昨日書いた建設技術の継承であるが

以前書いた“若い子が勉強不足なのか?”と同じことかなと

今日になって感じて(にぶいなオイラは)書くことにしました。

 

以前は部下を教える名将が少なくなったのでは と問題を提起

していましたが、このたびは部下を育てる土壌を考えて見たいと思います。

昨日お客さんの現場から

「工事の照査が間に合わなくなる予感がするので、施工屋

さん(オイラ)の立場で排水関係の再計画を行ってもらいたい。」との依頼が来ました。その現場場は道路改良工事であり

測量や施工管理に追われ、職員4人でも厳しい現場と思いました。

 

その所長は以前から良く知っている人で、「若い子に設計の

チャンスを与えてみては?」

とオイラは所長に話してみました。

すると「ダメ。能力無いもん。それに他の業務で多分手一杯

に成っているから。それと失敗の責任は私に来るのだから」

 

うむ。確かに。今の現場の状況をしっかり把握していないから

はっきりは分からないけど今を乗り切るためには外注したほうが

確実に排水計画図面は出来るでしょう。でも排水の設計を

しなければならないチャンスも今しか無いのです。

 

その所長は40歳前ですが照査・設計もすべて出来る人です。

しかしお金・発注者との摂政(ここの発注者は監理技術者

でないと技術面の打合せをしてくれません)・全体の管理を

しているため自分では出来ないのです。

 

何事も本気になったときに技術力が一番身に付くものです。

このチャンスを逃すとこの先いつ計画業務があるか分からないものです。

少しハードルが高くてもチャレンジさせてみる方が先々では

会社のため、いや個人のためになるのではと感じます。

 

実はオイラも忙しい設計変更時期に部下に構造計算をずっと

(2週間ぐらいですかね)やらせたことがあります。

これはハードルが非常に高すぎ失敗しました。

(床版の設計で配筋図から応力計算の協議書。時間が掛かり

過ぎて設計変更が大変になりました)

しかし本人には難しいことにチャレンジしたことが自信に成ったようです。

 

 

早くから技術をしっかりとつなげる土壌を作っておかなければ

種をまくことが事は出来ません。

種をまいてもすぐには芽を出すものでもありません。

また肥料をやりすぎても途中で枯れてしまう。

もちろん種ごとに肥料は違っているので良く見極めて使い

分けなければ成りません。

 

まず次につなげる土壌作りが大切なのではとオイラは感じてます。