今年の4月から国土交通省の工事において”トータルステーション(TS)を用いた出来形管理”が、義務(施工規模により)つけられるようになりました。
これを行うにはまずは設備投資が必要になってくることが皆さんが頭が痛いところでしょうね。

まずはこの管理するため、設計データを作るためのソフトが必要となってきます。
今作っているソフト会社さんは3社のみ。どれも50万円前後となるのですが、通常の測量ソフトでもありますので他にも仕事で使えます。
次TSと接続してこの設計データを現場で使う聞き・ソフト。
データコレクターと呼ばれるWindows内蔵の機器でそれでソフトを使い道路線形や縦断・横断を取り扱うことができます。(これも50万円ぐらいかな)

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設計データを作成するには路線計算や縦断図の計算ができる人でないと厳しいですかね。でもこれを機会にできるようになると現場が楽になります。

これまでに何現場か携わっていますがはっきりと言って・・・・
「こんなもので出来形管理するより巻尺・レベルで検査を受けた方がはるかに楽!」
高い投資をしても何にも反対に手間がかかってはダメじゃないか!
と言われますがこの仕様の本来の目的は「トータルステーションを土木現場で使えるようになってもらう」ところ。

機械に路線と設計高が入れてありますので、前の晩に「次の日の水路丁張りの計算をしておかなければ・・・」「CADから座標を拾って・・・・」なんてことをしなくてもよいのですね。
一度現場に出ていると測量計算をするために事務所に戻らなくても良くなります。

そして、水路の位置をTSで出して、そこに杭打ち。それにプリズムを持っていくと 「設計0.○○mm下」と表示されます。
最近オイラは電卓を持って現場に行かなくても仕事ができていますね。(笑)

オイラは自動追尾のTSを持っていますので一人で測量・丁張りをかけていますが、ちなみに先週は2日で140か所の丁張りを設置しました。
杭・板の運搬と打込みにはちょっとしびれてしまいましたが、位置・高さ出しだけでしたら断然早いですね。

今後このシステムを導入しようと考えている会社さん。TS機器は断然「自動追尾」がお得。なんせ測量=2人でしたが、1人でできるようになれば現場に一人人間を減らすことも可能になるかと。土木技術者が少ない時には重宝しますね。

でも・・・・・その機器が使いきれないと持っていてもダメですけどもね。(笑)