昨日は変更図面の相談で現場に寄ってきました。

この方は10年ぐらい前に近接で一緒に工事を行っていた方です。
(名刺を見ると私とは違って偉くなっておられました:笑)

お悩み事項は
「工事を進めていくにあたり1つの図面ファイルで運用するにはどのように描いて
いけばよいか?」 
でした。

これまた難しいご質問と感じることと、先を良く考えている人だと感じました。

このたびは変更図面を書かれていましたが、協議書に使う図面と完成出来形図面
にも、ファイル1つで変化していくにはどのようにすればよいかです。

これはどの現場も同じ運用になるとは限りませんが、1つのファイルを変更していか
なければ、最新図面がどれか分からなくなってしまいます。

代表的?な図面の変化を記載してみましょうか。
 1、当初図面(発注図面)
 
 2、協議図面(設計通りに構造物が造れないときに発注者に変更を協議する図面)
 
 3、指示図面(発注者より構造物の変更を指示される図面)
 
 4、承諾図面(施工業者の都合により、構造変更をする際の図面:金額の変更は無し)
 
 5、中間検査図面(既済検査等で工事の中間検査で使う図面)
 
 6、第○回変更図面(協議・指示によって個々に設計変更を行った図面をまとめた図面)
 
 7、出来形図面(設計に対して構造物の出来形数値が記入された図面)
 
 8、完成図面(設計変更で見え消し修正された箇所を消し、現地に施工した図面)

そのほかにいろいろと有りますが、オイラにはこれプラス「シュミレーション図面」が
出てきます。

これをすべて1つのファイルで変化していくには、レイヤ(画層)に頼るしかないのです。

発注者との図面のやり取りにおいて、CAD製図基準に準じている必要はあると思いますが
現場での図面の運用も大切となります。
オイラとしては最終提出図面以外は
『日本語交じり+CAD製図基準的な運用』
が良いと思います。

 協議-STR-TXT、 出来形-STR-HTXT  などですね。

なんに使ったレイヤ(画層)なのか分かりやすくしておけば、図面を受け渡しても間違う
事は少ないと思います。

また変更図面に直す際には、「協議」・「指示」レイヤはC−○○○-○○○に
統合してしまえばCAD製図基準となってしまいます。

でも、一つの協議が終わった際には、必ずそのときに使用した図面の状態でフォルダー
に格納しておくようにしましょう。(電子納品に使用したりしますので)