今日は土木工事における仕事の役割は大切だと感じたオイラです。

実は民間建築の図面を以前作っていたのですが、それの

施工にあたり丁張りをかけたのですが、「既設道路のすりつけ

がおかしい」と建設会社の監督が電話してきた。

 

現地に行くと水路の高さが現地の高さと違っているのです。

ちょっと専門的になってしまいますが、L型水路は道路側と

歩道側では高さが違っています。丁張りは水路の一番高いところ(歩道側)に合わせて作っていましたが、

一番端の現道にすりつけ部分については丁張りをかけていませんでした。

 

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もちろん現道には水路の方向は印をしていましたが、現場の

職人さんはL型水路を歩道側の位置を道路の高さに合わせていたのです。

(ちょっと書いていることが複雑になりましたかね)

つまり現道路舗装と新設舗装に段差が付くようになるのです。

 

建設会社の監督は他の現場もあり、2、3日に1度しか顔を

出さず、主任に任せておいたのです。

 

人に任せることも大切ですが、その人がどれだけの技術を

持っているか把握することが非常に大切です。ですから信頼の

ある人に仕事をしてもらいたいのは当たり前ですよね。

 

建設業でも設計から施工まですべてにおいて独りですべてを

満足できる仕事をこなす人はなかなか居ないでしょう。

だから1つの工事をするにも

設計者 → (設計)チェック者 → 監督 → 現場主任 

 → 職人  の流れで自分の得意とする仕事をきっちりしているのです。

監督が偉くても職人の腕にはかなわず、現場主任が仕事の

流れが良く分かっていても、設計者ほど知識を入れておくのは非常に難しいと思います。

 

このたびの失敗は各種の業務の流れできちんと連絡・引継ぎ

ができていなかったのが原因と考えられます。

完成の形をきちんと職人まで伝え切れていないところでミス

が発生しているのです。

 

水路の修正は5m程度ですが、オイラとしてはこの問題で

図面の書き方、引継ぎの重要さを身にしみて勉強しました。

 

1回失敗したことを二度と起こさないと肝に銘ずる1日でした。(反省)