もぐらくん

田舎に住んで公共工事のお手伝い。現場管理からCIMまで現場の実情を記事にします!!

測量

遠征のGNSS観測

秋が深まってきて、あちこちでおいしいものが実りだしました。先日もちょいと山に入ってキノコを採ってきました。「クマに気を付けて・・・」という感じになっていますが、オイラの地域では今のところクマ発見情報はないのであまり気にしていないのが本音です。


さて今年も法務局のお仕事で遠方に行ってきました。

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ここへ行ける港です。


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我が家から約750km。お急ぎモードで走りまして、9時間ぐらいで到着しました。


上越市内の一角をドローンでオルソ写真を作成し、14条地図作成(地籍の調査)を行う業務です。ドローンオルソから14条地図作成の業務をやっているのは全国でも広島の会社さんのみ。いつもそこからの依頼で業務を行っているのですが、今回は東日本地域なので、ドローン飛行は知り合いの会社さんで、オイラは基準鋲の確認をGNSSで行うのを主体で行きました。


今回は多周波GNSS悔機を2台使用してデータを採取。

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GNSS機 PENTAX GX2 

(地図と連動していて、既存の点を探しながら、計測して歩けます)


能登半島地震の影響を考えて慎重に計測です。

今回は1台は、 JGD2024(測地成果2024)とJGD2011(測地成果2011)の2種類で採取し、過去の成果と新しい基準で作成するという”ややこしや”な現場でした。

オイラのGNSSもアプリ次第では簡単に切り替えて採取することができるので行ってみますと、1.5km範囲内の点を計測して、2011と2024の違いは平均10cm程度でした。2011と2024はXYは同じで、Z値のみ変更されています。

ちなみに広島は2cm程度違いますね。


今回は海沿いの高台から飛行。雨ばかり気にしながらの飛行でしたが、妨害電波もなく1か所から延長1.5kmの飛行を終えました。


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自分が飛ばさないので、”プチ旅行”みたいな感じでしたが、他地域でのGNSS計測を経験させてもらいました。

e-Gov電子申請(公文書署名検証)

何気な〜く使っている、「ドローン情報基盤システム2.0」(DIPS)。DID地区(人口集中地区)をドローンを飛行する際の許可をとったり、飛行する際にエリアを申請するところですが、今年の春に中身が大きく変わり混乱する人も多かったかと思いますが、申請が早く決済されるなど、一応?進化して現在に至っています。

しかし・・・中身の全貌を知る人はほんの一握りでしょうが、今回オイラは一つ勉強になったことを紹介します。


オイラの会社もドローンを飛行させて業務を行っていますが、今回役所から、


「”無人航空機の飛行に係る許可・承認書”は提出してもらいましたが、これが本物なのか証明書を出してください」


と問い合わせが有り、 ????です。


「証明書ってDIPSで1年ごとにDID地区でも飛行できる包括申請で許可を受けていますがどうやったら証明書を発行できるの?」となってしまいました。


書類はこんなやつですね。

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それから知り合いが調べてきてくれまして、実はこの申請書類の証明書はDIPSからダウンロードする際に一緒についていました。


許可証_・・・・ というZIPファイルが落ちてきますが、その中身を見てみますと、3つのファイルがあります。


image 資料1


真ん中の赤いアイコンはPDFファイルで、上記の書類が入っています。

これまでそのほかのファイルの使い道は情けないのですけど知りませんでした。


証明書は、一番下の青い「XMLファイル」。ではこれをどのように使うかですね。


e-Gov電子申請


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トップページの一番下の方に画面をスクロールします。

すると 『公文書の署名証明書』というボタンがありますので、ぽちっとなと開きます。

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公文書署名検証


するとこんな画面が出ますので、資料1の3つのファイルをここにドロップします。


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そして 「署名検証」ボタンを押しますと・・・・


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検証結果が出てきますので、この飛行許可証が本物である証明書が出来ました。


しかし結果を印刷したのではこれも”証明”が必要になるでしょうから、この「3つのファイル」と、「公文書署名検証」HPのURLを役所に渡す方がいちばんよいかもしれませんね。


世の中 ”知らないことだらけ”。 ネット環境下では情報が昔の数十いや数百倍あるようになりました。でも自分の仕事環境の範囲はもっと深めていかないと、

「知りませんでした」

では済まない社会になっていますね。

測量人を増やす

今、田舎の風景は「稲刈り風景」であります。あちこちでコンバインが走っては、軽トラックに籾を積んで乾燥する工場へ運び込む風景ですね。ある意味”収穫の秋”でほほえましい風景でもあります。でも、最近天候が安定していないので、”稲刈りしたいでもできない”という田んぼが多く、見た目豊作でも、タイミングよく刈り取りがよく出来なければ”不作”になるので、今週の天候が気になるところです。


さて、先週も現場と勉強会が続いた週でしたが、”基本測量を始めたい”という会社さんがわが社に来て、追回観測方法や測量計算、報告の様式などの講習を行いました。

オイラも建設会社を辞めて今の仕事を始めましたが、”現場の基準点を作って構造物を作る”という大切な業務なので、チェックを多くして安全に業務しているつもりです。


基本測量を行う測量会社が以前に比べて減ったなと思います。それと3D起工測量とセットで行ってくれる測量会社さんになるとグッと減ってきます。やはり”セットで”工事のスタートの準備をしてくれる会社さんに頼みたいものでしょうから、今回勉強に来られた会社さんは、3D起工測量はできるが、基本測量はできない”とい会社さんです。

頑張って業務と経験を積んで業務をしていただきたいものです。


話は変わり、今回も怪しいことをしてきました。

山切りの仕事で、「防護柵を設置したので基準点を観測するのが難しい・・・」

ということで、「お家芸?」の 『固定360度プリズム』を設置してきました。


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防護柵の端に2か所360度プリズムを設置して、追回観測測量で数値(XYZ)を作りました。

”鉄骨クランプ”という鋼製単管をH鋼などに止める材料ですが、可動する部分を溶接で固めて、3Dプリンターで単管の代わりに5/8ネジをクランプに固定できるようにしたものです。

(プリズムを止めることさえできれば手軽に作れます)

”街中用360度プリズム固定方法”にもできそうです。


ICTも良いのですが、身近な業務改善で現場を楽にしましょう。

雨の測量

梅雨に入って先週は初めての洗礼を受けてきました。

「雨? 大雨じゃないので測量はできるでしょ。」

と現場の方に言われまして、先週末は雨の夜勤で測量をやってきました。


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測量はできなくはないのですけど・・・・壊れるリスクが大きいのですよね。

数年前には雨の中に使用して、300万円のTS自動追尾が基盤ごと壊れて再起不能になり廃棄となりました。(人に貸していた機体ですけど)


もちろん使用後のメンテナンスも関係しますが、個体差や修理履歴などでも防水効果は変わってきますのでメーカーの”防水数値”は参考程度で。


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今回は100円ショップのプラダンボールと粘着式マジックテープで簡易の屋根を作って作業をしました。


そこで問題はこの自動追尾を取り扱う 「手にもつ端末」 


1)以前オイラが使っていたのは、 『感圧式』

  − 昔のゲーム機、ATM機、自動券売機  などに使用

  特徴:液晶の画面の表面を圧力をかけて操作する


 これは防水さえ効いていれば、雨など関係なく使用できます。


2)近年の測量機には、 『静電容量方式』

  − スマートフォン タブレット

  特徴:水滴などの付着物で誤作動


昨年までは1)の機体でしたが、今年からは2)の機種なので、乾いたタオルと体で雨を防ぎながらの作業ですね。(昔の感圧式が良かったです)


見ての通り線路内の測量なのですが、24時間貨物列車が通過して、作業時間がとても短く、オイラの測設測量(杭を打ってポイント出し)ですが・・・・氷点下でもヘルメットから汗が滴るようになります。

なので、雨が降っていてもカッパを着ていても汗でずぶぬれになりますので、作業着のままで行います。(車で帰る前に全部お着換え。わいせつ物陳列罪にならないようにして:笑)


時間との勝負で雨も影響している本当に雨の中測量はやりたくないです。誤作動も起こって何度かやり直しのこともあります。今のメーカーは雨の中の仕事のことを考えてくれていないです。(基本やっちゃダメなのかも)


ま、工事現場でも「待った無し」なのでTSなどで測量機を雨の中使用することがありますが、壊さない方法を。


絶対やっていけないのが、 「濡れた測量機をケースに入れたままにする」ダメ


事務所に戻った際に気温が上がると水が蒸気になり、水滴でなく気体で測量機に入り込んでしまいます。そして電気系がダメになり・・・ご臨終。

メーカーの『防水』は液体ですからね。箱の中で蒸気になって圧力がかかる気体はダメですからね。


オイラのメンテナンス方法は・・・

 1)タオルで表面をふき取り

 2)測量後に車の移動時に、測量機の箱のふたを開けて固定。車内のエアコンを最強する。

 3)到着してもしばらくしっかり湿度が下がった車の中に入れて、測量機を乾燥

 4)事務所のもって入り、エアコンを効かせて乾燥(湿度60%以下で半日)


梅雨ですよね〜。 より一層機器のメンテナンスに注意を。

基準点の捜索

晴れと雨の繰り返しとなっている天候ですが、お百姓さんには水がいる時期なので、”良い天候”なのかもしれませんね。オイラは内業が溜まっていますので、雨の影響はあまりないのですけど、現場仕事が始まった人にとってはちょっと鬱陶しいかもしれませんけど。


先週は新しい現場の下見に行ったのですけど、大きなプロジェクト現場なので、”基準点が無くなっているまたは狂っている”ことが多くあります。そのための 「工事前の基準点測量」という仕事があるのですけど。


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先日も事前に平板データを作成して、GNSS機とスコップをもって使えそうな基準点を探して歩きました。もちろん計測もして大きな狂いが無いかも確認しておきます。


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この地域は基準点が作成されてから約20年が過ぎていまして、地殻変動などもあるせいか、1,3級基準点も動いているものがあります。そして、道路に作ってある基準点も土にかぶっていまして、GNSS機が無いと探せないですね。


このように正式なGNSS機を持っていれば良いのですけど、もっていない方はスマホのgoogleアースに”KMLファイル”を取り込んで、おおよその場所に行くこともできます。


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ここの道路プロジェクトは、約12kmあるのでオイラはこのように道路中心と基準点の位置のKMLデータを作成して持ち歩いています。国土地理院のKML作成ソフトを使用して作成しても良いのですが、文字がきれいにいかないので、オイラはAutoCADのCivil3Dで作成しています。

現在はいろんなアイテムが出ていますが、なかなかすべてを使い切ることはできないでしょうが、便利そうなものを選んで使っていくと、自分の知恵の引き出しが増えてきますので、何事にもチャレンジですね。

全国の標高成果の改定

とうとう4月1日が来てしまいました。


「全国の標高成果の改定」ということでGNSSで求められる標高高が変わりました。


わかりやすく言いますと、

「これまでネットワーク型RTK法で求められていた高さが変わりました」


ちなみにオイラの家周辺では、3/31計測した高さより”40mm”低い値で計測されました。

日本全体で変更がありまして、北海道では”-400mm”程度、仙台周辺は”+600mm”程度。


全国的に-200mm程度変更になるところがあるようです。なので、その場に行って計測しないと以前のデータとの差がわからない感じです。


測地成果2024 の発動です.


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気を付けないといけないのがGNSS機で測量をしている人。

オイラも使用している人にはいつも言っているのですが、

「GNSS機で測量を行う前には必ず基準点をチェックすること」


そうすると、変更があったにしても、ポールの高さなどで補正をかけることで以前と同じように測量ができます。

あと、”マシーンコントロール”で、GNSS機を使っている人は、補正または新たにローカライゼーション(現地の高さにGNSS機の高さなどを修正する)作業が出てくるかもしれませんね。

なんにしても、GNSS機で高さを求める業務には、ここしばらく細心の注意が必要です。


また最新の補正用パラメータなどが出てくるらしいので、しばらくは作業前観測点検をしましょう。

多周波GNSS

先週は”フル稼働”で現場に出てまして、体がボロボロになっていました。人が足らないので、知り合いに応援をフルにしてもらって何とか、現場業務を終わらすことができました。


その中の一つが、「650か所をトータルステーションでの位置出し」とありまして、Trimble SX10という地上型レーザースキャナーはトータルステーションとしても使えるので、2台、2人で一気にポイント出しを行いました。

最後にアプリトラブルで、時間切れとなり15点ほど残りましたが、1人300点越えを観測しました。


と、ここまでは良いのですけど次の朝・・・・足が筋肉痛。 (オイラ)????

!  おお、300点 = 300回スクワットではないですか!!  盲点でした。(苦笑)


話はかわり先週も雪がずっと降る中、 

「もぐらさん、今月新しいGNSS機が出たので、メーカー以外のソフトの連携などのテストをしてもらいたいのですけど」

と、要請があり、九州からわざわざオイラの事務所に来られました。


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GNSS機 PENTAX GX2  


これまでは人工衛星からの電波受信できる数が、多くても500ch程度でしたが、今回のこの機種は”1400ch”。 そしてアメリカのGPS衛星のL5や日本のみちびき(QZSS)のL5の電波も受信することができるので、安定度は高くなっている機種です。


で、オイラがもっとも重点にしているのが・・・福井コンピューターのトレンドフィールドという平板ソフトと連携ができるかというところです。


ちょっと以前のインターフェイスと違っていて、担当の方も会社に連絡しながらのトレンドフィールドとの接続となりました。


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接続ができて、雪が舞う中、これまで使っていた基準点を使ってどのぐらいのバラつきのデータをとれるかやってみました。


〈結果〉

メーカ−の精度は 20mm

もちろん以前の観測値とは誤差が出ましたが、X方向に20mmのみ、高さは数mmでした。


そしてオイラを驚かせたのは・・・ 10回観測してその数値のバラつきが、10mm以下


これまでの2周波のGNSS機では、高さは±30mmぐらいずれていたのですけど、それも±10mm程度でした。

オイラの感想では、 「2周波GNSS機より精度値が半分になっている」ですね。


実はいろんな安いGNSS機は出ていますが、UAVの評定点で計測できるGNSS機は”1級”という決め事があるのです。国内メーカーであるPENTAXさんは、今1級の申請中らしく、近いうちには取得できるそうです。

そして最大の魅力は・・・・・多周波GNSS機でありながら他社より定価が安いことである。


以前の機種より変わったところといいますと・・・

 下向きにカメラがついて傾いていても画面で計測位置を計測できる

 計測端末がついているので、このひとセットで計測できるようになる。

 Android 端末なので、DropBoxなどを使ってパソコンに計測データを移動できる


みちびきもあと数基打ち上げられるので、もっと精度が上がってくると思います。
これだけの精度が出てくると、測量方法が変わってくることでしょう。

橋の測量

1月なんですけど、西日本では雪がほとんどなくて、「もうスタッドレスタイヤを外すかな?」というぐらいです。そして2週間先までは雪マークが無い天気予報となっています。

とはいえ、朝には水たまりは氷が張っていますので、雨でも降ると、悪条件の道路となりますので、とりあえずこのままで。



さて、先週もあちこちの現場に行っていましたが、その一つとして橋の出来形管理の測量をしてきました。


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親綱が一本張られているところに、長〜いはしごで上って測量です。


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2つの橋脚に橋が乗っかるところ(沓座)の距離を計測するお仕事です。

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このように直線通しとクロスさせて計測します。

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「こんなの座標管理(XY)でよいのではないの?」と思われることがありますが、橋などを施工する際は「縮尺補正」といい距離に係数をかけて測量をします。

丸い地球上で方眼紙を作ることは無理ですよね。どうしても歪んでしまいます。なので、その地域(エリア)ごとに係数が決まっていまして、今回のエリアでは、”0.999916”という数値がありました。


つまり構造物を作る際は、この係数で計算しながら測量をする必要があります。


ちなみに計算方法は 100m÷0.999916 =100.008m となり現地では少し距離が伸びて構造物ができます。


なので、今回のように”物理的に橋桁が乗っかるところ”では、この縮尺係数が”無い”状態で計測する必要があります。


測量屋さんに基準点測量をお願いすると、基準点の座標計算の際にもこの数値が使われています。なので、施工する際にもこの数値を使う必要があるのですよね。


なんか難しいそうと感じますが、最近は測量機の中にこの数値を入力しておけば何も考えずにゆがみを計算して施工できます。なので工事が始まる際に、基本測量結果の報告書にこの数値が書かれていると思いますので、測量機に入力しておくことをお勧めします。


高所恐怖症の人には、今回の測量は無理でしょうな。(笑)

New Trimble S7

師走です。駆け込み仕事が多い月となります。案の定12/30の晩の夜勤のお仕事が来たのですけど・・・もうその日は先約があるので、代理人を立てて仕事をする方法に変更する予定です。


先週も厳しい1週間でしたが、今朝はちょっとホッとしている予定でしたが、昨夜”超特急業務”のデータがメールで送られてきていて、今朝から解読とデータの作成に追い込まれそうです。


先週は現場や夜勤測量が数日。でも昼のお仕事はあるし、会合や消防訓練などで、昨夜ゆっくり寝て今朝は頭がすっきりとしています。(苦笑)


毎回ながら、新しい武器がやってきました。


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Trimble S7


7年前からこれとおなじ機種を使っていますが、オイラ独自の使い方をしていまして、その方法だけが今年の夏ごろから調子が悪くて、修理やいろいろと試していました。

しかし、先週の線路内のガチンコ測量があるので、もし測量機の調子が悪くて時間内に測量が終わらなかったと心配し、機種の入れ替えをしました。


以前のは操作するOSが Windows CE というもう廃盤になっているOSでしたが今回のはandroidとなりまして、最近のWindows端末と連携の確認もされています。


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このWindows CEの機械(左側)ですが、普通にこれ単体で使うには問題ないのですよね。オイラが社外品のBluetooth送信機を使ってWindows11と連携させて行う測量方法(魔改造)する部分だけがダメなんですよね。
なので通常に画面を切り離して持ち歩ける端末に付けると300m先まで一人で測量できますし、高さ精度もばっちり行くので、悔しまれます。


先週の夜勤では腕に付けて操作していまして、逆打ちで設計値との差の数値がプリズムと同じ目線で見えるので、意外と素早くできたと思います。

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ちなみに夜勤とは、JRの山陽本線内で、夜間でも貨物列車は普通に走っており、上り下りと列車が来るたびに退避しないといけないので、皆さんが想像するより大変な業務です。

線路内のバラスの上に木杭を打ってポイントを出すのですけど、延長が長いうえに基準点が無いのでそれも設置しながら行っていますが、杭打ち1か所を1分以内に設置しないと当日には終わらない業務ですね。


そしてこのandroid端末を本体に設置するところが無いので、恒例?の3Dプリンターで格納場所を作ってしまいました。

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端末がandroidになったので、Dropboxが使えるようになりましたので、これまでのようにUSBでデータの抜き差しが必要なくなったのは、ちょっと便利ですがしっかりと使って効率よく仕事をしないといけないですね。

現況測量の進化

やっと空調服を着なくても現場の仕事ができるようになりました。(ほっとしています)


ありがたいことに、地域行事やお仕事に呼ばれまして・・・

『もっと時間が欲しい!!』

と感じている9月末なのですけど、今週は遠方のお仕事に行きますので、だいぶん押し込んで仕事はしたのですけど・・・終わらないので仕事を持って行きます。(泣)


さて、オイラのお仕事でもいろんなところに手を出していまして、”道具道楽”といわれておりますが、やはり道具が無いとお仕事はできないものだとつくづく感じています。


最近は民間仕事で数十haの造成工事の平面図を作ることが多くなったのですけど、なんにしてもレーザードローンがあることで等高線などを作ることが出来るようになりました。


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平面図は精密な写真測量で現況を手作業で測量するより、早く・正確に書くことが出来ましたね。もちろん基準点測量や水路などは現地で測量を行いますけど大筋の図面は作成して現場に行けますのでツボをついた作業が出来るようになりました。

上空140mから飛んで撮影しますが、2,3cmの精度写真が作れるようになりました。

(このぐらいの映像になります)

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この現場は道路水路などはおまけで、メインは等高線なので写真からトレースで仕上げていきます。


もちろん作成のノウハウはありますが、10年ぐらい前にこのぐらいの等高線作成の仕事をしましたが・・・・4人ぐらいで数日かけて山を測量していました。手作業のころを知っているからこそこの新しい機材の便利さを痛感します。

借金を返さないといけないのでしっかりと働きます・・・。(苦笑)

公図(地図)を無料閲覧

毎週書いていますが、『9月になっているのに何で35度を超えるんだ!』と叫びたくなります。今年は異常であるというのはわかりますが、ちょっと過去のデータを見てきました。


1980年以降のデータでしたが、9月の中旬で30度を超えたのは2,3年ありましたがそれでも9月中で数日。それも30度程度でしたね。しかし今年は・・・最高気温32度を下回った日が無いというのは、過去に無いですね。


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暑いことばかり書いていても生産性は無いので、次の話を。


先週は30haを超える2箇所の測量をしてきました。1つは宅地造成の計画図を作成するお仕事。


1つは法務局のお仕事で、街中を飛行させて測量を行うお仕事。(道路管理者やすべての家の人に許可をとってからやっています)


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(今回はショッピングセンターの屋上駐車場を借りました)


ちょっと変わったお仕事ですが、今後は増えてくる?話となっていますが・・・解析が特殊なので増えてくるかは少々疑問のところはあります。
 日本の土地の確定は、街中はまだまだ進んでいないので、特殊な方法が用いられるようになるかと法的にいろいろと変わっていかないといけないのですけどもね。


法務局で”公図”という地図を買い求めることが出来ますが、まだ日本の多くは、昔紙に書かれているものをデジタル化にしたものにすぎません。

そこで”法14条”(災害時にでも復旧できる地図を備える)業務が行われています。


そこで昨年秋より、”法14条”で整備された箇所の”公図”がオープンにされまして、自由に見ることが出来ています。(もう古い情報ですみません)

MAPPLE 法務局地図ビューアー

アカウントを作成しなければいけなかったと思いますがこんな地図が見れます。


全国どこでも見れますが、このピンク色をしている個所は、”土地の確定”が終わったところです。

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拡大していきますと・・・


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公図の区画が見えてきます。もっと拡大しますと、航空写真となり、区画と地番が見えてくるようになります。


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地番をクリックしますと・・・・


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このように住所・地番や面積表示されます。 そのまま登録情報を購入することもできます。


オイラはこの地図を”ピンク色”にするお仕事のお手伝いですね。(笑)

来月初めは、東北でこの業務のお手伝いをする予定です。

さて、「秋になったら現場測量を・・・・」と考えていましたが、今週も空調服を着て現場に出ることにします。

AR(拡張現実)

梅雨まっしぐら(日本語的におかしかったら失礼)ですね。

今朝も警報が出るぐらいの雨の中、山口県内の夜勤の仕事を終えて帰ってきました。

寝る前のブログです。(笑)

地元を離れていますと、『災害になっていないか?』と気になって、川の水位や土砂の流れ具合を見ながら帰ってきました。


7月になってしまいました。夏です。怖いです。現場に出たくないです。

と、みんな密かに思っていることだと思いますけど。(笑)



お客さんから「もぐらさん、こんなことできない?」と尋ねられると、持っている機材で、どうにか出来ないかとテストをしてしまいました。


今回は”AR(拡張現実)”です。


先週の機材の続きですが、レフィクシアさんのGNSS機で出来そうなのでやってみました。


image この機材です。


まずはAutoCADで作った3Dモデルを、我が家の前に配置しておきます。


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そして”3Dモデリング画面”に変更して”ソリッド編集で、ソリッドモデルをサーフェスに変換します。

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次に福井コンピューターの”TREND-POINT”に、取り込みます。

その際右下にある”座標系”でモデルの配置する座標系を選んでおきます。


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それを外部ファイル”LandXML”で出力します。


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次にレフィクシアさんの 契約している”LRTKクラウド”にログインして、データをアップロードします。


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構造物の角は、道路にある鋲にしました。


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AR表示とありますがこのように表示してくれます。


GNSS機とスマホがずれていましたが、このぐらいの誤差でARが出来ました。


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もともとVRやARは興味が無くて、勉強していなかったのですが、出来るもんですね。(笑)

用地境界測量

梅雨に入りました。先週ごろから22日ごろから”ずっと雨”の予報でしたので、”梅雨に入るな〜”と予想して仕事を前倒しにしたりもしていました。昨年は5/29にもう梅雨入りしていたんですよね。今年は約20日遅かったので、土木現場も仕事が進んだのではないかと思います。


さて、先週はオイラが一番嫌いなお仕事をしてきました。


密林・・・・の中を歩いて・・・伐採範囲を出す・・・お仕事。

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ここの現場は、用地買収はしてあるのでしょうが、きちんと用地杭が現場に無くて、”図面に描いてある用地境界”を現地に落とさないといけないのですよね。


今回は夏前で、葉っぱが元気で素晴らしく空が見えない中での用地境界測量となりました。

そこで今回は2種類のGNSS機を持って行きました。

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これは以前から持っている、PENTAX G6ですが2周波でありながらチャンネル数が多く装備されており、山の中でも結構安定して使えています。


入り口の葉っぱが少ない個所ではきちんとFIX(mm単位に補正がかっている状態)して用地の位置が出ていました。そしてやぶの奥に進んでいきますと・・・・結構位置表示が不安定になりもう一台のGNSS機にバトンタッチをしました。


以前紹介した レフィクシアさんの ”LRTK PRO”。

事前に事務所で座標値を入れたCSVファイル作って、”LRTKクラウド”というHPに行ってクラウド上にデータを上げておきます。それを iphoneのアプリで読み込んむと、このように地図上にマークがやってきます。


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LRTK PROは、障害物に強い”3周波”であるので、FIXしてなくても大きくずれませんでした。

時たま密林ながら、入り口周辺には黄色い杭(用地杭)がありましたが、きちんと位置表示をしてくれました。


用地が表示されている写真がありますが、実はこの3倍の面積草刈り機併用で、ビニールテープを張っていったのですが・・・体はボロボロとなってしまいました。


しかし、今回は3周波GNSS機無では出来ない測量でした。ちなみに2周波の時は、山を歩いているといきなり5mぐらいずれてしまうので、ビニールテープを張っていても、”どっちが正解?” となります。3周波ならそのずれが半分ぐらいになると思ってください。


なんにしても木を切る前の測量は・・・・いやですね。(だれもか・・・)

ドローンレーザー

早くも6月となってしまいました。5月末は療養していましたが、6月から通常通り・・・というか予定(仕事・農業・地域行事)がびっしりと入っていますので、ネジを巻いていかないとやばいことになりそうです。


先週は高低差60m、約10haのUAV測量をやってきました。

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全国的にも有名な高校ですが、今後もっと強力になるような施設つくりに携わることが出来ます。


オイラのUAVにレーザーを積みましたので少しできることが多くなりました。

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  (計測生データの点群)


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  (点群処理して地表面のみ)


森の計測でしたが、レーザーなので地表面の高さのみ計測することが出来るようになりました。

標定点無しで飛行させて補正をかけると5cm以下で成果を作れるようになりました。

またこの手のお仕事もマニアックな使い方をしていく予定です。

LRTK PRO2

3月末。年度末最後の週となりました。最近オイラは年度末押し詰まった仕事をしていないせいか、あまりドタバタにはなっていませんが、継続している工事・業務に関しては4月頭に集中していますので、踏ん張らないといけなく感じている状態です。


さて、また怪しい機材が入ってきました。

レフィクシア株式会社 の 『LRTK Pro2』


コンパクトなGNSS機。製造・販売は 東京のこちらの会社です


実は今月初めにこのGNSS機を別なことに使い開発できないかと、この会社に訪れて打合せおよび、機材の製作環境などを見せてもらって帰ってきました。


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基本GNSS機は、緯度経度・高度を測定するものです。ここの会社さんはこのGNSS機の情報を写真や動画、そしてihpone PROのLiDARとセットで座標系に合った点群をとることもできるようになっています。


その時はこのタイプのGNSS機の方が便利です。

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さて、オイラがなぜこの機種を選んだかといいますと・・・・ 今まで持っているGNSS機は”2周波”なのですが、この機種は ”3周波”で作られています。

そして、日本のGNSS衛星”みちびき”に設置されている高精度の”L6”信号も取得することが出来ています。(これから数基上がるのでもっと安定してくれることを期待)


そこで事務所前で、2周波と3周波の違いをネットワーク型RTKで実験してみました。


2周波  X,Y ±3cm  高さ ±5cm でばらつき

3周波  X,Y ±2cm  高さ ±3cm でばらつき(大きく見ています)


数値だけを見ますとほんの僅か精度が上がったように見えますが、連続10回計測しても、2周波は+3cmから-3cmに一気にばらつきますが、3周波は10回計測しても+から-にゆっくり数値が変異していく感じで、割と安定していますね。


そして操作端末が、iphone or Android。本体を持っているとアプリを立ち上げたらすぐに使用開始となります。もちろんすぐに座標値・高さを見ることもできますし、クラウドサーバーにアップ(有料)してPCで一括でダウンロードすることもできます。


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残念ながら福井のTREND-FIELDと連携が出来ないので、工事平面図では使用できませんが、座標を入れておけばそこに誘導はしてくれます。

さて、気になるお値段ですが・・・Trimbleの3周波は・・・400万円ぐらい。

これはいろんな機能を使用する際はクラウドの使用料金などが必要になり様々な値段設定になりますが、この『LRTK Pro2』は、買取が出来て座標値だけの取り扱いでしたら、70万円程度。
オイラは広域のUAV測量をしていても、やはりもっと精度が欲しくてこの機材を導入しました。しかし1級など検定が無いので、公共工事などでは今持っている2周波の値のチェックとして使用していく予定です。

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サラリーマンを辞め、田舎に住み、測量・土木一般の図面の出張サポート会社をやっています。
土木の3次元データ作成なども始めまして、まだまだ土木の発展を信じて仕事をしています。

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