今年度より電子納品業務に少々違う流れが始まりました。
と、言うのも昨年公開された【平成20年5月版】の基準の改正に伴ってです。
平成21年1月以降に国土交通省と契約を締結する直轄工事は新基準の適用が始まっています。
そんなわけで、新しく工事を始める方は事前協議を始める前に新基準の内容を確認しましょう。
電子納品に関する要領・基準 ダウンロードページ
そこで目先の問題になることはおそらくCAD製図基準(案)でしょう。
工事を開始する前に設計図書のCAD図面データを貰い、レイヤのチェックなどをしてみると、以前の平成16年6月版と平成20年5月版では同じ工種の線でもレイヤが違っているものがあるからです。
設計コンサルタント会社で作成されたプロジェクトのCADデータも新基準に適用するには、レイヤの修正が必要となってくるわけです。
日ごろ使っているもので大きく変わるものが
用排水構造物 でしょう。
ちなみに比べてみますと
平面図 横断図
平成16年6月版 〇 - STR - STRB 〇 - STR - STR3
平成20年5月版 〇 - STR - STRB 〇 - STR - STRB
と、横断図に描かれるレイヤが変わります。
これは一部なので、他のレイヤにつきましては確認をしてください。
これによって今までレイヤ色を揃えるために使っていた民間CADソフトにおいては、取扱いに注意が必要となってきます。
また発注者サイドにおいても民間チェックソフトを使っているところは、取扱い方法を変えていく必要があるでしょう。
実際に以前の民間チェックソフトで 新基準横断図 をチェックすると 〇 - STR - STRBはエラーとなってしまいます。
新旧混じったCAD図面をどのように取り扱うのか【着手時の事前協議】で発注者ときちんとお話をしておかれたほうがよいでしょう。
中には 「昨年同様でいいよ! とか 昨年からやっている現場を見習ってよ!」 といわれるところがあるかもしれませんが、今年は直轄工事現場ではそう簡単にはいかないでしょう。
問題点は先延ばしせず、工事を始めた時に解決していきましょう。(オイラも含めて・・・:笑)
平成20年5月版
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もぐらくん
サラリーマンを辞め、田舎に住み、測量・土木一般の図面の出張サポート会社をやっています。
土木の3次元データ作成なども始めまして、まだまだ土木の発展を信じて仕事をしています。
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