世の中なかなかうまくは行かないものですね。
先々月から建築の民間工事を設計していました。
建築工事をオイラはあまり経験したことが無く、他会社が
現況を測量した図面を修正し、建築周辺図面を作って
いました。
しかしながら施主さん及び元請さんと現地で会うのは本日が
初めて。名刺交換を行い現況の問題点を話しました。
設計図面は何度かメール等で確認してもらい、確認印も
もらっていました。
しかし本日現地で確認するや、
元 「思っていたイメージと違うな。どうにか変更して擦り付けてください。」
も 「そんなもう構造物を造っているのに・・・・・」
元 「確かに作りかけているけどそこをなんとか。」
個人建物である上、施主様の言うことは聞かなければということ
で工事のやり直しが決まりました。
実はオイラがもやもやしているのは、そのミスが見抜けなかった
事なのです。
これまでの簡潔に書いたため何が問題点だったか気づく方は
少ないと思いますが、列記すると、
1、 現地での指示をもらっていなかった。
2、周辺計画を元請けさんによる簡単な説明で作成した。
3、建築の施工方法が分からないのに敷地の計画をしていた。
4、簡易測量図面を詳細図面としてとり扱っていた。
5、土木図面と建築図面の記載方法の違い。
こんな失敗は初歩の初歩ですよね。図面を見ながら電話で
話していても所詮2次元での話にしかなりません。
道路勾配にしても矢印と%を記載していても見てもらえなければ
高さも見えてきません。だから納得したようで実は分かってもらえ
ていないだけでした。
電子納品でもこのようなことも多々ありますが、やはり施工しているものの手直しはこたえました。
やはり初歩に帰り一からやり直し詳細測量をして現況に確実に
合わせるところからでね。
元請けさんもブログを見られていることもありこの辺で。
本日の教訓
「忙しくても確認は現地で行うこと」
外構ならイメージって結構大事なことです。
施主さん(特に素人)の漠然としたイメージを形にするには、面と向かった打合せしかないのです。
全てメールで済んでしまう便利な時代の「落とし穴」です。
(私がこう言えるのも、何回も落とし穴に落ちてるからなのですが・・・)