今週もいろんなお仕事のお話が来ていますが、単調な仕事ばかりでないので楽しむというか、悩んで知恵を出さないとやれない仕事も結構ありますね。ま、その方が楽しいのですけどもね。
先週は今後公共工事の3次元化について話をすることが出来ました。
建設業界に3次元化の波がやってきていますが、どこまで3次元化にするかです。 3次元化にする目的は 『仕事の効率化』が大きな目的なのですが、3次元にこだわって無駄なお金を出してしまう事もあります。
今後公共工事を3次元データで発注するようになり始めるので、設計コンサルタント会社さんでは、そのデータを作成を始めなければならなくなっています。
そこで先週末に、オイラが作ったバックホウの3Dマシーンデータをあるコンサルタント会社でも作成されて、2つを重ねて確認することをここの事務所で行いました。
オイラは、発注者の方から3次元データを施工会社に渡されてもそのままバックホウに入れることはできないでしょう。建築でもそうですが『施工図』と呼ばれる現場に合った図面に作り直す必要があります。
例えば補強土壁がある現場では下のような段々の基礎を施工するにあたり、とてもたくさんの丁張をかけるか、ずっと測量をする人を配置して床掘を行わないといけません。
このデータを使って施工している現場の人に聞くと・・・
「めっちゃ楽!」バックホウオペ一人でこの複雑な床掘ができるのですから。と。
もし発注者の方から、『完成形の3次元データ』を渡されても、実際3次元データが活用しているのはこのように床掘や路床までのデータです。もちろん山切掘削・盛土などはそのまま完成形で渡されても使えるところもありますが、中途半端な3次元データを渡されても現場では使えないという事です。
で、オイラは今後発注図面を作る設計コンサルタントさんにお願いをしました。
「オイラ施工会社サイドの人間は発注図面を守って現場を作らなければならないので、複雑な3次元データを作成しています。しかしあなたたちは3次元データを作成しやすい設計図面を作ることが出来るわけです。例えば仮設道路をわざわざ曲線線形にしなくてもダンプは走れるのでもっと簡単に作れる道路・のり面にすることが出来るのでいろんな知恵を出してください」と。
今後は3次元データを設計コンサルタントの方が作るには、施工会社と手を組んで現場を見に行かないと、とんちんかんな3次元データとなってしまうでしょうね。