本日はまじめな土木のお話。
これは昨日の失敗例ですが、今公共工事では”電子納品”が普通になりましたが、その中で図面を納品する際の注意事項です。
電子納品ソフトに図面を取り込んで標準に無いレイヤは”新規レイヤ”で登録しなければならないのですが、昨日はレイヤ名を何度も新規登録しても、

「登録できていません」

と、エラーが表示されました。

もう一度図面をCADで開いてレイヤ名を確認してみると・・・・
レイヤ名の後ろに”空白”がある。 つまりスペースで空白が作ってあったのだ。

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空白も立派な文字列となりますので、エラーが出ていたのでしょう。この”空白”を消しますと電子納品を貫流することが出来ました。

これ、発注図面だったのですが、どこかでスペースを押されたのでしょう。

(10数年電子納品していますがこのパターンは初めて:苦笑)



ちょっと話が長くなりますが、ここからは興味がある人だけどうぞ。

電子納品が始まってもう10年を超えていますが、図面もレイヤ分けできている図面が増えまして取り扱いが良くなりました。
CAD製図基準でレイヤが決まる前から、オイラはレイヤを分けて図面を作っていまして、”統一”がとってもらいたいと思っていた人間です。ですので製図基準ができて喜んでいた人間でもあります。

なぜレイヤ名が統一された方が良いのか?
たとえば図面が10枚あります。それぞれにバラバラでレイヤ名前が付けられて、1枚の図面に10レイヤあったとします。
それが構造図面でそれぞれの図面から1つずつ構造図を抜粋(コピー)して、1枚の図面に張り付けたとしますと・・・・新しい図面では100のレイヤ名が存在してしまうことになるのです。昔はこれで仕事の効率が非常に落ちていたんですよね。
公共工事の図面を何気なくコピーしたり転用していますが、統一レイヤ名の恩恵は知らないうちに受けているのですよ。