もぐらくん

田舎に住んで公共工事のお手伝い。現場管理からCIMまで現場の実情を記事にします!!

点群

UAVによる測量

「5月の連休前であるが、この1週間の使い方で工事は大きく変わる。」

と、オイラも現場代理人だった時には、連休までの追い込みや予定工程の死守には気分を使ったものです。

現在でも同じことではありますが、コンクリートの長期養生ができるということで、連休前にコンクリート打設の工程を組むことが多かったですね。


最近は現場からデータをたくさん取っておいて連休中に・・・・って、もうブラック企業まっしぐらの工程です。(苦笑)


工事開始の時期ですので、UAVによる起工測量へも声をかけてもらうのですけど、点群の作成は奥が深いものです。


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こんな谷間の箇所で、UAVでの撮影では、基本、プログラムでの撮影ですが、立木・枝などで山側の撮影ができないことが多いです。

(ちなみにここは高度100mでも立ち木にあたりそうになり緊急停止しました。)


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それならTLS(地上型レーザースキャナー)で測量すればいいじゃん!

という思われることもありますが、やはり工事をするに、オルソ写真(ゆがみのない平面写真)が欲しいですよね。TLSでは色が悪いのでオイラは好かないのです。(苦笑)


そこで立ち木の下を撮影するために、UAVの高度を落として「斜め写真」を追加撮影しています。撮影方法やマーカーの置き方にはちょっと”慣れ”が必要ですが橋の下など斜め写真を追加することで、TLSを追加で行わなくても地盤測量はできますね。


4年前に西日本災害時に、山滑りなどで木など転倒していて、地盤を撮影できないので始めた撮影方法です。

基本公共工事の際は、真上から撮影した写真のみを使用して土量を算出していますが、3Dモデルなどを作成する際は、斜め写真を入れてどの向きからでも見てもきれいに見れる点群を作成しています。


今ではUAV測量に”斜め写真を入れたほうが精度が高くなる”という、研究成果も出ています。


斜め写真を入れることでこんな精度の違いも出る現場もあります。


写真による点群作成は、このように川の水面と橋には高低差があり、通常真上からのみでの撮影ではきれいにいかないものです。


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線路がグダグダになります。


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そして真上から撮影した写真にこのような斜めから撮影した写真を数枚追加します。


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すると・・・線路がまっすぐなオルソ写真が作れます。


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注意事項は、斜めになるので被写体との距離や明るさの違いが出るので、絞りやピント調整は必要となります。うちのUAVは高精度GNSS内臓なので、どの位置から斜めに写真を撮影したか写真に記録されるので良いですけど、通常のUAVは斜め撮影でも写真の重ね(ラップ)をきちんと考えて行わないときれいな点群にはなりません。(ちょっとマニーかな)


では有意義なUAV撮影LIFEを。(笑)




3次元データの取り扱い (Trimble Business Center)

日曜日から急に気温が下がり今朝は、事務所内でも寒いですね。でも15度ぐらいはありますけど。

先週は3次元データの作成で始まりAutoCADCivil3Dの講習で終わりました。最近は建設業界でも3D化が進んでいますが、それを作成するソフトもどんどん高度化してお値段も高額的になっていますね。もちろんフリーソフトや格安ソフトを使用しながらでも、できることもありますが、サポートが無いというのは会社として導入するには厳しいところもあるでしょう。


そこでオイラが使っていて便利だなというソフトを時たま紹介してみます。


今結構な頻度で使っている3Dソフトで、地上型レーザースキャナーとセットで ”Trimble Business Center”略してTBCを入れましたができることが多いので、結構重宝しています。

しかしお高いソフトですが、サポートがほぼない。購入した営業マンに聞く形です。


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使い勝手もかなりマニア的。 でもできることは多いので、使い倒せれば便利ソフトです。


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できることを列記してみます。


・点群の合体  UAVやTLS点群をインポート

・点群のレイヤ仕分け 屋外設定 : 地面、建物、高植物、ポールや標識、電線

           屋内設定 : 壁、床、格子フロア、天井

          (仕分け精度はそれなりに。細かい設定はできません)

・範囲を選んで必要な点群のみエクスポート

・AutoCADのRECAP形式で出力が可能

・3DCAD機能 (オイラはまだ使えない)

・等高線や面データの変換

・ヒートマップなど出来形管理帳票の作成

・三次元計測

・Trimble のGNSSを取り付けているマシーンコントロール建機へのデータ変換


大きな点群が取り扱えないといわれていますが、5GBぐらいの点群は取り込むことが出来ています。またオプションでUAVなどの写真から点群を作れる外面もあります。(ちょっと気になる)


点群をAutoCAD Civil3Dに取り込むは AutoCAD RECAP というソフトを使わないといけないのですが、このソフトはまさかの変換のみ。ゴミ取りも何にもできないので、ゴミ取り・仕分けには別なソフトを買わないといけないのです。でもこのソフトは直接RECAP形式に出力できるので、Civil3Dを使っている人には便利だと思います。また時たまヒートマップの出来形管理を使用しています。

と、オイラが使っているソフトの感想です。

ハイエースの床マット

お盆はいつあったのか?という感じで過ぎ去りましたが、まだ8月なんですよね。暑いはずだ。


窓を開けて寝ていると、朝方は寒くて目が覚めてしまうのですが、年がら年中冬布団で寝ているオイラは布団をかぶるとOKなのですけど。(笑)

先週は遠方(700km先)に仕事で出かけていまして気付けば週末になっていましたが、今週は悩む現場の仕事に取り掛かることにします。


前回続き、車のことですがお盆中にまたやってしまったお話を。

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ハイエースのバンは荷台が広いのですが、一番奥に荷物を置くと荷台に上がらないと取れないのです。そこで、少しづつですが、ここに測量機やUAVを積めるように加工していくことにしています。


まずは床にマットを敷くようにしたいのですが、新聞紙などを使って型取りをしてもできるのですが、地上型レーザースキャナーを使ってみることにしました。


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任意基準点を車庫内に作成して室内を計測を開始しました。

すると早速問題が発生。 内装のプラスチックが黒いので、レーザーが返ってこないのです。


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実は試乗するときに iphone12Pro のレーザーを使って3Dを試みたのですが、きちんと計測が出来ていなくて3Dにならなかったのです。

地上型ならどうにか行くだろうと思っていましたが、ダメでしたので内装に手を加えてみることに。

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マスキングテープを張ってみました。(笑)


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点群を整理して必要なところのみにして、CADでトレースします。

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そして、原寸にプリントアウトです。古いロール紙を使って3分割で印刷です。

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用紙を貼り合わせて切り抜き、実車に合わせてみます。


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ほぼ問題は無いのですが、微調整をしてホームセンターで売っている”軽トラ荷台用ゴムマット”を切断しました。


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軽トラ用ではちょっと幅が足らないのですが、少々問題ないので、これで”床部分”は完成です。


結論から言いますと・・・手作業で型紙を作成した方が早いです。(苦笑)
でもCADデータが作れましたのでこれはこれで使えるかなと。


ここで自由にダウンロードできるようにしようと考えていますが、微調整したのをまだ直していないので、今日は見送りで。急ぐ方がいればコメントかメールでよろしくお願いします。

またバカなことをしてしまった・・・・。


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もぐらくん

サラリーマンを辞め、田舎に住み、測量・土木一般の図面の出張サポート会社をやっています。
土木の3次元データ作成なども始めまして、まだまだ土木の発展を信じて仕事をしています。

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