もぐらくん

田舎に住んで公共工事のお手伝い。現場管理からCIMまで現場の実情を記事にします!!

測量

LRTK PRO2

3月末。年度末最後の週となりました。最近オイラは年度末押し詰まった仕事をしていないせいか、あまりドタバタにはなっていませんが、継続している工事・業務に関しては4月頭に集中していますので、踏ん張らないといけなく感じている状態です。


さて、また怪しい機材が入ってきました。

レフィクシア株式会社 の 『LRTK Pro2』


コンパクトなGNSS機。製造・販売は 東京のこちらの会社です


実は今月初めにこのGNSS機を別なことに使い開発できないかと、この会社に訪れて打合せおよび、機材の製作環境などを見せてもらって帰ってきました。


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基本GNSS機は、緯度経度・高度を測定するものです。ここの会社さんはこのGNSS機の情報を写真や動画、そしてihpone PROのLiDARとセットで座標系に合った点群をとることもできるようになっています。


その時はこのタイプのGNSS機の方が便利です。

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さて、オイラがなぜこの機種を選んだかといいますと・・・・ 今まで持っているGNSS機は”2周波”なのですが、この機種は ”3周波”で作られています。

そして、日本のGNSS衛星”みちびき”に設置されている高精度の”L6”信号も取得することが出来ています。(これから数基上がるのでもっと安定してくれることを期待)


そこで事務所前で、2周波と3周波の違いをネットワーク型RTKで実験してみました。


2周波  X,Y ±3cm  高さ ±5cm でばらつき

3周波  X,Y ±2cm  高さ ±3cm でばらつき(大きく見ています)


数値だけを見ますとほんの僅か精度が上がったように見えますが、連続10回計測しても、2周波は+3cmから-3cmに一気にばらつきますが、3周波は10回計測しても+から-にゆっくり数値が変異していく感じで、割と安定していますね。


そして操作端末が、iphone or Android。本体を持っているとアプリを立ち上げたらすぐに使用開始となります。もちろんすぐに座標値・高さを見ることもできますし、クラウドサーバーにアップ(有料)してPCで一括でダウンロードすることもできます。


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残念ながら福井のTREND-FIELDと連携が出来ないので、工事平面図では使用できませんが、座標を入れておけばそこに誘導はしてくれます。

さて、気になるお値段ですが・・・Trimbleの3周波は・・・400万円ぐらい。

これはいろんな機能を使用する際はクラウドの使用料金などが必要になり様々な値段設定になりますが、この『LRTK Pro2』は、買取が出来て座標値だけの取り扱いでしたら、70万円程度。
オイラは広域のUAV測量をしていても、やはりもっと精度が欲しくてこの機材を導入しました。しかし1級など検定が無いので、公共工事などでは今持っている2周波の値のチェックとして使用していく予定です。

杭つくり

3月に入って本格的な冬がやってきました・・・? ここ数週間は雨や雪で荒れましたね。おかげさまで現場業務がすっかりと遅れてしまっています。

ということで本日も先週のやり残し現場に行くのですけど、天候にはかなわないのですけど、先週は雨上がりのあとすぐに基準点測量をしていたら・・・どんどん風が強くなるので、昼飯を後にして急いでドローンを飛ばました。飛行中にどんどん風が強くなって・・・・時たま〇〇m/sになっていました。(ここでは数字は書けませんので)

ということで今週も悪天候が続くようで、今日はなんとか穏やかなようなので、送電線の嵐の箇所を飛ばしてきます。(電力会社との立会済み箇所)


週末は何かと地域防災行事があってほとんど自由時間が無かったのですが、朝晩を使って「杭つくり」をしていました。


通常市販の杭は、短いもので50cmですが、鉄道の測量をしていますと、線路の中心に杭を打つ際、きちんと地面ぐらいまで撃ち込まないと列車にあたるので、打ち込めないものは切断しないといけないのです。なのでオイラは33cmの杭を自分で作って使用しています。


1mの杭を3等分。それを切断機で先つけを行っています。


今回は200本を3等分にして、1部は先が付いていますので、残り400本の先付けをしました。

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専用の架台を作って、先の角度を付けて切断できるようにしています。


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で、先付けが終了するとあとはこれの結束。


今回はこんな箱を作ってみました。


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これに杭を差し込んで、フィルムで巻きます。


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こんな感じで仕上がりました。


来週は150本使う予定なので、あっという間になくなりそうです。

測量機材のメンテナンス

昨日はこの集落でのとんどがあって、お正月の行事が全部終わりました。今後は年度末のお仕事や、夜間の撮影仕事が2つ入ってきますので、今持っている仕事を ”巻いておかないと” いけないと思って集中してやっています。

あとは体を壊さないことですね。


さて、いろんな機材を持っていますが、”その機材が使える”だけではダメなわけで、日ごろその機材のめ”メンテナンス”をきっちりとしておかないと、現場に行っても「使えなかった〜」ではダメですよね。


今回調子が悪かったのは、このTLSとタブレットでした。


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通常「無線WiFi」で接続されるのですが、観測している時に突然無線が途切れることになっていまして、”有線”で作業をしていました。

そこでこれまでにオイラが修理していた過程を言いますと・・・

1,Windowsのアップデート

2,Windowsのクリーンアップおよび最適化

3,TLS操作用ソフトのアップデート

4,TLS本体のファームウエアの更新

など、いろいろとしていましたが、またすぐに途切れる現象が起こっていました。


そして今回はWindowsタブレットのフォーマットを試みたのですが、メーカーのライセンスが入っているので、簡単にいかないのですよね。


そこで行ったのが 「CMOSのクリア」

CMOSとは、簡単に言うとパソコンのBIOS設定などを記憶しておくところ。

マザーボードなどにボタン電池が入っているのを見たことがあるかもしれませんが、そのボタン電池を外して数秒すると、パソコンの設定がフォーマットされます。


今回はタブレットなのでバラバラにしたくないので、奥の手を使いました。

まずはタブレットのSSDを取り出し。


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それと同じタイプのSSDを差し込む。(今回は長さが違っていましたが仮なので)

そしてパソコンを起動するとBIOSだけ起動して、「違うSSDが入りましたよ」ということになりましてBIOS情報が変わります。

そして元のSSDを入れて起動すると・・・ちょいと違う反応になってくれます。


そして問題のTLSの無線WiFiですが、調子よくつながりだしました。


実はこの夏よりWindowsのアップデートでパソコンが調子が悪くなることが多くて、この要領で3台くらい修理しました。


もしWindowsの再セットアップする場合は、SSDを購入してからされることをお勧めしますね。

レーザードローン

先週も慌ただしく現場に出ていたので、内業が遅れてしまっていまして申し訳ない・・・。


先週は知り合いの測量会社さんと共同作業を行いました。


写真測量は、オイラのところのドローンを使用。まだ立ち木などがある個所の地形測量はレーザースキャナーを乗せたドローンを持ってきてもらいました。


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以前は違う知り合いの測量会社さんにお願いして計測をしましたが、今回は、

「こんにちは、〇〇と申しますが、もぐらさんですか?」と我が家まで訪ねてきてくださった有名な測量屋さんにお願いしました。

この度ご一緒させていただきましたが、機材や操作など ”変態領域” の方で、頼もしい限りでした。(笑)


オイラは土木現場でドローンを使うことが多いので、上空からレーザーを使う現場はほとんどないので、必要な際には外注にしています。(今後変わるかもしれないけど)


計測してもらい、グランドレベル(GL:地表面)のみの点群にしてもらい、あとはオイラのところで等高線や地形情報の図面を作成する予定です。


このレーザードローンがあると便利そうなのですけど、お高いのですよね。お手頃のもあるのですけど、木の下までレーザーが届くには、山をなぞるようにして飛行しないといけないので、今回みたいに鉄塔や送電線が有り、100m近く上空から計測するにはお高いレーザードローンでないと太刀打ちできないのですよね。


ところで、ドローンの免許制度が始まってオイラも取得していますが、肝心のドローンの『機体認証』機が、セットでないと本領発揮できないのですよね。しかしこの機体認証が取れているのはまだ”1機種”のみ。

オイラの情報によると、第2種機体認証に申請中の会社があるそうなのですが、まだ許可は下りていないそうです。

昔はなかった職業の分野ですが、以前 

「ドローンの技術終了証をとったので仕事をしたのですけど・・・」と

オイラの会社に来られる方が数人いましたが、

「あなたはドローンを使って何の仕事で稼いでいくのですか?」

と、問いますと・・・・ 「????」な方がいました。


実際ドローンを飛行させるのに特殊な技術はほとんど必要なく、”飛行させる目的”ではなく、飛行してどんなデータを取得し、業務(お金)にするからドローンが必要なんですよね。
最近ネット上に、「ドローンの免許を取得するとお仕事につながる・・・」

などとありますが、どんなデータが取得できるか、飛行させる人も解析能力が無いといいデータは取得できないものです。


あとは日々のドローンのメンテナンスが出来ない人は、難しいかな。

歩道作業の安全管理

今週も初めから現場に出ていて、週初めのブログ更新が火曜日の夜となってしまいました。


怒涛の勢いで日にちが過ぎていくのと、”ええ、こんなに早く〜”という具合に、以来の仕事が複数同時に着手となって、”てんやわんや”な8,9月でした。でも引き続き地域行事で10月も続行中でございます。(苦笑)


さて、昨日からも現道工事の測量を行っていますが、今回は”ちょっと街中”の測量で、車や通行人が多く思ったように仕事が進まない現場でした。


本日の本題は、「歩道で測量をする場合は気を付けて!」ということ。


現場はこんな感じ。


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片側2車線道路。両サイドに歩道があります。

車道の舗装工事なのですけど、まずは歩道に基準点・水準点を設置するところからなのですけど、車道の見ての通り、道路側には”植樹”。工事で使用するのに片車線で見通しができるように、”歩道の外側”に基準点を設置することになりました。


で、「対回観測」をする際にはどうしても歩道にトータルステーションを設置しなくてはならないのです。


見ての通り狭いところを点字ブロックが設置されています。

あるタイミングで、測量機を三脚に設置したままカラーコーンで明記して、別な個所にプリズムを設置しようと測量機から逃げていました。


すると作業員が一人が”猛スピードで走って測量機を取り除いて”しまいました。

オイラは???でしたが、しばらくすると、


『白い杖を持った目の不自由な人が通り過ぎていきました』

点字ブロックには設置してなかったにしても、ぎりぎりに据えていましたので、もしかすると事故になっていたかもしれません。


自分たちも何気なく工事で歩道を使っていますが、いろんな人が往来していることを忘れていることがあります。


当たり前のことかもしれませんが、点字ブロックが設置されているところだけでなく、カラーコーンで明記するだけでなく、人が往来する横断歩道には障害物を作らないことが大切ですね。


その前に工事の測量や出来形管理などで、第三者に迷惑をかけるような測量をなくす方を考えることが急務だと思いますね。

測量報告書

今週も事務所仕事を中心としてやっておりました。 昨日の雷と土砂降りの雨があって

「梅雨が明けたのでないの?」と思っていたのですけど、今朝もジメジメの朝なので、もう数日我慢ですね。でも今年は雨が適宜に降っていますので、昨年のように田んぼの水不足はないかなという感じです。


今週はICTを初めて行う1現場の書類を仕上げました。

(ここでいうICTとは、3次元起工測量、3Dデータ、マシンコントロールによる施工)

この会社さんでは初めて行われるということで、OJT(お手本)ということで、オイラが作成した打合せ簿などで工事を進めていくことになりました。


 1)ICT施工計画書

 2)基準点基本測量報告書

 3)UAV・TLSを用いた起工地形測量報告書

 4)ICT建機用3次元設計データの作成報告書


この現場は ”町役場” のお仕事で、ICTなどの活用などは自社自社努力として行われており、ICTで施工することは別途打合せをされておりますが、詳しい内容の”ICT施工計画書”が遅くなったのはオイラのせいですね。失礼しました。


オイラが担当させていただいた現場は、このICT施工計画書の原本をデータ(EXCEL)でお渡しして、今後自社で作れるようにしています。これまでにもこの施工計画書のひな形渡したら、自社で作り変えて使っているところが多いですね。


以前こんな相談をしてくる現場もありました。


現場 「地上型レーザースキャナーで起工前地形を測量してもらったのだけど、変な形式の

    3Dデータと横断図に切り出したCADデータだけをもらいました。

    でも役所からいろいろな書面が出ていないといわれて・・・・ 」


オイラ もらわれているデータを確認

    「測量した会社に、測量計画書(機材など)や、点群の生データと起工測量精度管理

     の報告書をもらってください!」


現場 「何度も言っているけど一向に送ってくれないのです」


オイラ 「直接その測量会社さんに話をしてみましょう」

     電話をしてこちらが欲しい書類をお話しをしたら・・・


某測量会社 「3次元データは渡したものだけです。測量計画書などはありません。

       精度管理って何ですか?うちの地域ではそんなものを出さなくても検査が通

       ります。苦情を言われたことは今までありません」

オイラ 「・・・・・」



とまあ悪口を書いてしまうことになりますが、ICTを行うにあたり、マニュアルにあることは、測量をした会社で用意はしないといけませんよね。メインは測量会社の使う機材のカタログや校正書と観測した精度管理ですから、現場の人が用意するものではないのですよね。


話は最初に書いた報告書の種類ですけど、デジタル社会になのですけど、4つのうち2つ(2と4)の報告書は、紙印刷をして赤ペンチェックを入れたものになりますので、報告書の仕上がりは結構時間がかかります。
4番の3次元設計データ作成の赤ペンは「発注者が指示をした際には提出」とありますが、業者としては事前にお渡ししておかないといけませんよね。


現場管理者上がりのオイラは、古い考えの人間ですので、

「発注者(検査官)に突っ込まれないだけの書面を作成しておく」です。(苦笑)

ドローンの免許取得には

先週・今週初めは内業のみの予定でしたが・・・大当たり。「現場の仕事が無くてよかっか〜」でしたので、神はオイラの見方でした。(笑)


さて、ドローンを飛ばして測量の仕事が多いオイラでして、なかなか日本国内の飛行に関するルールや決まりごとが多くあり、昨年12月から『免許制度』も始まったのですけど、仲間内に聞いてみると・・・・

「以前の国土交通省へ許可申請だけでもこれまでと同じ仕事ができるからまだ”免許取得”は考えていない」

という回答も聞いています。


ですので、現在人口が多い地区(DID)で飛行させるには

 1,会社(個人)で国土交通省に許可申請

 2,個人の無人航空機操縦士免許(1等、2等免許)


のどちらかが必要になっています。

今後この2つの関係がどうなっていくのかはっきりとしていませんが、今日は2番についてお話ししようと思います。


実はオイラは2番の昨年免許制度が始まることが決まった時から、無人航空機操縦士免許取得で動いていますが・・・・


『登録と手順が複雑+時間がかかる』ものであることは知っておいていただきたい。

ちなみにオイラは昨年の11月から講習会などを受けてきましたが、書類の発行が3か月かかるや、今度は別な講習や実技試験など受けて、ネットで登録など実はまだ免許が取得できておりません。


オイラが取得している手順を書いてみますと

1,民間講習会で「安全運行管理者、無人航空機操縦技能」を取得(自分の技量のため)  

2,DIPS2.0という国土交通省のHPで、個人のIDを作成して試験番号をもらう。

   (時たまエラーで登録が出来なかった)

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3,無人航空機操縦士免許の実技免除資格があるドローン学校に入学

4,ドローン学校で、実技試験合格 

   (実技試験にはドローン飛行+筆記+口頭回答があります)

5,無人航空機操縦士試験申込システムで学科試験や身体検査その他の申請を行う 

   (ここのHPの作りが悪くて、間違って登録・お金の振り込みをしたら向こうで勝手に

     修正していた) 

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6,CBT検査で試験会場・試験日を申し込む

   (30分50問 80点で合格するまで何度も受ける)

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7,無人航空機操縦士試験申込システムで、「試験合格証明書発行申込」をする

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8,試験合格証明書をもってDIPS2.0で免許申請をする

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9,無人航空機を登録 → 機体認証 (第一種機体認証・第二種機体認証 )

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10、すべて完了して毎回飛行ごとの国土交通省へ申請無で飛行が出来ます

    1等免許+第一種機体認証 → 街中の第三者上空の飛行

    2等免許+第二種機体認証 → 街中の第三者立入管理をして目視飛行


簡単に書きましたが、これ全部やりますと2等免許で40万円ぐらい必要になります。

ましてコンサルさんのように数人オペレータがいますと結構な持ち出しになります。


でも 「1,会社(個人)で国土交通省に許可申請」では、毎回登録や申請をすれば飛行出るのですよね。


さて、無人航空機操縦士免許の必要性が今後どうなるのか? 次第ですね。

測量ポールの先の工夫

昨日は東広島と広島を結ぶ”東広島バイパス”が全線開通しました。まだ暫定車線(2車線)ですが、万年交通渋滞が起こっていた箇所なので、今朝の通勤からこれまでの渋滞がどうなるか?早く知りたいところです。(笑)


さて、オイラは新年度の工事などの話をいただいて、現場の準備や相談などをさせていただいていますが・・・ちと、キャパオーバーを気にしながら、できることは前倒しにして進めていく所存でございます。(苦笑)


しかし・・・また気になってしまったことがありまして・・・・作ってしまいました。


舗装工事関連のアイテムとして、砕石や舗設後のAs舗装面を計測する際に、プリズムポール(ピンポール)など先のとがっているものを使うと、突き刺さってしまいます。

などで舗装屋さんは、ポールの先にこのような平らなものを取り付けて計測されていました。


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確かにこれなら砕石やAs舗装に突き刺さることはないのですけど、トータルステーションの機械設置においては、基準点で使うプリズムポールは先のとがったやつに取り替えないといけなくなります。


で、先が丸かったらAsに刺さらずに行けるのでないの?と思って、ホームセンターに行って探してたら、”ステンレスポール用手すり”の取付金具がありました。
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またしても5/8のネジをAutoCADで3Dモデルを作成して、3Dプリンターで造形してこんなナットもどきの作成しました。

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これに先ほどの手すり金具を取り付けまして・・・・


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不細工な”石突”(ポールの先)ができました。


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これなら測量ピンの上でも使えるので、TS機械設置時にでも使える・・・はず?


今回は測量機材を貸し出すにあたり、作ってみました。 ま、普通の測量では不要なのでこの石突の必要性もわからないでしょうね。

また変なものを作ってしまった・・・・

建築の墨出し

年末。現場と消防団活動を終えて、とりあえずオイラの御用納めということになりました。

今週はちょっと詰め込んで現場作業を何とか終えましたが、データー解析や報告書は年末年始のお仕事になりました。


さて、年末最後の現場として、建築現場の柱の墨出しを行ってきました。

地面より一段下がった箇所のコンクリート面への墨出しでした。


そこで以前広島駅新幹線ホームの”ホームドアの設置”で精密に測量を行う方法にプラスして、同時に梁などの墨出しを行うことをしました。


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なかなか言葉では説明できないのですけど、鉛直にレーザーが出る墨だし器にプリズムを取り付けて直接柱の位置を出すことです。

これまで何度もこの方法で測量してきましたが、今回は”レーザー墨だし器”も、自動追尾型を使用しまして、建築ながらの”直角方向”も地面すれすれにプリズムを設置して同時に梁などの墨出しをしました。


この装置には3Dプリンターで作成したアイテムが2つ使ってのシステムです。


約1000坪の建物ですが、もともと年明けの2日間で測量をする予定でしたが、

「年内に墨出しを・・・・」

ということで、現場の人も”会社としては休み入ってもやりきる!”という気力がすごく出ていまして、オイラも気温5度ぐらいでも汗だくで一緒に作業をさせていただきました。


ほぼ水平な土間に墨出しをするのでしたら、巻き尺などで出来るのですけど、このような段差がある箇所に基準となる柱が先行する場合、位置出しは難しいですね。


何とか1日で終えることができまして、みんなほっとして現場周辺の雪かきや清掃をされて今年を終了されました。というかオイラがほっとしまして、帰って”グビっ”といきたかったのですが・・・・消防団の夜のお勤めで落ち着いたのは夜半前でした。

今年も怪しい仕事を行ってきましたが、目的は

「仕事の効率化で業務時間短縮」ですね。

また新年早々怪しいことをやる予定です。(笑)

航空法の改正

師走になり、今朝は初雪が降っていました。仕事や行事に追われていると毎年”気が付けば大晦日”的なことになります。


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お仕事のお話ですが、12/5よりドローンの申請場所が変わりました。


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これからドローンの免許制度が始まり、街中や特別な飛行方法をする人は、検定を受けていかなければならなくなります。


今回最大の変更点は・・・

「人口密集箇所で目視外でドローンを飛行させることができる免許の発行」

ですかね。


土木的には目視しながら飛行するだけでしたら、この”ドローン情報基盤システム2.0”から、ドローンや飛行者の登録して、建設会社単位で申請されると、おおよその現場は個人個人の免許は無くても飛行させることはできます。


オイラの会社では数年前から取得していますが、初めて取得する際は1か月ぐらいかかりました。ルール通りに文章を書いているかなど審査され、差し戻されたりなど役所とやり取りがありまして、時間はかかると思います。ドローンの飛行マニュアルなどの知識が無いと結構難しいですね。


でもまずは登録にチャレンジしていかないと前には進まないですからね。


まずはドローンの機種と操縦者を登録しなければならないので、まずはドローンを買わないとだめですね。

ときたま

「飛行できる許可をとりたいのですけど・・でもドローンは持っていません」

と聞かれますが、個別のドローンと操縦者はセットですので。


なのでオイラが知り合いのドローンを借りて街中などは飛行させることができないのです。その際はオイラの許可申請に知り合いのドローンを登録しておかないといけないのです。なので最低2週間後(審査が下りるのがこのぐらいかと)でないと使うことができません。


次は宅急便みたいなことが出来そうなので、ドローンの改造申請などにもチャレンジしてみたいと思っています。(笑)

丁張板の活用

先週末の記事を前回書きましたが、もう一つやったことがありますのでちょっと記事に。


以前は仕事で丁張仕事もやっていたのですけど、マシーンコントロールなどで、大型土工や床掘などはバックホウのマシーンコントロールが増えてきました。


今回は雨水や湧水を流す管路の床掘のマシーンデータです。


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結構延長があるのですけど、マンホール設置個所と管路の床掘を作っていました。現場の方は初めてこの”バックホウのマシーンコントロール”を使われまして、

「とても楽になりました。そしてこんなに正確に掘れるなんて思ってもいませんでした」

という感想でした。


で、本当の書きたかったことはこれから。

数カ月前からかみさんからあるミッションを出されていたのです。


『押し入れに入れる棚を作ること』  


コンパネを買ってきて作ろうかな〜と考えていたのですけど、このように”丁張レス”になりだしまして、買い込んでいた丁張板の出番が無いのでこれを使って週末は工作をしていました。


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できたものはこちら。丁張板10本使って100円×10本=1000円

いや〜、丁張板って結構安いのですよね。これをコンパネで作っていたら2枚で3000円ぐらいかかりますからね。

「丁張板は表面がザラザラでしょ!」 と思われますが、電動サンダーを使ったら簡単に高級な杉板になってくれます。

そして丁張杭。これも1本100円ぐらいで買えますので、これも”角材”として使えます。


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で、押し込みへ納品されミッション完了。


最後に一言。以前は掘削の丁張など自動追尾TSで1人で1日に20か所ぐらいはかけていましたが、数年前にちょっと頼まれまして、丁張かけたのですが・・・コツと暗算に手間取って悲惨な結果になりました。やはり”いつもの慣れ”は大切です。

土地を探す

秋も深まって久々に朝が気持ちよくなりました。 この週末は久々に”仕事はすべてOFF”でやってみました。 何かと仕事を引きずっていますが、ちと自分のことをしていました。


まずは昨日この地域で行っている”マルシェ”に出品するために商品を採りに朝から行ってきました。


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秋といえばキノコ。 自分ちの山は数か所あるのですが、昨日は久々に数十年ぶりに行く山でして、スマホのGPSをたどりに自分の山に行きました。


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実は事前に我が家の土地の地図を Google Earth  で誘導できるように”KMLファイル”を作成していまして、cm単位の誘導はできないのですけどおおよその位置には誘導してくれますので、自分の土地を手軽に探すことができます。


昔は親に山連れて歩かれて、土地の堺を覚えさせられたといわれていますが・・・山に上がる人もほとんどいなくなった現在では、自分の土地を示す方法としてこの方法が一番良いと数十年前からオイラは考えていまして、このデータを作成する仕事も少しずつしています。

(地籍調査が終わった箇所でないと出来ませんけど)


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こんな山林なので、土地の境などは簡単にはわからないものです。それ以前にそのあたりに行くのも至難の業ですね。

ちなみにこの山林はオイラが中学生のころ親と植樹して草の下刈りなどをしていました。


話は変わり今朝yahooニュース記事にショッキングな記事がありました。


磯野 波平(サザエさんの父)は、54歳だと。オイラは同い年になってしましました。

ちなみに福山 雅治氏は53歳。 ダブルでショックです。(苦笑)

街中の空撮のお仕事

今週は週初めより遠方に行っていましてブログの更新が滞っていました。途中まで書いては予定の時刻となり移動するなどで結局投稿できずじまいでした。


さて、今週初めより関西方面で法務局関連の業務で空撮の仕事をしていました。


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まずは評定点の作成。国土地理院に登録されている”2級、3級基準点を事前に平板ソフト(TREND-FIELD)で平面図を作成しておいて、GNSSの誘導の元その基準点に行って、確認の計測です。


基準点だけでは足らないところには新点を作成して、マーキングです。 

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今回は住宅密集地域上を40haの撮影でした。


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機体はこれ。MATRICE300 RTK。カメラはZENMUSE P1に50mmレンズ搭載。


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送信機の画像を大きなモニターに写して、監視員の配置や飛行エリアの確認をみんなで行います。

なんにしても今回は鉄道の上空も飛行させることで、1か月前から鉄道会社と協議を行って、飛行許可をもらいました。

離発着場も、市役所に申し出て公園を貸し切って行いました。


工事現場ならちょっとした広場から飛ばせれるのですけど、街中では離発着場もきちんと決めておかないと飛行でできませんね。


ではどのぐらいの画像が撮れるのかを検証。


上空140mから撮影。赤丸の中を拡大しますと・・・

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このぐらいの映像が撮れます。


80m上空からだと・・・

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このぐらいです。あまり大差は無いように見えますが、小さな測量ピン(評定点)を写すには100m前後で飛行を行いたいところです。


何とか6時間かかって完了することができましたが・・・・緊張の連続ですね。街中なのでいろんな電波障害があり、通信機とUAVの電波が切断されることもしばしばで、電波がつながる箇所に移動したり飛行ルートを変更したりと、やはり”魔物”が存在していました。(苦笑)


さて、この法務局関係のお仕事はまだどこもやっていない手法で、全国でも広島の会社さんだけでオイラはそこからの依頼で空撮をしました。このシステムが市販で出ると、地籍調査は格段に効率よく仕事ができるようになるそうです。

測量の効率化

今年の梅雨は・・・10日間。やっぱり無理があったのか?今週は雨が多い日が続きますね。

田んぼの稲も穂が出だしまして、水がたくさんいる時なので、農家さんとしては水がいるのですけど、日光も必要ですので来週ぐらいからはちゃんとした夏になってくれることを祈りましょう。


さて先週末は測量のお仕事をもらっている会社さんに、トータルステーションの自動追尾を使う練習を現場でしていました。


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Topconの杭ナビですが、施工個所が狭いところでしたら比較的使いやすい測量機です。

新規で自動追尾を使い始められる建設会社さんに、講習をするのは2件目なのですけど、はじめは操作に戸惑いと360度プリズムをずっと追尾させながら移動することが、難しいようで、機械設置だけでも時間がかかっていたのですけど、半日練習されただけでとりあえず一人で測量ができる感じとなりました。


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4月に教えた建設会社さんも時たま電話がかかってきていましたが、最近は全く相談がなくなりました。


先日も別な建設会社さんにトータルステーションの自動追尾を薦めてみましたが・・・

「以前使ってみたけど信用ができないから普通のトータルステーションで測りなおしました。それと・・・あまり便利と感じなかった」という言葉をもらいました。


オイラが察するところ観測するデータの作り方がいまいちだから便利だと感じないのだと思います。

今回も床掘や設計の高さを計算した平面図をオイラが作って、それを使って現場を施工してもらうようにしました。


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平板ソフト(福井コンピューター製 TREND-FIELDを使用)


他社さんもそうですが、途中で図面が変更になると、今度はこれをもとにして図面変更を自分でされて次の測量をされています。


オイラがTSの自動追尾を導入して12年目になります。測距スピードが遅いながらレーザースキャナーもついていましたので、一人で測量をして歩いていました。

工事現場で計画通りに施工するためには、測量機は必須。現時点オイラが勧めるのはTSの自動追尾と平板ソフトを連携して工事を行うところですかね。

暑い日の測量

いつもはまだ梅雨の時期なので気候が安定しないのか、雨や湿度が高い日がありますね。

先週は気温は33度ながら湿度70%の日に丸一日測量をしたのですが・・・ヘロヘロ君になってしまいました。

案外と気温が35度近くても湿度が40%台の方が体は楽かもしれませんね。


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工事現場内の作業や重機・ダンプを避けながらの基準点測量は思わぬ障害が発生しますので思うようなスピードで作業ができないものです。

この日は延長700m、基準点を20か所+現況測量をしたら、空調服を着ていても汗だらだらものでした。もちろん基準点の杭打ちから始まりますので、大ハンマーを振るだけで朝から汗だくでした。

しかしいつもこんな仕事をしているのですが、「もっと近代的に早くできないのか?」と思っています。

そこでTS本体は仕方がないと思うのですけど、後視と前視のプリズムはどうにかなるのではと思っています。先週から作れないものかと機材をネットで選定しているところです。

また出来上がりましたらここで紹介させていただきます。

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もぐらくん

サラリーマンを辞め、田舎に住み、測量・土木一般の図面の出張サポート会社をやっています。
土木の3次元データ作成なども始めまして、まだまだ土木の発展を信じて仕事をしています。

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