もぐらくん

田舎に住んで公共工事のお手伝い。現場管理からCIMまで現場の実情を記事にします!!

測量

精密測量

ちょっと梅雨らしい雨が続くような天気予報になりましたね。ネットにも注意喚起の記事がありましたが、

「もう少ししたら2年前の西日本豪雨災害があった時となりますので、自ら準備をしておきましょう。」 

という記事が。確かに。平穏な時が続くと過去の災いのことを忘れてしまうようになりますので、今一度気を引き締めておく必要がありますね。



という前置きですが、実は以前測量で失敗したことを今回同じことをするにあたり、オイラも事前準備をしてきまして、昨夜クリアすることが出来ました。


というのも延長400mの箇所に140数点ポイントをトータルステーションで観測するのですが、すべてのところを2mm以内に抑えないといけないという測量。

前回は手持ちのプリズムで行ったところ5mm程度ずれたところがあり、やり直し測量を基準点観測をする1素子プリズムで時間をかけて測量をして何とか完了さすことが出来ました。

その代わりとても時間がかかり”失敗”という結果でした。


そこで考えたことは

1)プリズムは固定して測距する

2)一人で正確にポイント位置にマークができること 

   (プリズムポールではマーク箇所がずれることがある。)

3)作業性


を考えて、今回はこんな機材を作ってみました。


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360度プリズムにレーザー墨出し器を取り付けてみました。


取り付けるにあたり、3Dプリンターで両ネジを作ってみました。でもレーザー光がと通るように穴をあけて。


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そしてプリズムの底版も3Dプリンターで作成。


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カメラ三脚に木盤を取り付け、中央をガラス板をはりました。

三脚テーブルの作り方 (以前の記事)

これにより水平を出しやすくなりました。


そしてレーザー墨出し器が真下にレーザーポイントを出すという機能を使ったわけです。


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地盤にはこのように赤いポイントが見えるので、一人で間違いなくマークをつけれるようになりました。位置の微調整も楽ですしね。


自動追尾TSなのでポイント出しは一人で行いました。後で巻き尺で距離間チェックをしていきましたが、ほとんど2mm以内でできていましたね。


この機材の応用として、推進工事などで地下にポイントを下すのに使用したり、レーザー墨出し器を自動追尾型(持っています)に交換して建築の位置出しと直角墨出しを同時にできるようになります。


余談ですが、360度プリズムってどこを向けても中心を視準してくれると思われている人がいますが、数mmずれるので、この小さなプリズムがたくさんついているものでしたら、きちんとプリズムをTSに向けていないとズレますので注意が必要です。


またバカみたいなものを作ってしまいました。(苦笑)

地上型レーザースキャナー

暖かい気候が続き、外仕事がやりやすい今年です。でも今日から西日本では寒気がやってきて、やっとスタッドレスタイヤの効力が出てくるのかと。自部は年末冬用タイヤにしていたのですが、雪が降らないのでもう夏用タイヤにしているんですよね。(笑)


オイラは土木にかかわる仕事をいろいろとしているのですが、周辺の人曰く

「もぐらさんは道具道楽だな〜」と

いわれるぐらい、道具やソフトウェアをそろえているとみられていますね。

ま、確かにCADだけでも12種類持って使っていますからね。でも最近メインに使っているのは7種類ですけど少しずつそろえていっていたら増えてしまいましたね。


で、今回はもう一つ測量器が増えてしまいました。


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オイラはどう見ても不細工な形だと思っていますね。

トータルステーションとレーザースキャナーがついている測量器です。


これまでの2台のトータルステーション(TS)にもレーザースキャナー(TLS)がついたものを買っていましたが1秒間に20点程度しか計測できなかったので、用途に合わせて使っていました。

実は10年前からレーザースキャナーというものは持っていて、地形や舗装面を観測し、3DCADで横断図等の図面化にはこれで十分だったのですよね。


でもUAV測量を始めて、UAVだけでは測れないところが出だし、色がついた点群と構造物のモデリングが必要な時代に変わり始めていますので、色が付くレーザースキャナーを導入してみました。


地上型レーザースキャナー(TLS)を使っている人たちの話を聞くと、測量方法にもよるのでしょうが、一気に360度スキャンするTLSモデルで、困ることは・・・

「いろんな個所から測量して微妙に構造物の位置がずれる」

でした。後方交会法を使用して機械点を決めるのですが、通常のTSのように”プリズム”を使わないのですよね。


ですので、この機械は通常のTSと同じようにプリズムを使用して機械を設置するタイプなので、先日も5方向から構造物を観測してみましたが、ずれているのが見当たりませんでしたね。


でも近年のTLSは1秒間に200万点に観測できるのに、これは2.6万点。1/10程度なのですが、観測する範囲を決められるので”使い方”ではあまり差が出なくなるのではと考えています。


まだ、TLS用ソフトの方が使い切れていないのでしばらく練習です。

ドコモ 高精度GNSS サービス

今日はちょっと専門的でマニアックな記事になりますが、ま、オイラも一応測量技術者として、ちょっと気になったことの実験をしてみました。


昨年夏より導入したGNSS測量器ですが、ネットワークRTKという使い方で使用しています。

全国に約1300か所に設置されている”電子基準点”(下記の写真)を使用して、観測してから数秒後には「数センチ(2cm程度)」の位置情報・高さ情報を提供してくれます。


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この数センチの補正をしてもらうには、「高精度GNSS補正情報配信サービス会社」と契約して補正情報を受け取る必要があります。 これまではオイラが知っているところで3社しかありません。 そして契約金額は・・・使い放題で20,000〜25,000円/月 と、少々というよりだいぶんお高いです。 しかしオイラもこの1年使ってきましたが、UAVと基準点測量を行う際には大変お世話になり、今更手放すことができないぐらいに使用しています。


で、本日の本題は、この「高精度GNSS補正情報配信サービス」を携帯電話会社の”ドコモとソフトバンク”が始められるということで、ドコモは10月末ごろから始まりました。

まずはドコモへ相談ということなのですが、直接電話をしてみて内容を聞いてみました。


1、申し込みでIDとパスワードをもらう

2、お試し期間で自分の機器で試す

3、良ければ本契約

4、値段 3,000円/月

5、国土交通省の電子基準点1300か所+ドコモの通信アンテナで補正

6、ドコモの通信アンテナは国土交通省の電子基準点より少ない


と、今のところこのような情報です。

そこで自分が問い合わせをしたのですが、知り合いの方が先にお試しでIDとパスワードをもらわれていましたので、昨日実験をしてみました。


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今回は測量機メーカー(PENTAX)のGNSS機と知り合いが数万円で作ったGNSS機2台を使用してみました。使い勝手が良いので操作機器は福井コンピューターのトレンドフィールドを使用。今年の夏から標高計算をしてくれるようになりましたので、便利となりました。


実験内容

 A機:PENTAX GNSS   B機:格安 GNSS

 高精度GNSS補正情報配信サービス会社

  A社:ジェノバ B社:NTTドコモ

  

1)A機をA社で3点観測。そしてA機をB社で3点観測

 

   結果

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   X,Y座標はGNSS誤差程度ですが、高さが最大で10cm程度誤差が出ている


2)A機とB機をそれぞれB社で2点を観測


  結果

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  X,Y座標はGNSS誤差程度。高さはフリーソフトアプリなので、未計測とします。


考察

 1)まだこの地域だけなので、精度を判断するには数字が少ない

 2)NTTドコモの補正サービスは、高さの誤差が大きい

 3)NTTドコモの補正サービスは X,Y はOK

 4)数万円のGNSS機でも X,Y座標はOK


と、第1回目のテスト結果を記載しておきます。


こんなことするぐらいなら、仕事をしろ! とお客さんに怒られそう・・

道具のメンテナンス

現場作業や夜勤など、仕事が集中していた3週間を超えることができて、ほっとして朝を迎えています。最後のとどめは昨日の7時間講習会を無事とは言えないけど、問題もありながらでも終えまして、本日は溜まった内業をやっていく予定です。


現場の測量などをしていますと、測量機材や道具が増えてきています。そこで本体は1年ごとに点検を出していますが、そのほかのプリズムや三脚なども、しっかりとしていないと良い測量ができなくなるものです。


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三脚もねじで止めてある部分などは1年に1回程度はメンテをしていますね。締め付ける前はちょっと三脚を揺らしてみると揺るぎがありましたが、メンテした後はがっちりとしますね。


そのほかにも紐部分の留め具が破損して、三脚を持ち歩くのに不安がありましたが、赤矢印のように紐を縫い付けてしまいました。 ここで縫い付ける糸ですが、「釣り糸」を使うと濡れたりや強度的にも良いのでお勧めです。


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そのほかにも三脚の先。つま先が1つ取れて無くなっていましたので、ボルトを削って作りました。


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でもこんなのを現場で使っているとお客さんに不安がられるかもしれませんですけどもね。(笑)

過酷な時間

とても良い気候になりましたね。朝は涼しく、昼は暖かい。これが1カ月は続いて欲しい〜!と思ったのが先週。今週から朝は・・・・”寒い!”に変わってしまいました。 「良いときはひと時でしかないのだから、”良い気候”がとてもよく感じるのであろう・・・」なんて、できた人間のように思ってみる今日この頃です。


先週から仕事の予定がびっしりと詰まっており、その上夜勤測量や講習講師もあるので、へばり気味なのは確かですが、楽しみもいろいろとあり充実しております。


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先週からやっている夜勤ですが、こんなところで測量をしています。


この現場も過酷で、作業できる時間が『2時間40分』のみ。でも現地到着・退出で正味「2時間20分」ですかね。いかに効率よくやるか事前の計画や準備がものを言います。

ホームの長さは25m×16両+αで400m近くあります。 まずは水準測量 ですが、400mを往復して、2ホームありますので、1600mを測量することになります。これはレーザーレベルを導入することでクリアしました。

次に400mに140か所のポイントを出す仕事。2時間20分で140か所。といえばピンとこないけど、1分に1か所のポイントを落とす計算になります。基本1mm精度で。その中にトータルステーションの移動も含みます。 これもぎりぎりでクリアしました。


昨日も「もぐらさんはせっかちですね」と言われましたが、オイラはあまりそのあたりがわからいのですけどもね。

この仕事もそうですが、こんな過酷な時間しばりですが、1日で測量を終える計画にするのがそもそもよくないのかもしれませんね。

でも性格的に「一気にやってしまえ!!」になってしまいますもので。


もしかして、これが”せっかち”のことなんですかね?(笑)

精度のよい位置表示

ぐっと気温が下がって、昼間の仕事もやりやすくなりましたね。でも町中はまだまだアスファルトの暑さがあるのか、じりじり焼かれている感じがします。


昨日はアスファルトとは全く縁のないところで測量をしていましたが、標高800mのところで原生林内の測量。気温も朝は11度と長袖でないと”寒い”ところでした。


記事のネタが思いつかないので、前回の続きですが、GNSSを使って測量をやってきました。


今回は歩くことすらできない原生林に、延長1.5kmぐらいに用地境界や、施工する場所を示して行く測量です。

前回と同じようにGNSSと平版ソフトを使って随時進行方向を示して測量をするのですが、今回は森林組合さんに、進行方向を示しながら測量をやってきました。


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おそらく地図に自分の位置を表示できることは、カーナビやスマホ地図で見慣れたもので、何も驚くことが無い感じがしますが、このシステムのセットでは2cm以内の精度で、図面(地図)に表示することができるのです。実はこれと同じようにスマホに座標値を入れて測量をしたことがあるのですが、あっという間に10m以上は出てしまいます。カーナビも”道路”を認識して”道路へ補正”してくれるので比較的あっているように見えるだけです。


余談ですが、空港滑走路に自家用車を持ち込んだ際は、滑走路は”道路”と認識してくれなかったので、だんだんとカーナビの自動車の位置は滑走路から飛び出していきました。

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  (2007年の写真)


前回も書きましたが、携帯電話会社が精度2cm程度のサービスが年内に始まりますので、どんなものが出るのか楽しみですね。





山林でGNSSでの測量

気候が良くなった! といえど街中ではまだまだ30度近い気温で、仕事をするには暑すぎです。で、先日は標高800m周辺で仕事をしていまして、気温22度。いや〜快適でした。 でも・・・・仕事場所はこんなところでした。


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原生林の伐採箇所を明記するお仕事でしたが・・・草木が多すぎてトータルステーションでは思うように測量ができませんでした。


そこで、何とか空が見えている部分もあり、GNSS(VRS)での測量に変更しました。


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これまではこのような”データコレクタ”の端末で、座標値の取得などを行っていましたが、”規定の精度”が出ないと記録できませんでした。


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そこで今回は伐採の場所を1m弱の精度で求めればよいので、こんなものでやってみました。

(草木がないところでは、2cm以内の精度にはなるんですよ)


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通常TSで使っている平版ソフト福井PC「トレンドフィールド」ですが、GNSSにも対応しているので、座標系にしている平面図上にGNSSの位置が表示されます。

このような”やぶ”の中でもそれなりにFIX(精度が高い)になるので、信用もあるものでしょう。

目的の箇所に図面を見ながら測量ができるので、便利であるのと、草・枝を刈りながら測量しないところが便利ですね。

ちなみにオイラのGNSSはPENTAX製なのですが、福井PCのトレンドフィールドには、高さがジオイド高でしか対応していなかったのですが、昨年から開発要望をお願いしていましたらこの7月に対応になりまして、”標高計算”ができるようになりましたので大変便利になりました。


ここで自分への覚書ですが、PENTAX GNSS機では、2mのポールを使ってもトレンドフィールドへの機械高は H=2.096m となります。 福井PCの計算式が96mmずれが出ることが開発の人と話しているうちに判明しました。


ちなみに先日は広域現場だったのでGNSSで横断を測量しました。観測するのに1か所10秒と時間はかかるのですが、TSの移動などを考えていると早いですね。


近未来ですが位置情報を補正してくれる”RTK測位方式”のサービスが携帯電話の基地局を使用したサービスをドコモは10月から。ソフトバンクは11月から開始します。

GNSS端末の貸し出しもあるそうで、もっと測量が便利になってきますね。

マーカー

先週は雨の合間を狙って仕事に出る状態でした。この頃は雨雲レーダーの映像が見れるので、「〇〇時頃2時間雨が降らないから現場に入らせてもらいます」と電話し2時間車を走らせることが3回ありました。

なんとか今週は中頃には、梅雨が明ける予報になっているようで、今度は暑さとの闘いになりそうです。


ブラック企業のオイラのところでは期限に迫られて仕事をしていましたが、ちょっと息抜きで工作をやっていました。


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これ、何なの?と思われる方がほとんどだと思われますが、ドローン(UAV)  で、測量をする際に基準点に置くマーカーを作成ていました。


ホームセンターで売っている”軽トラック荷台のゴムマット”を切って、マスキング(紙テープ)してスプレーで塗ってみました。


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これまでは白のガムテープを張っていたのですが、雨に濡れて何枚か剥がれてきたので、今度は塗装してみました。

これはこれでいずれかは塗装が剥がれそうなのですが、とりあえずしばらく使ってみることにしましょう。

TS(ノンプリズム方式)を用いた出来形管理

比較的あったかい週でしたが、今朝も結構暖かいのですが、週末は巨大な寒波が来ているとかで、温度が下がっるとか。ずっと寒いのも困るけど、温度差が激しいとなんか体調を崩しそうですね。

今週もちょっと新しいことにチャレンジをしまして、i-constructionの一環で「TS(トータルステーション)による出来形管理(ノンプリズム)」をやってみました。

これ何ぞや?と思われるかもしれませんが、通常のTS出来形管理は、各断面を計測するのですが、ノンプリズムで計測できるTS(トータルステーション)で面データを1m2に1か所以上計測して3Dで出来形管理をするという2018-3月に要領が出たものです。

通常地上型レーザースキャナーで行うことが多いでしょうが、こんな要領が出ていたので、オイラが持っているTSでチャレンジしてみました。


まずはTSの精度検査から。事前にプリズム計測した場合とノンプリズムで計測した精度を出すことに。測量器を検査するところに聞いたら

「ノンプリズムの検査することはないです。」

と言われ自分でやるしかないのですね。

でもノンプリズムで計測する際は”壁”が必要。でもプリズムで計測する際はピンポールを立てる”床”が必要。でも同じ点を当たらないといけないので、またつまらないものを作ってみました。


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3Dプリンターで壁と床が変化するターゲットを作ってみました。


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TSを座標形式で計測しましたが、50m離れていてもXYZが1〜3mm程度の誤差でしたが、要領では20mmまでOK。


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TSは範囲をしてしたら、自動で計測するのですが・・・・やはりLS(レーザースキャナー)に比べてとんでもなく遅い。便利なのは時たまプリズム計測するのが同じ機械であることで切り替え時間がいらないことぐらいかな。(保険でUAVでも計測はしていますけど:笑)

念のため50cm×50cmに1か所を計測しておきましたが、三角サーフェスがうまくできるか不安ですね。今週末に解析です。

移動GPSの精度

気候が良くなって、朝の目覚めが悪くなりましたね〜。(笑)

週末は天気も良く釣り日和にしたかったのですが、家のこともしなければならないのでお流れにしました。


先週は溜まったっていた仕事を片付けずつも、ちょっとお試し仕事もやっていました。

その中で、法務局などに登録するお仕事をしている人からの依頼で、VRS(GPS)を使って簡易基準点を作る仕事をしました。

といっても、先月我が家に参入してきたVRS機を使用して計測してきただけですけどもね。


でもどれほどの誤差があるのか、電子基準点設置個所まで行って計測してみました。


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このロケットみたいな建物が人工衛星の電波を受け取り、国土地理院にこの情報を送信しています。

で、手前に ある黒い棒に赤い頭がついている”移動局”に緯度経度・高さを補正して送ってくれるので、オイラたちは何も考えず?に計測すると数センチの誤差で緯度経度(座標値)を測れるのです。(詳しくは書けないのでこのあたりで・・・・)

そこで公共の基準点を閲覧することは下記のホームページ(HP)から見ることができます。


「基準点成果等閲覧サービス」

HP画面をお見せしたいのですが、閲覧サービスなので、リンク先のみで失礼します。


下にステンレス製の鋲があるのです。この大きな塔の上にVRS機を据えるわけがいかないので、下のステンレス製の鋲を計測してきました。

この基準点閲覧HPでは、電子基準点の座標値と同じところで2等水準点がありました。今回計測した個所は”2等水準点”。でもHP内では緯度経度でしか表記してないので、これを座標値に変換して誤差を計算してみました。


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人工衛星の飛来位置によって誤差は変化するようですが、先日は人工衛星を16基を取得してこの数値となりました。
この誤差が大きいか小さいかは個人差でして、オイラとしては満足ですね。


実は次なる活用方法を考えていますが、なんともソフトウエアが対応していないので、今メーカーさんに開発にしてもらっています。

また楽しみが増えました。(笑)

GNSS導入

昨日から一部で携わつていたJR山陽本線(三原地区を除く)・JR呉線が開通しました。2か月要しましたが、ホッとした感じです。でも、オイラが澄んでいる広島県北の2路線はまだまだ開通の見込みがなく、今朝も代替えバスが走っています。


でも全体を見て、まだまだ災害量も把握できていなくて、災害現場に行って計測しています。そこで少しでも楽に、精密に計測データを作っておけないかな〜と考えて・・・・また測量アイテムが増えてしまいました。


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これって何? という代物ですが、GNSS(GPS)受信機です。

人工衛星と地上基地局とで、この受信機の 緯度経度・高さ を取得することができます。

以前から欲しかったのですが、使わなくても年に〇〇万円の契約料金が発生するためにためらっていましたが、スピードと過酷な現場のために買ってしまいました。


使用初日は、TS(トータルステーション)とGNSSの両方で計測してきましたが、気になる精度は・・・

TSの精度はXYZとも数mm  これを”正”にしてGNSSは、 XYは誤差10mm程度で落ち着いていました。高さは・・・50mmでばらつきも。もともと高さについてはばらつきが多いのは知っていましたので、使用用途によって十分に役立ちます。

次の日に使った際に気づいたのですが、人工衛星のつかみ方を変えるともっと精度が良くなるのでは?という設定を見つけましたので、これから熟知していきましょう。


これはGNSSでは後発隊のPENTAX製。 でもこの会社いろいろと怪しい動きがありますので、このメーカーにしてみました。

購入の際にもメーカーと直に話をし、


「もぐらさんがやりたいことは、通常の製品では出来ないので、別な機種を使われた方が良いですよ」


と言って、これはカタログに載っていない機種でございます。(笑)

で、今後はファームウエアを入れ替えることにより・・・もっと便利になる代物です。


またおもちゃが一つ増えた。(笑)

Trimble S7と平板ソフトの設定方法

少しずつ春めいてきて”外の仕事は気持ちいいなー”と思える反面、いまだに腰痛で思うように動けずお客さんに迷惑をかけているもぐらです。


今月になり「トータルステーションを買いたいのですけど・・」という相談も受けて今オイラが測量をしているスタイルをお話をさせていただいたりもしています。


そこで、測量屋さんや土地家屋調査士さんがよく使っている「平板ソフト」を使って現場を測量するにあたり事前に機材の準備が必要になりますので、本日は測量器メーカー”Trimble”での設定方法を記載してみます。


設定の流れをまとめますと・・・

1)測量器につける ”Bluetooth通信機” を購入する

2)測量器にBluetooth通信機を取り付ける

3)パソコンに平板ソフトを導入(福井TREND-FIELDを使用)

4)Bluetooth通信機とパソコンをペアリングさせる

5)Trimble S7 を通信モードに切り替える

6)福井TREND-FIELDを起動し、通信設定をする


となります。何分にも複雑な設定となりますが解説していきます。


1)測量器につける ”Bluetooth通信機” を購入する

2)測量器にBluetooth通信機を取り付ける

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Bluetooth通信機は”USB”接続するタイプと”RC232”接続する2タイプがあります。

オイラは1人で測量をする”ロボティック”なので右側を多用しますが、両方持っています。

ちなみにRC232ケーブルはロボティックセットにケーブルはついていますが2m近くあり、持ち歩きに不便なので、50cmぐらいのを高値(3万円強)で売っていますのでそちらを購入して使っています。

3)パソコンに平板ソフトを導入

福井PCの”TREND-FIELD”は平面図を取り入れて座標系に変換していれば、逆計算をしなくても線をクリックするだけで、測量ができる優れものです。同じようにTrimble より”GUIDER ZERO”というソフトがあります。

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4)Bluetooth通信機とパソコンをペアリングさせる


まずはパソコン(タブレットPC)のBluetoothを ”ON”にします。


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または”設定”から”デバイス”のをクリックしますと、Bluetooth の電源を入れるところがあります。

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次にBluetooth通信機をペアリングさせます。


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Bluetooth通信機 ”Parani-SD1000(U)”の 『Pairing』ボタンをシャーペンの先かクリップを使って長押しします。


するとBluetooth通信機機種名の下に「ペアリングの準備完了」とアイコンが現れますのでそれをクリックします。

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「デバイスのパスコードを入力してください」という表示がでます。のでパスコードを入力します。

パソコードは標準で 1234 か、空白のまま OK で通ると思います。



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するとペアリング済となり、接続ができました。


5)Trimble S7(S6) を通信モードに切り替える

初めて使用できるまでにキーワードはここです。ここまではオイラも自力で設定できたのですが、TREND-FIELDの設定などあらゆることを試したのですが、Trimble S7の通信できる画面があるのです。


それはこの画面です。

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S7に標準でついているTCUソフトを起動して、タブを”TS”にしておきますと 画面の下側に「外部機器接続中」と表示されていればトータルステーション側のBluetoothの設定が完了します。

これ、今でも測量をしているときに時たまこの画面になっていなくて

「タブレットとTSがつながらん!!」

と焦ることがありますね。(笑)


6)福井TREND-FIELDを起動し、通信設定をする

最後に平板ソフトTREND-FIELDの設定を。


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ソフトを起動して ”観測条件設定” を開きます。

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Trimble S7はまだ無いので、「S6、M3」を選択します。


そして先ほどペアリングしたBluetooth機器を選びます。


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”Bluetooth設定”ボタンを押し、”デバイス新規追加”ボタンを押すとBluetooth機器の名前が表示されますので機器を選びます。

(絵は過去に機器が接続されたことがある画面です)


これでTREND-FIELDの観測をして測距ができれば 成功 です。


余談ですが、以前Trimble S6 を使っている方から問い合わせがあり、

「この機械は測距が遅いから・・・・」と言われていたのですが、早くできるモードがあります。

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測距モードを S を T モードに変えます。 すると少し精度が悪くなるといわれていますが、違いが判りませんね。(笑)でも測距スピードが劇的に変わります。


この記事を見に来られている人は、”情報が少ないTrimble” で悩まれている方なのでしょう。私もその一人でした。(笑)


ご検討をお祈りします。

自動追尾の改良

冬型になり、今朝は雪が降っているかな〜と思ったが全く降っていなくて安心しました。

というのもまだスタッドレスタイヤの整備をしていないのですよね〜。まだ11月。オイラはできる限りぎりぎりで履き替えるようにしています。


本日は専門的かつマニアックな話となりますので、ご了承ください。


トプコンのトータルステーションが、内部電池の消耗で、思うように使えないので、新しいトリンブルトータルステーションを以前と同じように仕事ができるように模索していました。


というのもトプコンTSは、日本のソフトメーカーと開発できるように通信機能を公開してあり測量ソフト(平板ソフト)とTSが連動して、自動追尾TSの操作(TSの向きを変える機能)ができていました。

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トリンブルの自動追尾はTSの向きを変えたりする機能は、独自の機器でしかできないので、タフパッドで使っている平板ソフトはBluetoothを使ってのデータを通信しなければならないのです。
そこでこのような装置にしてみました。

トリンブルS7 にはBluetooth通信機がついていないので、このような機器が必要になります。(ケーブルは特注です)

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で、この機器とタブレットの2つをもって歩かないと、平板ソフトが使えないのです。
そこで、昨日は”ミシン使い第2段”をやっていました。(第1段はこちら


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100円ショップのバッグを改良してこの機器を入れて歩く袋を作りました。
(元の材料の写真を撮るのを忘れていました)


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苦労したのはこのケーブル差込口とモバイルバッテリーを格納する方法。結局うまく入れる方法がないのでマジックテープのつけて蓋つけて無理やり格納することに。

あとさりげなくタッチペンを差し込むところと、自分の測量のスタイルに合わせれるのが、『自作』の醍醐味です。


トリンブルの自動追尾の通信距離は約300m。Bluetooth通信はクラス1で約100mぐらいなのですが、これは自動追尾端末とタブレットを一緒に持ち歩きますので平板測量も300mできるようになりました。(精度が落ちるのでふつうはこの距離までやりませんけど)


と、準備はできましたので今週は測量に励みましょう。


【 2018-02-24  追記 】

Trimble S7と平板ソフトの設定方法



レーザースキャナー

秋の3連休。土木的には気候が良いこの連休は「休みたいけど、仕事も進めたい」という葛藤のある時期だと思います。(笑)
オイラは所要がありまして、休んでいるといいまうか、地域行事と家庭のことをやっていました。
先週は転々と仕事に出かけておりまして、レーザースキャナーの現場を2つやってきました。
 ※本日は専門的かつマニアックな話になりますので失礼します。
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レーザースキャナー?って大げさな呼び方ですが、オイラは8年前から「測量器のおまけ」的なものを持っていまして現場に応じて使っていました。
以前はトプコンのトータルステーションに1秒間に20点ほどとれるレーザースキャナーを使っていました。色は取れませんが、XYZを計ることが出来ますので、災害や採石場の裸地を計測するときに使っていました。
そして今回は夏に新しく導入したニコントリンブルのトータルステーションを使用してみました。6月にTSを買ったのにこのスキャナー機能は10月中旬にTSのソフトがバージョンアップしてやっと使えるようになりました。(ニコントリンブル・反則です)
そこでこの2つのスキャナーの違いを3DCADで使用した感想を一つ。
下記の写真は以前のトプコンTSのデータです。
左側にTSを置いていまして、円弧を描くようにスキャンしていきます。機械より遠くは間隔が広くて機機械に近くなると間隔が小さくなる使用です。そして間隔が大きく開いているところは車が通過してデータが取れなかったところ。
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そしてニコントリンブルは遠くも近くも同じ間隔でスキャンしてくれます。なので、おかしな”点”を見つけるの簡単ですね。
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ちなみに本物?レーザースキャナー(1秒間に30000点以上取れる)ではこんなデータに。
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そしてドローンなどからの写真から点群を起こしてXYZにした場合はこんな形になります。
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で、本日の要点は
「地形をスキャナーする時間と、後処理(3Dデーター解析)をして、成果にするにはどれが一番早いか?」
レーザースキャナーを使うにあたり一番困るのが、「不要なデータを消去する」。
車の通過や人影、木・草など地形とは関係ないものは削除しないと本来の地形とは言えないのです。
今回オイラは”大きな面”をスキャナーして、端っこ(不要物のある所)はプリズムを持って通常の測量をします。
成果(お客さんがどんなデータを欲しいか)によって最適な機器を選択するまたは、機器を適正に設定することが一番大切だってことです


さて、今週はこのデータを解析していきましょう。(ほとんど遊び感覚ですけど:笑)

Trimble S7 Trimble VISION

今週も”梅雨”とは思えない天気でしたが、土木仕事をしている人にとっては”恵の梅雨”という感じでしょう。 オイラも土木現場監督の時代の若き頃は

梅雨 = 蒸し暑い = 作業着がべちゃべちゃ = 臭くなる = 女に嫌われる


というわけもわからない計算式がありまして、一日に3回ぐらい着替えていまして洗濯物が山にして持って帰っていましたね。

でも梅雨が上がり本格的な夏場になると、水道がある現場では10時・昼・3時と着替えては洗ってそのあたりに干しておきましたね。いや、今もお客さんの現場に行っても単管などに洗っては干していますけど・・・(笑)


さて、今週は脳が痛くなることをずっと続けていまして、体力的には楽なのだが、脳が疲労モードでした。


というのも新器具がやってきましてアプリの使い方や実証実験などで脳がくたびれまくってフラフラしている状態です。


で、新器具は 「Trimble S7 Trimble VISION」

ニコン・トリンブルという会社の機械なのですが、この型式は土木屋さんにはあまり使われていないタイプなので、土木に応用するように考えるのが一苦労ですね。


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以前のトータルステーションも十分に使えるのですが、ある一つの測量方法(独自の測量方法)が出来ないので、このたび追加し、今後の新しい業務をやってみようと考えています。
(もぐらさんは道具道楽だ!! と、また突っ込まれそう:苦笑)


とりあえず測量作業の効率を上げるように、自分なりのカスタマイズをほどこして。

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これがワンマン作業をする端末なのですが、さすがアメリカ資本も入った機械なのか使い勝手が悪いですね。このように片手に持つかピンポールに固定する方法になっていますが、そんなものではハンマーや丁張を掛けることが出来ないので、自分なりの試作品を作成して使うことにしました。


まずはミシンを取り出して縫物の開始。

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この端末を肩にかける袋を作成しました。

通常このTSの型式は土地家屋調査士さんや測量会社さんが使うもので、体に取り付けたら簡単に脱着できないタイプのものは売っていますが、今のところこんな肩掛けタイプはネットで見つけられませんでした。

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写真ではきれいそうに見えますが、糸が巻き付いたりしてボロボロです。


さあ、これの活用がどれだけできるか。しばらく現場で奮闘しなければなりませんね。

【 2018-02-24  追記 】


Trimble S7と平板ソフトの設定方法



平板ソフトとの連携記事を書きました。















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もぐらくん

サラリーマンを辞め、田舎に住み、測量・土木一般の図面の出張サポート会社をやっています。
土木の3次元データ作成なども始めまして、まだまだ土木の発展を信じて仕事をしています。

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