ゴールデンウイーク・・・・あれ? 何っ?ていう人もたくさんいることでしょう。お疲れ様です。

オイラもそうでしたけどGWは遠征+夜勤+ホテル内データ業務で終わりました。でも好きな写真撮影仕事をやっていますので満足的な感じですね。(笑)


ということながら、連休明けの1発の仕事は。連休前に行った失敗した現場の”再測量”をやってきました。


”再測量”というのは連休前に「400mの直線の墨出し」を行ったのですが、

現場から「マーキングした点が真直ぐに通らない」

と連絡があり再測量をしてきました。


通常400mもあると対回観測して基準点測量を行うものなのですが、”自動追尾観TS”があると400m先のプリズムを追尾してくれるのでOKということで400m先に1素子のプリズムを設置して追尾トータルステーションで”0”リセットで10mごとにポイントを落として測量をしていました。


で、観測したポイントが真直ぐに通っていない・・・(大きいところで1cm)

以前は整準機+1素子のプリズムで、ミニプリズムで10mの中間点を測量していました。

今回は整準機+大360度プリズムに変更して、50mごとにポイントを落として10mの中間点はレーザー墨出し器でポイント出しを。

360度プリズムを使用したのは、「もしかして1素子プリズムが真直ぐにTSに向いていないのでは?という事もあり変更してみましたが、問題はなかったようです。

(ちなみにうちで使っている360度プリズムはどこに向けても中心を視準できる物です)


マニアックな話になりますが、真直ぐに通りが通らなかった原因を考察してみると


1、晴天で陽炎が出ていた

2、ミニプリズムでの観測の距離が長すぎて精度が落ちた

3、400mをトータルステーションの自動追尾での観測は限界・・・など


本日もいろいろを確認した結果1,2が原因と判断したものです。
1、プリズムで地上近くで観測することで追尾がうまくいかなくなる現象が出ていた。

  (陽炎かと)

2、ミニプリズムとTSの距離が長くなると、角度はOKでも誤差が大きくなる。
  (原因不明なのですが、ダメなのでしょう)


という事がわかりました。50mごとに 整準機+大360度プリズム で、観測し中間点をミニプリズムでポイントを落としてみましたが、レーザー墨出し器で通りを出すと、ミニプリズムで中間点にマークしたものが数mmのずれが出ていました。


測量では使う機械と機材の性能+限界をカタログだけでなく、自分でテストをしてみないとダメなのだなと痛感したものです。


今日はTrimble S7 で観測しましたがレンズが良いSX10で観測したらもっと良かったかなと思った次第です。


何にしてもシビアな測量は簡単にはいかないものですね。(苦笑)