世の中自粛モードで経済が沈下していますが、東日本災害の時とは違い、日本のどこかでは経済を回すことができない今日この頃なのですが、注意しながら通常の生活に少しでも戻るように努力をしていきましょう。

で、オイラは通常通りの仕事はしていますが、ここ最近「施工図」を作成することが数件あったのですが・・・厳しいですね。

というのが、マシンコントロール3Dデータを作成するときもそうですが、事細かく高さや座標値を計算しなくてはいけないのですよね。

「そんなの設計図通りに作ればよいではないですか?」

といわれますがその設計図は設計コンサルタントさんのところで作られているのですが、簡単に施工できるような設計でないことが多々ありますね。


結構間違った図面があるのが、擁壁・ブロック積の図面ですね。


平面図にブロックの通りやブロック尻が書いてありますが、まずこの通りにならないことがほとんどですね。


わかりにくいですけど、赤と青が当初の設計図面。 ピンク色がオイラが計算した施工できる図面です。


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3Dにすれば一目瞭然なのですが、ブロックの面がカーブとは逆に曲がるとか、端止工の鉛直方向が違うなど、今回は突っ込みどころ満載の図面でした。(苦笑)


ブロックの平面図・展開図を作成するにはまずは3次元的に平面図をきっちり描くところからです。

特にカーブなどブロック天端・尻の延長は平面図が出来ないと展開図は作れませんのでね。


じゃどのように描けばよいの? と言われると文字にするのは難しですけど


◎水平にブロックが上がる場合は、必ず同じ高さで通りを考えること


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天端の高さが違っている場合は、一旦右左同じ高さになるところを作り善を引く

それに対して垂線を引くと、端止工の通り、ブロックの端ができるのです。

施工する人にとっては当たり前なのですが、図面を引く際にはこのことが反映されていないことがほとんどですね。ですので、擁壁の図面が来た際には、

”施工図を作ってから測量をする”

が、失敗しないためにもお勧めです。


年度末が近づいて竣工検査が増えていますが、新しい工事もこれから増えてきます。

早めにおかしい図面は直しておくことが肝心ですね。