スマートフォン、タブレットPCが出始めて早3年。仕事環境が大きく変わってきましたね。
以前は「パソコン仕事は事務所でする」が、一般的でしたが、今は「必要な時・時間が有る時はどこからでも」という環境になってしまいましたね。
いろいろな使い方が有るのですが、今日は土木現場で使っている写真管理ソフトの便利な方法を記事にします。
-CALSMASTER     -建設システム
このほかアイサンテクノロジーも持っているのですが、今回はこの2つで実験してみました。

事の始まりは工事現場からこんな依頼が。
「工事現場事務所と現場が1kmぐらい離れており、30分ぐらい時間が有っても事務所に帰ることが出来ないので現場休憩所でパソコン仕事が出来るようにならないか?」
というものでした。

事務所では数人で写真管理をしており、メインのデータを現場休憩所で使えれば一番良いのです。

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一番手っ取り早いのは、この2つの事務所をLANで結んでやればよいのですが、家庭用の無線LANでは数百メートルが限界。(300mは以前実験してつながりました)
で、VPNという方法も有りますが、パソコンの設定が複雑で、職員の人が有る程度技術がないと難しいし、専用機械を入れるにはお金が必要。

そこで考えたのがDoropboxです。
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Dropboxはスマートフォン、タブレット、パソコンで同じメールアドレス・パスワードを設定することで同じデータを共有できるのです。
-Dropbox3 (Windows7 → ユーザー内、WindowsXP → Documents and settings内)
Dropboxはyahooボックスとは違い、いったんそれぞれのパソコン内にデータを残して同調するシステムになっていますので、インターネット環境が無いところでも
使うことが出来ます。
(しかし他と同調しないので、他のパソコンでは最新のデータにはなりません)

まずは使用するパソコンにDropboxをインストールして使える環境にします。
(無料で2.5GB 有料で100GBまでは1カ月約1000円です。)
そこで工事現場事務所にあるパソコンのユーザー→Dropbox 内に写真管理ソフトのデータベースをコピーします。

出先のパソコンも写真管理ソフトでDropboxフォルダ内の写真管理データベースを読みに行きます。
これで完了。後は現場休憩所でインターネット環境を作ってやればよいのですが、最近はスマートフォンのテザリング機能も付いていますので大きなデータ移動が無いのでしたら大丈夫でしょう。
スマートフォンなどのデータ通信端末は1カ月に使用できる容量が決まっていますのでご注意ですね。
通常1カ月に7GB。各社契約条件が有りますのでご確認を。
写真のデータを移動する写真データ容量に匹敵するだけのデータ通信量を使いますよ。
300KB × 1000枚 = 300000KB = 300MB  ということになります。

そして心配するのが写真管理においてメールなど写真データを送ると、更新日付が変更されてエラーが出るのではないかと。

そこで実際にやってみました。 
-Dropbox5 -Dropbox6

-Dropbox7
Dropboxでのデータ同調は、更新日付の変更もなく、写真エラーもなく出来ましたね。

最後に注意事項を
工事写真整理はとても大事な仕事の一つです。便利な方法と紹介したものの、パソコン環境によってはエラーや不具合が起こることが有るかもしれません。
ソフトプログラムも”完全”というものはありませんのでバックアップを取って自分のPC環境でテストを試してから本格運用をしてください。


悪い例) Windowsアップデートによって起こったエラー(4/10)