もぐらくん

田舎に住んで公共工事のお手伝い。現場管理からCIMまで現場の実情を記事にします!!

構造物

構造物の出来形管理

11月も終わりに差し掛かり、予定が”12月”になると慌ただしい感じがしてます。

今週もずっと現場が仕事が続いていまして・・・「内業・書類作成)が間に合っていないのが現状。何か考えていかないとお客さんに迷惑をかけてしまうので・・・「ひたすら働け!」状状態です。


さて、昨日はオイラとしては初めての部類のお仕事。

橋脚の杭芯など出来形を点群でとるお仕事です。岡山の先生に習いまして、今回チャレンジです。


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均しコンクリートに基準となるマーカーを設置して”位置”をトータルステーションで出して、”高さ”をレベルを使用して基準点を作成。


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で、あとはひたすら地上型レーザースキャナー(TLS)で観測です。

このTLSは本体が傾いていてもスキャンしますので設置も簡単。そしてスキャンデータは自動で合成してくれますので、機械を移動すして、スキャン開始ボタンを押すだけです。

(しかし本体はお高いのでどうしても作業代はそれなりにいただかないと赤字になります)


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まだ解析まではやっていないのですけど、1cm角に1点以上の点群が必要となるので、”これでもか!”というぐらいに取ってみました。ちなみに舗装は10cm角に1点です。


昨年から始まった構造物の出来形管理なのですが、オイラの見解では・・・・「普通にスケールで測ればよいのでは?」なのですけど、やっているうちにオイラが思っている以外の現場へのメリットも出てくるかもしれないので、とりあえずやってみることが大切ですかね。


今後躯体も観測していきます。

建ブロの日【建設業と3D】

今月の建設ブロガーの日のお題は 【建設業と3D】

昨年からやっていますがこんな高度技術のことを書くなんて初めて
ではないですかね。
建設業という枠は建築と土木が入り、それぞれ使用方法が違うと思われ
ます。

一般用3次元CADが出てもう10何年は経ち、建築などのパース(完成予想図)に
早くから使われてきましたと思います。でもそれを描く労力は非常に大きく
2Dをそれぞれの面を描いていろんな角度から見たほうが早い場合も
あったそうです。

では土木に3次元CADが必要か?といろんな人に聞くと
「図面が2Dなのになんで3DCADが必要なんだ!」
との意見がほとんどでした。
土木でもよく3D CADを使って描いている図形は「等高線」ではないでしょうか。

さて、ここからはオイラの推測や3Dの使い方をちょっと箇条書きにしてみます。
元々オイラは土木しか分からないので土木主体だけでお願いします。

●3次元CADの良いところ
 
 1)現場で仮設道路などを造るときに簡易測量データをCADに入れるだけで
   等高線を描いてくれるものもある。
   −通常10mごととかに横断図を作成して図面を描きますが、等高線から
     横断図を作ることが出来る。
 
 2)平面図と横断図が連動している。
   −詳細設計をするときには”1)”の要領でやったほうが簡単ですが、大きく
    全体を考えて”土”を動かすときには日々の管理に有効と思われます。

 3)構造物など断面の調査
   −これは実際に有った話ですが異形の橋脚で張り出し部分の鉄筋加工が
    判らないことがあり、3DCADでモデリングを作り、断面カットで複雑な鉄筋の
    図面を作ることが出来ました。
       配筋.jpg
     (これは水平にカットして作った一部鉄筋の加工図です)

●3次元CADの悪いところ

 1)良くも悪くも操作方法を覚えるのに時間が掛かる。
 
 2)3D図形を描く前に自分の頭の中を3Dにしておく必要がある。
    (決してハゲにする必要は無い(笑) 参照 ) 

 3)コストが掛かる

オイラ的な考えでは、今後は3Dに行くと思うが、時期(旬)はもう少し先ではないかと
思う。OCFでも今年から3Dに向かう予定になっていますので、どんな規定や方針。
そして3D CADベンダーさんがどんなものを開発してくるかが楽しみです。

 
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もぐらくん

サラリーマンを辞め、田舎に住み、測量・土木一般の図面の出張サポート会社をやっています。
土木の3次元データ作成なども始めまして、まだまだ土木の発展を信じて仕事をしています。

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