こちらでもすっきりとしない天気が続きますが、東海地方は長雨で大変なことになっており、地域の人もそうですが、救援・復旧している人は2次災害を避けながら作業を頑張っていただきたいという気持ちです。

西日本災害も明日で3年が経ちます。当時を思い出すと、まずは人命救助優先で行方不明の方がいる地域では、災害復旧チームは入れないことになっていましたね。

次に生活基盤が壊れているところの復旧。道路は仮設。最低限のインフラ整備をして生活できるように行われていましたね。


オイラは鉄道関係の建設会社に使ってもらっていることもあり、UAVを持っていき土砂崩れなどの土量を算出しておりました。


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(山口県光市 山陽本線)


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(広島県東広島市志和)


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(広島県安佐北区白木)


仕事によっては工事の図面を作成にも携わっていますが、”水”の取り扱いから考えていかないといけないのですよね。

特に山・原野に道路や構造物を作成する際は、「元流れている水系を変えない」が鉄則です。つまり道路などを作成して水路の関係で隣の谷に水を流す場合は、隣の谷の流末はすべての水を流せれる能力があるかすべて調べないといけないのです。


それと土木工事では”地下排水”という地中にパイプを入れて地下水を取り、表面を乾かす工法がありますが、大雨になるとその地下水は 「小さな川」に変化するのです。

これが何に影響するかといいますと、盛土部に通ずる地下排水は盛土を流してしまう川に代わってしまうことがあるのです。

今回の静岡災害では盛り土部が崩壊したと聞いています。まだ原因は分からないのですが、目に見えない「地下水」。これが影響していることは確かだと思います。


自然災害は防ぐ努力と、人災になる施工をしないことが土木技術者に大切ですね。