1月なんですけど、西日本では雪がほとんどなくて、「もうスタッドレスタイヤを外すかな?」というぐらいです。そして2週間先までは雪マークが無い天気予報となっています。
とはいえ、朝には水たまりは氷が張っていますので、雨でも降ると、悪条件の道路となりますので、とりあえずこのままで。
さて、先週もあちこちの現場に行っていましたが、その一つとして橋の出来形管理の測量をしてきました。
親綱が一本張られているところに、長〜いはしごで上って測量です。
2つの橋脚に橋が乗っかるところ(沓座)の距離を計測するお仕事です。
このように直線通しとクロスさせて計測します。
「こんなの座標管理(XY)でよいのではないの?」と思われることがありますが、橋などを施工する際は「縮尺補正」といい距離に係数をかけて測量をします。
丸い地球上で方眼紙を作ることは無理ですよね。どうしても歪んでしまいます。なので、その地域(エリア)ごとに係数が決まっていまして、今回のエリアでは、”0.999916”という数値がありました。
つまり構造物を作る際は、この係数で計算しながら測量をする必要があります。
ちなみに計算方法は 100m÷0.999916 =100.008m となり現地では少し距離が伸びて構造物ができます。
なので、今回のように”物理的に橋桁が乗っかるところ”では、この縮尺係数が”無い”状態で計測する必要があります。
測量屋さんに基準点測量をお願いすると、基準点の座標計算の際にもこの数値が使われています。なので、施工する際にもこの数値を使う必要があるのですよね。
なんか難しいそうと感じますが、最近は測量機の中にこの数値を入力しておけば何も考えずにゆがみを計算して施工できます。なので工事が始まる際に、基本測量結果の報告書にこの数値が書かれていると思いますので、測量機に入力しておくことをお勧めします。
高所恐怖症の人には、今回の測量は無理でしょうな。(笑)