設置し、2つの基準点を距離と角度を計測することで、測量機の座標値XYZを取得して機械設置すること。
また最近構造物の出来形を計測しているので、数mmを気にしだしまして、プリズム設置がもっと楽に精度よくできないものかと考えていました。
そこで、まずはプリズムをきちんとまっすぐに立てることを考えました。これが通常プリズムポールにつけられている”気泡水平器”。
これでも通常は問題ないのですが、もっとシビアに設置したいと思いまして、縦横単独の棒型水平器が使えないかと。
またまた変な虫が動き出しまして、こんなものを作ってみました。
『縦横独立型プリズムポール用水平器』 (べたな適当な名前だ・・・)
手順は土台作りから。オイラのおもちゃになりつつある3Dプリンター。 ノギスを片手にAutoCADで形作りから。
で、水平器と取付マジックテープの調達を、お得意の100円ショップとホームセンターで。
物を粗末に・・・するわけではないので許してほしいのですが、まずは水平器を分解ですね。
でもこの100円水平器。5つ買ったけどどれもバラバラの水平が表示されます。ダメだね。
オイラの手で立派にしてやります。(笑)
土台の作成。固く精度よく作りたいので時間をかけて出力。これで7時間で作成です。
いろいろと土台を考えたのですが、2つの水平器を取り付けると比較的大きくなるので、このように水平器を差し込むところを1か所にしてみました。
水平器の微調整ができるよう、タップでネジを切りネジ穴を作ります。 基本3Dプリンターで造作しますので、100円ショップの水平器よりは精度は良いです。(笑)
で、以前の丸い気泡水平器と今回の水平器の確認を。
通常の丸い気泡水平器では、気泡の見方によって、2,3mmずれることが判明。今回作った水平器では、気泡の見方が水平がわかりやすいので1mm程度の誤差で収まることも判明。
自分で作ってみられる方はファイルをダウンロードしてやってみてください。
耐久性はどの程度あるかわかりませんが、精密機器の取り扱いでお願いします。(笑)
ちょっと梅雨らしい雨が続くような天気予報になりましたね。ネットにも注意喚起の記事がありましたが、
「もう少ししたら2年前の西日本豪雨災害があった時となりますので、自ら準備をしておきましょう。」
という記事が。確かに。平穏な時が続くと過去の災いのことを忘れてしまうようになりますので、今一度気を引き締めておく必要がありますね。
という前置きですが、実は以前測量で失敗したことを今回同じことをするにあたり、オイラも事前準備をしてきまして、昨夜クリアすることが出来ました。
というのも延長400mの箇所に140数点ポイントをトータルステーションで観測するのですが、すべてのところを2mm以内に抑えないといけないという測量。
前回は手持ちのプリズムで行ったところ5mm程度ずれたところがあり、やり直し測量を基準点観測をする1素子プリズムで時間をかけて測量をして何とか完了さすことが出来ました。
その代わりとても時間がかかり”失敗”という結果でした。
そこで考えたことは
1)プリズムは固定して測距する
2)一人で正確にポイント位置にマークができること
(プリズムポールではマーク箇所がずれることがある。)
3)作業性
を考えて、今回はこんな機材を作ってみました。
360度プリズムにレーザー墨出し器を取り付けてみました。
取り付けるにあたり、3Dプリンターで両ネジを作ってみました。でもレーザー光がと通るように穴をあけて。
そしてプリズムの底版も3Dプリンターで作成。
カメラ三脚に木盤を取り付け、中央をガラス板をはりました。
三脚テーブルの作り方 (以前の記事)
これにより水平を出しやすくなりました。
そしてレーザー墨出し器が真下にレーザーポイントを出すという機能を使ったわけです。
地盤にはこのように赤いポイントが見えるので、一人で間違いなくマークをつけれるようになりました。位置の微調整も楽ですしね。
自動追尾TSなのでポイント出しは一人で行いました。後で巻き尺で距離間チェックをしていきましたが、ほとんど2mm以内でできていましたね。
この機材の応用として、推進工事などで地下にポイントを下すのに使用したり、レーザー墨出し器を自動追尾型(持っています)に交換して建築の位置出しと直角墨出しを同時にできるようになります。
余談ですが、360度プリズムってどこを向けても中心を視準してくれると思われている人がいますが、数mmずれるので、この小さなプリズムがたくさんついているものでしたら、きちんとプリズムをTSに向けていないとズレますので注意が必要です。
またバカみたいなものを作ってしまいました。(苦笑)
♪ 季節外れの雪が降ってる〜 ♪ というように12月から2月までほとんど雪が降らなかったのですが、ここに来て雪が降りだしましたね。 感じとしては”ほっと”しますね。 あのまま雪が降らなかったら、”異常気象”の気持ちで春を迎えることになりましたからね。
先週も夜勤も含みながらお仕事をしていましたが、”朝から寝る”ってもなかなか寝れないものですね。昔は大きな工場や道路工事でないと”夜勤”をする人はいなかったですけど、今頃はコンビニなどで24時間の店で働いている人は、こんな生活をしている人が増えましたよね。
オイラも朝7時に家に帰り寝るのですが・・・1,2時間で目が覚めてしまい、そのまま仕事をしてしまうことに。
”長い時間働けたので、時間を儲けた”
という気持ちになりますね。(笑) でも週末は体がボロボロになりますけど。
で、夜勤の次の日は基本休みなわけで、自由は時間があると思うと、悪い虫が出てきて、こんなしょうもないものを作ったりと。
プリズムポールの先のキャップ。
”カチッと”止まるように細いところを作りましたが・・・すぐに折れて、これは失敗でした。
それとネジにチャレンジ 。
AutoCADの”らせん”を使って作ります。
測量のプリズムを取り付けるネジの作成ですが、ちょっとコツがいりますね。特に3Dプリンターで印刷する際は、 「一番精度の高いので印刷」。そうしないと表面がガタガタになって、ネジ山の精度が出ないことが判明しました。
「無いものは作れ」がオイラのポリシーですかな。(笑)
仕事始めとなる今週は忙しかったですね。現場が休みのうちにせっせと作成したデータをメールしていまして、案の定問い合わせ電話と修正の嵐でした。
今週も3連休・・・・と、ラジオで入っていますが、おそらく工事現場はお正月の長期連休だったので休みは1日のみかな?
その長いお正月でしたが、年末にやってきた3Dプリンター君。少しづつではありますが、癖が分かり失敗が少なくなりました。
早めに作ったモデルはこちら
実は原材料のPLA(ひも状のプラスチック)を取り付けるリールサイズを間違えて、ハマらなかったので、リールを取り付ける部品を作りました。(苦笑)
それと買う前から作ってみたかったものが、土木工事ではおなじみのテトラポット。
テトラポットのHPを見て3DCADで作成してみました。
そして本来の目的のものもまだ失敗はしますが、試作品ができました。
一見何かわからないでしょうが、V型の砂防堰堤の床掘のイメージモデルです。
構造物が複雑で、床掘の小段や法面の形状がなかなかわかりにくいと思って3Dモデルを作成してみました。ここの現場はバックホウのマシンコントロールでこの床掘にチャレンジしており、データを作成しているオイラはどのようにして現場の人に説明できるかと考えていましたが、3Dプリンターに白羽の矢が当たったわけです。
モデルは小さいけど、実物は幅100mの砂防堰堤です。
ネットでいろいろと調べていたらテトラポットの3Dモデルが見当たらなかったので、3DDXFに変換してここに置いておきます。
2T型テトラポット (AutoCAD DXF2010形式)
遊んでみてください。
またまた最新鋭の機械のご紹介を。
オイラが仕事のお手伝いに行っている現場ですが、こんな機械が入ってきました。
0.7m3小旋回式バックホウ! というところに目をつけるのでなく、ボディーの後ろについている2つの丸っこい奴。
この丸く黄色いものが2つついていますが、これがGPS受信機ですね。
そうこの機械はマシンガイダンス(MG)を装備したバックホウなんです。
TS出来形管理の計画データをインプットしてコックビットのモニターに法面の位置が表示されます。
つまり、法面の丁張が無しで切土・盛土が出来てしまう機械なんですよね。(まだまだ始まりですが)
バックホウのバケット付近にセンサーが取り付けてあり、GPSで自分(バックホウ)の位置を確認して、バックホウの爪の位置まで把握してくれます。
でもバケットの中央で法面整形をするか右・左の爪を使って整形するかは手動となっています。
現場の周辺に基準点の基地局を設置もされていることはお忘れなく。お空のGPS衛星だけでは、とてもじゃないですが法面の数mmの精度は出てきません。
TS出来形管理データを使ったものとなっていますが、今後は三次元CADデータを使用した機械も出てくるんじゃないかという期待もありますね。
バックホウタイプの”3Dプリンター”と呼ばれるものが。(笑)
もぐらくん
サラリーマンを辞め、田舎に住み、測量・土木一般の図面の出張サポート会社をやっています。
土木の3次元データ作成なども始めまして、まだまだ土木の発展を信じて仕事をしています。
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