今年度も最後の日になりました。オイラは次のお仕事をいただいているのですが・・・なかなか仕事のスピードが上がってこないので、納期が迫りつつありますやばいなと感じ始めた3月末最終日です。
近年は3月初旬に工事の発注などがあるなど。工期も3月を超えるものも出ており、「分散化」なので、公共工事がやりやすくなっていると思います。
さて昨日は遠方から我が社の取材に来られた会社さんがありました。
(遠方からありがとうございました)
取材といってもこの会社さんの機械の使いこごち?的な話をしただけですけど。
この2つの測量機の会社さんです。
トータルステーションのTrimble S7は、買ってもう5年も経っていたのですよね。
地上型レーザースキャナーのTrimble SX10はまだ2年ですけどいろんなところで使いだしましたね。
「S7を選んだ理由は?」という質問にちょっと5年前に頭をさかのぼらせてみると・・・
当時トータルステーションとレーザースキャナーの機能を備えたSX10を買いたかったのに、”納期が1年”といわれて仕方なくS7を買ったのですよね。
ま、S7も簡易レーザースキャナーがついていたので、それを代用しましたけど。
前にも書きましたが、20年前から3DCADを使っていましたので、手軽により多くの地形情報をとるには、レーザースキャナーというものに頼っていたのですよね。
ちなみに12年前に買ったTopconのトータルステーションにもレーザースキャナーがついていました。
メーカーさんはこのSX10が1秒間に約3万点のスキャンスピードが、遅いことを気にされていた感じでした。
ちなみに他社さんの早いもので1秒間に200万点。約60倍早いのですけど、スキャンで点群を作るのが仕事ではないのですよね。
早いに越したことはないのですけど、その場での作業方法などではスキャンスピードが遅くて点の数が少なくても、データの取り込みや、横断の切り出しなどが早いほうが結果的目的に早くたどり着けるのです。
土木的には
「スキャンして点群を作成する」のは、途中経過に過ぎず、目的は
「TINを作成して土量を算出・横断図の作成」なわけなのですよね。
きれいにスキャンして、3Dデータをクルクル回してみると「おおっ」となるのですけど、そのあと不要な箇所を削除したり、点の数を大量に減らしたりと、不要な作業になってしまうのですよね。
家電やスマホでも同じく、カタログにはすごいスペックのことが書いてあるのですけど、自分に何が必要なのかをよく考えて機器を選ばないといけませんよね。
これは一個人の感想ですので、参考程度にしてください。(笑)
昨日の話はこんな本に載せてもらうことになっています。
まだまだ私にはスキャナーを買うことは出来そうにはありませんが、できる範囲で知識は得ていきたいので、もぐら様のお話はいつも参考にさせて頂いております。
トータルステーション一体型とスキャン専用機では取得できる点群の量とスキャンスピードが圧倒的に違うようですが、目的に応じた点群密度が重要だと感じています。(とはいえ、使ったことないのでどれが自分の業務に適しているか分かりかねます。)
ただ、構造物の角を取得したい場合などはそれなりに密度が必要でしょうけど、スキャン範囲全体ではそれ程の密度は不要に感じます。
皆さんどのように対処されているのでしょうか。
躯体だけをスキャンするなら結構な密度で観測しても良いように思いますが、現況平面図の作成が目的ならそれ程多くの点群は不要と思います。ただ、既存構造物の際はせめて1cm以内で点が欲しいかなと思います。
4車線の国道で現況合わせなのに計画線形と現況線が乖離していたり、現況へすり合わせていくのに現況の線形が不明瞭で計画の擦り付け方が読みきれない事があるので、中央分離帯や車道両端の縁石、車線分離の区画線などは線形の推察に有用なのですが、実際の起工測量では十分な観測時間はなく、現場代理人にも理解を得られない事が多々あります。
昨年、初めて切削オーバーレイの工事を手伝わせて頂きましたが、計画範囲外(起点からマイナス方向に400m)まで施工が追加されたため、自動追尾のトータルステーションたレベルでセンターせっせと追加観測を行いました。
こんな時、スキャナーで観測しておけば後からなんとでも検討できるし、トータル的な観測手間も削減でるだろうな〜と感じてしまいます。(笑)
もぐらくん
が
しました