先週から本格稼働となったのですけど、そのうち2日間は”夜勤の測量”となりまして、週末は眠かったこと。体がなかなか元に戻らないものです。(年のせいでしょう)
現場はJRの山陽本線内に客車が終わった0時ごろから線路内に立ち入って、新しい線路中心位置に杭を打っていくお仕事です。
年明けに山手線の渋谷駅の工事が大きくニュースになっていましたが、オイラがお手伝いさせてもらっているこの工事もこの4月には、一晩で約3kmを大きく線路を切り替えるところになります。ここは山陽本線でも4車線になっていることもあり、今回はその1つの切り替えとなります。
(広島市提供写真)
夜間測量していても、貨物列車はずっと走っていますので、通過するごとに退避や中断することがありますので、思ったように測量できないのですね。ましては踏切あたりの測量となると。
線路内に基準点測量をして、車に戻りすぐに補正計算を行って新座標を作っては、杭打ちとなるので結構ヒヤヒヤもので仕事をしております。もちろん現場は真っ暗なのでライトを照らしながらのお仕事です。
さて、前置きが長くなりましたが、今回は線路の現況横断を作成もありまして、平板ソフトを使用して平面図に横断方向で観測していくのですけど、現場を確認するためにiphone(スマホ)の『LiDARスキャナ』を使って現場を点群にして帰ってきました。
iphone 12 PRO からは LiDARが装備されていますので、アプリを入れると点群を作ることができます。
今回使用したアプリです。
オイラは2年前から使用していましたが、地上型レーザースキャナーも持っていますので、LiDARスキャナを使うのは”ちょっとしたメモ”で使用しています。
”舗装などで使う・・・”などいろいろと実験してみましたが、きちんと精度が出ないので、ほんとメモとして使っています。
ライトを照らしながら横断方向に移動して1分でこの程度の点群ができます。
スマホからLASファイルに出力して、パソコンの点群処理ソフトに取り込むと、このように断面を切り出すこともできます。(あくまでも簡易で)
TSで観測したデータで横断図を作成し、点群で確認するという具合になります。
いつでも計測できるのでしたらこんな手間はかけないのですけど、また夜勤で列車見張り員を付けて再計測することは時間とお金がかかるので”保険”としてです。
写真では距離を測ることはできませんが、これなら色とか寸法を簡易で測れるメリットはあります。
iphone 12 PRO は当時10万円ぐらいでしたが、iphone 14 PROは15万円。簡単に携帯電話を変えることができなくなりましたね、(苦笑)