もぐらくん

田舎に住んで公共工事のお手伝い。現場管理からCIMまで現場の実情を記事にします!!

効率化

精密測量

ちょっと梅雨らしい雨が続くような天気予報になりましたね。ネットにも注意喚起の記事がありましたが、

「もう少ししたら2年前の西日本豪雨災害があった時となりますので、自ら準備をしておきましょう。」 

という記事が。確かに。平穏な時が続くと過去の災いのことを忘れてしまうようになりますので、今一度気を引き締めておく必要がありますね。



という前置きですが、実は以前測量で失敗したことを今回同じことをするにあたり、オイラも事前準備をしてきまして、昨夜クリアすることが出来ました。


というのも延長400mの箇所に140数点ポイントをトータルステーションで観測するのですが、すべてのところを2mm以内に抑えないといけないという測量。

前回は手持ちのプリズムで行ったところ5mm程度ずれたところがあり、やり直し測量を基準点観測をする1素子プリズムで時間をかけて測量をして何とか完了さすことが出来ました。

その代わりとても時間がかかり”失敗”という結果でした。


そこで考えたことは

1)プリズムは固定して測距する

2)一人で正確にポイント位置にマークができること 

   (プリズムポールではマーク箇所がずれることがある。)

3)作業性


を考えて、今回はこんな機材を作ってみました。


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360度プリズムにレーザー墨出し器を取り付けてみました。


取り付けるにあたり、3Dプリンターで両ネジを作ってみました。でもレーザー光がと通るように穴をあけて。


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そしてプリズムの底版も3Dプリンターで作成。


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カメラ三脚に木盤を取り付け、中央をガラス板をはりました。

三脚テーブルの作り方 (以前の記事)

これにより水平を出しやすくなりました。


そしてレーザー墨出し器が真下にレーザーポイントを出すという機能を使ったわけです。


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地盤にはこのように赤いポイントが見えるので、一人で間違いなくマークをつけれるようになりました。位置の微調整も楽ですしね。


自動追尾TSなのでポイント出しは一人で行いました。後で巻き尺で距離間チェックをしていきましたが、ほとんど2mm以内でできていましたね。


この機材の応用として、推進工事などで地下にポイントを下すのに使用したり、レーザー墨出し器を自動追尾型(持っています)に交換して建築の位置出しと直角墨出しを同時にできるようになります。


余談ですが、360度プリズムってどこを向けても中心を視準してくれると思われている人がいますが、数mmずれるので、この小さなプリズムがたくさんついているものでしたら、きちんとプリズムをTSに向けていないとズレますので注意が必要です。


またバカみたいなものを作ってしまいました。(苦笑)

レーザースキャナー

秋の3連休。土木的には気候が良いこの連休は「休みたいけど、仕事も進めたい」という葛藤のある時期だと思います。(笑)
オイラは所要がありまして、休んでいるといいまうか、地域行事と家庭のことをやっていました。
先週は転々と仕事に出かけておりまして、レーザースキャナーの現場を2つやってきました。
 ※本日は専門的かつマニアックな話になりますので失礼します。
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レーザースキャナー?って大げさな呼び方ですが、オイラは8年前から「測量器のおまけ」的なものを持っていまして現場に応じて使っていました。
以前はトプコンのトータルステーションに1秒間に20点ほどとれるレーザースキャナーを使っていました。色は取れませんが、XYZを計ることが出来ますので、災害や採石場の裸地を計測するときに使っていました。
そして今回は夏に新しく導入したニコントリンブルのトータルステーションを使用してみました。6月にTSを買ったのにこのスキャナー機能は10月中旬にTSのソフトがバージョンアップしてやっと使えるようになりました。(ニコントリンブル・反則です)
そこでこの2つのスキャナーの違いを3DCADで使用した感想を一つ。
下記の写真は以前のトプコンTSのデータです。
左側にTSを置いていまして、円弧を描くようにスキャンしていきます。機械より遠くは間隔が広くて機機械に近くなると間隔が小さくなる使用です。そして間隔が大きく開いているところは車が通過してデータが取れなかったところ。
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そしてニコントリンブルは遠くも近くも同じ間隔でスキャンしてくれます。なので、おかしな”点”を見つけるの簡単ですね。
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ちなみに本物?レーザースキャナー(1秒間に30000点以上取れる)ではこんなデータに。
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そしてドローンなどからの写真から点群を起こしてXYZにした場合はこんな形になります。
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で、本日の要点は
「地形をスキャナーする時間と、後処理(3Dデーター解析)をして、成果にするにはどれが一番早いか?」
レーザースキャナーを使うにあたり一番困るのが、「不要なデータを消去する」。
車の通過や人影、木・草など地形とは関係ないものは削除しないと本来の地形とは言えないのです。
今回オイラは”大きな面”をスキャナーして、端っこ(不要物のある所)はプリズムを持って通常の測量をします。
成果(お客さんがどんなデータを欲しいか)によって最適な機器を選択するまたは、機器を適正に設定することが一番大切だってことです


さて、今週はこのデータを解析していきましょう。(ほとんど遊び感覚ですけど:笑)

リサイクル杭

昨日は比較的に温かく、今月末に使う予定の”丁張り用杭”を作っていました。

通常は1mと0.5mの杭を木材製材所にお願いして作ってもらいますが、今回作っているのは20cm〜30cmの杭でして作ってもらうのは難しいとのことです。

「20cmの丁張り杭って何に使うの?」と疑問の声もあるかもしれませんが、トータルステーションなどで山などにも仮の位置を示す場合、大きい釘でも良い時もありますが、数か月その位置を残しておくには、杭が良いのですね。しかし1mの杭を使っていたらコストもかかりますし、なにせ山までの運搬に労力がいります。

そこで昨年こんなメカを購入してしまいました。
「卓上丸のこ」

以前は通常の丸のこを使っていましたが、結構力が必要であり、短い木を切るときには危なかったですね。知り合いの一言でヒントをもらってホームセンターで購入してみました。(7000円ぐらい)

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オイラが建設会社に入社した時から上司に

「丁張り材量は大事にしろ!!」 と言われまして、現場で杭を回収してきては、杭の頭をのこで切り、先を鎌で尖らす。1mの杭は50cmぐらいになるまで使いまわしましたね。

昨日は工事現場が完了となったところからもらって帰った古い杭を加工していました。

「作るのが手間でしょう」 と言われてしまいそうですが、限られた時間で現場測量業務をスムーズにするには事前の準備で大きく変わってくるものです。


  ○ 1日に多くの仕事ができるようにならないと、仕事はもらえない。

  ○ お客さんに喜んでもらえるような仕事をしないと、次の仕事がもらえない。


土木現場はまだまだ効率を上げることができる。まだまだ模索ですね。

仕事の効率化(モニター画面)

オイラが今の仕事を始める時。これからは”早いパソコンを必須”ということで自作パソコンを始めた。
しかし当時はモニターなども高く、液晶画面なんて高値の花でした。
なので中古ショップに行って17インチのブラウン管モニターを買ったのが最初です。

しかし、商社の方が事務所に来て
「もぐらさん、せっかくいい仕事をするのに、このモニターじゃダメですよ。もっと大きな画面にして仕事効率を上げないと!」

と言われて、しばらく検討。なんせ、当時19インチの液晶モニターは45000円ぐらいしていましたからね。

「使える内は出来る限り古いものでも使わないと・・・」言う考えもあり、決断までには半年かかりましたかね。
しかし仕事に追われるようになると、思い切って購入した19インチ液晶モニター。
それからグラフィックボードをとりつけると2画面になることが分かり、2画面に移行しました。
モニター

これはびっくりするぐらい仕事効率が上がりましたね。
方やCAD、方やExcelを表示して図面と数量計算書などを同時作業できるからです。
これで満足して仕事をしていましたが、ことの発端はこの土曜日。HO_CAD開発者岡崎さんの事務所に行った際に、奥さまと通商ツチツチさんがワイドモニター画面でCADを使っているではありませんか。

「いいな〜、欲しいな〜」 と悪い虫が起きてしまいました。

オイラの片方のモニターはもう5年使っているし・・・・でももったいないし・・・・・と思いながらふと思いついたことが。
今、使っていないパソコン・モニターなどを売ってしまえば・・・・ と悪だくみが。
買ってくれそうな人へ声をかけて・・・使える部品を集めて作ったパソコンと19インチモニターをお買い上げいただきました。(笑)
ワイドモニター 左23インチモニター(18000円で購入)
で、今週からは23インチワイドモニターと19インチモニター君で仕事開始です。
使ってわかったのですが、最近のモニターはHDMI入力端子が付いているのですね。確かに今はパソコンにも付いています。
せっかくですのでこれでつないでみると・・・・以前のアナログ接続よりきれいですね。
CADや写真を触るに良いかも。

土木現場でもノートパソコンを使って仕事をされていますが、ノートパソコンはアナログ端子は必ず付いています。今はHDMI端子が付いているのも有ります。
使わなくなった画面などをつなげて仕事をされますと効率が上がりますよ。

仕事の能率を上げる

この時期のオイラの頭の中は、変更図面や完成図書の作成でいっぱいになりつつあるのですが、この仕事をはじめて数年が経ちますが、建設会社が工事を受注されてすぐにオイラに声をかけてくれることが多くなりました。
大変ありがたいことと、もっと機動力を持って速やかに業務をしてあげることを考えなければと思うようにもなりました。

”工事が終わる書類”をつくる中で、”新規工事の照査”も始めなければならず”もっと仕事の能率を上げる”ことを急がなければと考えている次第です。(笑)

工事現場でもどうすればもっと仕事の能率を上げようかと日夜考えておられるのでしょうが、目先ばかりを見ていては上がらないでしょうね。

オイラが現場所長だった時の能率を上げるために心がけていたことは、

 1、午前中に考えることをして、午後力仕事をするように1日の作業を決めておく。
 2、職員みんなでその日に終える業務を打ち合わせをしておく。
   (時間を区切って業務を行う)
 3、食後にコーヒーを一杯飲んでから昼寝、またはリラックスしておく。
 4、残業を始める前に腹ごしらえをする。
 5、残業時間は各自目標を持って行う。(各自早く終われば早く退社:付き合い残業は無)

このようなことをやっていると、いろんな職員が居まして
 「私は夜が苦手ですので、朝早く来て業務をします」
とオイラが現場に着くと事務所は暖かくなって書類をしている職員さんがいました。

各自の能力を引き出せるように仕事を進めることが、現場の能率アップにつながるのではないでしょうかね。(笑)

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もぐらくん

サラリーマンを辞め、田舎に住み、測量・土木一般の図面の出張サポート会社をやっています。
土木の3次元データ作成なども始めまして、まだまだ土木の発展を信じて仕事をしています。

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