もぐらくん

田舎に住んで公共工事のお手伝い。現場管理からCIMまで現場の実情を記事にします!!

S7

測量機材の限界?

ゴールデンウイーク・・・・あれ? 何っ?ていう人もたくさんいることでしょう。お疲れ様です。

オイラもそうでしたけどGWは遠征+夜勤+ホテル内データ業務で終わりました。でも好きな写真撮影仕事をやっていますので満足的な感じですね。(笑)


ということながら、連休明けの1発の仕事は。連休前に行った失敗した現場の”再測量”をやってきました。


”再測量”というのは連休前に「400mの直線の墨出し」を行ったのですが、

現場から「マーキングした点が真直ぐに通らない」

と連絡があり再測量をしてきました。


通常400mもあると対回観測して基準点測量を行うものなのですが、”自動追尾観TS”があると400m先のプリズムを追尾してくれるのでOKということで400m先に1素子のプリズムを設置して追尾トータルステーションで”0”リセットで10mごとにポイントを落として測量をしていました。


で、観測したポイントが真直ぐに通っていない・・・(大きいところで1cm)

以前は整準機+1素子のプリズムで、ミニプリズムで10mの中間点を測量していました。

今回は整準機+大360度プリズムに変更して、50mごとにポイントを落として10mの中間点はレーザー墨出し器でポイント出しを。

360度プリズムを使用したのは、「もしかして1素子プリズムが真直ぐにTSに向いていないのでは?という事もあり変更してみましたが、問題はなかったようです。

(ちなみにうちで使っている360度プリズムはどこに向けても中心を視準できる物です)


マニアックな話になりますが、真直ぐに通りが通らなかった原因を考察してみると


1、晴天で陽炎が出ていた

2、ミニプリズムでの観測の距離が長すぎて精度が落ちた

3、400mをトータルステーションの自動追尾での観測は限界・・・など


本日もいろいろを確認した結果1,2が原因と判断したものです。
1、プリズムで地上近くで観測することで追尾がうまくいかなくなる現象が出ていた。

  (陽炎かと)

2、ミニプリズムとTSの距離が長くなると、角度はOKでも誤差が大きくなる。
  (原因不明なのですが、ダメなのでしょう)


という事がわかりました。50mごとに 整準機+大360度プリズム で、観測し中間点をミニプリズムでポイントを落としてみましたが、レーザー墨出し器で通りを出すと、ミニプリズムで中間点にマークしたものが数mmのずれが出ていました。


測量では使う機械と機材の性能+限界をカタログだけでなく、自分でテストをしてみないとダメなのだなと痛感したものです。


今日はTrimble S7 で観測しましたがレンズが良いSX10で観測したらもっと良かったかなと思った次第です。


何にしてもシビアな測量は簡単にはいかないものですね。(苦笑)

Trimble測量機のBluetooth設定

災いは突然やってくる・・・・。

自然災害はもちろん、人災もいろいろとあるものですが、今回オイラがぶつかった災いは比較的”軽い”ものですが、信用していたものが突然動かなくなると、ちょっと慌ててしまいますね。


今回の災いは・・・測量機。

自分なりにカスタマイズしていろんな部品を取り付けている通信機が、つながったり・・止まったりと。現場で仕事をしていて機材が壊れるのは大変です。お金をいただきながら機械を修理しているとお客さんに申し訳ないばかりです。


日頃機械のメンテナンスはやっている方ですが、電気系は突然やってきますからね。


前置きが長くなりましたが、2年前に構築したTrimble S7とpanasonic FZ-G1との接続のBluetooth機器の不具合。

原因はアンテナが折れたのと、何かと内部で不具合が起こっていたのか”リセットボタン”を押して修復ができました。


今回は専門的になりますので、不要な方はスルーしてください。でも、マニアックな専門的なことを書いていますと質問や訪問もありますので、今回は修理方法やWindowsのアップデートで使えなくなることなど、長編になりますが自分の”健忘症対策”で細かく書いておくことにします。


今回問題となったのはこの器具。

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Bluetooth機器 の「Parani-SD1000」TSのS7をロボティック(自動追尾)で使う際、panasonicFZ-G1に福井コンピューターの”TREND-FIELD”(平板ソフト)を連動させるための道具です。

詳しくは以前の記事を参照ください。

Trimble S7と平板ソフトの設定方法

今回はこの機器などの内部の設定を書きます。


オイラは念のためにこれとは別のこの機器をTS箱に入れていましたが、現場で緊急時ということでこちらを使おうとしたものの、全くダメになっていまして、本日こちらを修理しました。


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これもBluetooth機器 の「Parani-SD1000」シリーズですが、S7のUSBに差込み直接panasonicFZ-G1と接続していましたが、これがつながらなくなっていました。


まずは修理方法や、販売メーカーかわからないのですがここにいろいろと製品について詳しくサポートされています。


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今回はまずは内部修復するために、接続用のソフトをダウンロードしました。

PCにインストールして「Parani-SD1000」接続して起動してみました。

image  ParaniWin ver.1.0.7   


しかし内部を見ることができなくなっています。


そこでファームウェアをアップデートしてみることに。

image ファームウェアアップデート ソフトウェア ParaniUpdater Ver.2.0.1


それからそれぞれの2機種のファームウェアをダウンロード


Parani-SD1000

Parani-SD1000 Ver.2.0.8(95.9KB) (黒いやつ)


Parani-SD1000U

Parani-SD1000U Ver.2.0.3(95.9KB) (赤いやつ)


Bluetooth機器をパソコンに接続して Parani Updayer を起動して、上記のファイルを読み込み「Start」ボタンを押し待つこと1分ぐらい。

そしてTrimble S7に接続して、panasonicFZ-G1と接続を試みるが・・・だめ。


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Bluetooth機器としてParani-SD1000が表示されますが、「PIN」番号を聞いてきます。

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もともとこの機器は PINは”無し” の設定ですが、Windows10は必ず PIN を入力しなければならないようになったのかもしれません。


そこでもう一度Parani-SD1000をPCに接続して、”ParaniWin”を起動。


image  Sirial Port を選択します。最初はこのProtも選べなくなっていました。


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この機器の内容が表示されます。



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左側の ”Device Setting” をクリックし、 ”Pin Code” を自分が覚えやす数字を打ち込みます。自分は黒いやつの初期設定と同じ 1234 で。 


この後は

Trimble S7と平板ソフトの設定方法 記事を参考にしてください。


自分もネット上でいろいろとこの手の設定を探していましたら・・・自分のブログに当たり、PIN番号を知りました。(爆笑)

Trimble S7と平板ソフトの設定方法

少しずつ春めいてきて”外の仕事は気持ちいいなー”と思える反面、いまだに腰痛で思うように動けずお客さんに迷惑をかけているもぐらです。


今月になり「トータルステーションを買いたいのですけど・・」という相談も受けて今オイラが測量をしているスタイルをお話をさせていただいたりもしています。


そこで、測量屋さんや土地家屋調査士さんがよく使っている「平板ソフト」を使って現場を測量するにあたり事前に機材の準備が必要になりますので、本日は測量器メーカー”Trimble”での設定方法を記載してみます。


設定の流れをまとめますと・・・

1)測量器につける ”Bluetooth通信機” を購入する

2)測量器にBluetooth通信機を取り付ける

3)パソコンに平板ソフトを導入(福井TREND-FIELDを使用)

4)Bluetooth通信機とパソコンをペアリングさせる

5)Trimble S7 を通信モードに切り替える

6)福井TREND-FIELDを起動し、通信設定をする


となります。何分にも複雑な設定となりますが解説していきます。


1)測量器につける ”Bluetooth通信機” を購入する

2)測量器にBluetooth通信機を取り付ける

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Bluetooth通信機は”USB”接続するタイプと”RC232”接続する2タイプがあります。

オイラは1人で測量をする”ロボティック”なので右側を多用しますが、両方持っています。

ちなみにRC232ケーブルはロボティックセットにケーブルはついていますが2m近くあり、持ち歩きに不便なので、50cmぐらいのを高値(3万円強)で売っていますのでそちらを購入して使っています。

3)パソコンに平板ソフトを導入

福井PCの”TREND-FIELD”は平面図を取り入れて座標系に変換していれば、逆計算をしなくても線をクリックするだけで、測量ができる優れものです。同じようにTrimble より”GUIDER ZERO”というソフトがあります。

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4)Bluetooth通信機とパソコンをペアリングさせる


まずはパソコン(タブレットPC)のBluetoothを ”ON”にします。


image  → image


または”設定”から”デバイス”のをクリックしますと、Bluetooth の電源を入れるところがあります。

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次にBluetooth通信機をペアリングさせます。


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Bluetooth通信機 ”Parani-SD1000(U)”の 『Pairing』ボタンをシャーペンの先かクリップを使って長押しします。


するとBluetooth通信機機種名の下に「ペアリングの準備完了」とアイコンが現れますのでそれをクリックします。

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「デバイスのパスコードを入力してください」という表示がでます。のでパスコードを入力します。

パソコードは標準で 1234 か、空白のまま OK で通ると思います。



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するとペアリング済となり、接続ができました。


5)Trimble S7(S6) を通信モードに切り替える

初めて使用できるまでにキーワードはここです。ここまではオイラも自力で設定できたのですが、TREND-FIELDの設定などあらゆることを試したのですが、Trimble S7の通信できる画面があるのです。


それはこの画面です。

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S7に標準でついているTCUソフトを起動して、タブを”TS”にしておきますと 画面の下側に「外部機器接続中」と表示されていればトータルステーション側のBluetoothの設定が完了します。

これ、今でも測量をしているときに時たまこの画面になっていなくて

「タブレットとTSがつながらん!!」

と焦ることがありますね。(笑)


6)福井TREND-FIELDを起動し、通信設定をする

最後に平板ソフトTREND-FIELDの設定を。


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ソフトを起動して ”観測条件設定” を開きます。

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Trimble S7はまだ無いので、「S6、M3」を選択します。


そして先ほどペアリングしたBluetooth機器を選びます。


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”Bluetooth設定”ボタンを押し、”デバイス新規追加”ボタンを押すとBluetooth機器の名前が表示されますので機器を選びます。

(絵は過去に機器が接続されたことがある画面です)


これでTREND-FIELDの観測をして測距ができれば 成功 です。


余談ですが、以前Trimble S6 を使っている方から問い合わせがあり、

「この機械は測距が遅いから・・・・」と言われていたのですが、早くできるモードがあります。

image   →  image


測距モードを S を T モードに変えます。 すると少し精度が悪くなるといわれていますが、違いが判りませんね。(笑)でも測距スピードが劇的に変わります。


この記事を見に来られている人は、”情報が少ないTrimble” で悩まれている方なのでしょう。私もその一人でした。(笑)


ご検討をお祈りします。

自動追尾の改良

冬型になり、今朝は雪が降っているかな〜と思ったが全く降っていなくて安心しました。

というのもまだスタッドレスタイヤの整備をしていないのですよね〜。まだ11月。オイラはできる限りぎりぎりで履き替えるようにしています。


本日は専門的かつマニアックな話となりますので、ご了承ください。


トプコンのトータルステーションが、内部電池の消耗で、思うように使えないので、新しいトリンブルトータルステーションを以前と同じように仕事ができるように模索していました。


というのもトプコンTSは、日本のソフトメーカーと開発できるように通信機能を公開してあり測量ソフト(平板ソフト)とTSが連動して、自動追尾TSの操作(TSの向きを変える機能)ができていました。

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トリンブルの自動追尾はTSの向きを変えたりする機能は、独自の機器でしかできないので、タフパッドで使っている平板ソフトはBluetoothを使ってのデータを通信しなければならないのです。
そこでこのような装置にしてみました。

トリンブルS7 にはBluetooth通信機がついていないので、このような機器が必要になります。(ケーブルは特注です)

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で、この機器とタブレットの2つをもって歩かないと、平板ソフトが使えないのです。
そこで、昨日は”ミシン使い第2段”をやっていました。(第1段はこちら


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100円ショップのバッグを改良してこの機器を入れて歩く袋を作りました。
(元の材料の写真を撮るのを忘れていました)


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苦労したのはこのケーブル差込口とモバイルバッテリーを格納する方法。結局うまく入れる方法がないのでマジックテープのつけて蓋つけて無理やり格納することに。

あとさりげなくタッチペンを差し込むところと、自分の測量のスタイルに合わせれるのが、『自作』の醍醐味です。


トリンブルの自動追尾の通信距離は約300m。Bluetooth通信はクラス1で約100mぐらいなのですが、これは自動追尾端末とタブレットを一緒に持ち歩きますので平板測量も300mできるようになりました。(精度が落ちるのでふつうはこの距離までやりませんけど)


と、準備はできましたので今週は測量に励みましょう。


【 2018-02-24  追記 】

Trimble S7と平板ソフトの設定方法



Trimble S7 Trimble VISION

今週も”梅雨”とは思えない天気でしたが、土木仕事をしている人にとっては”恵の梅雨”という感じでしょう。 オイラも土木現場監督の時代の若き頃は

梅雨 = 蒸し暑い = 作業着がべちゃべちゃ = 臭くなる = 女に嫌われる


というわけもわからない計算式がありまして、一日に3回ぐらい着替えていまして洗濯物が山にして持って帰っていましたね。

でも梅雨が上がり本格的な夏場になると、水道がある現場では10時・昼・3時と着替えては洗ってそのあたりに干しておきましたね。いや、今もお客さんの現場に行っても単管などに洗っては干していますけど・・・(笑)


さて、今週は脳が痛くなることをずっと続けていまして、体力的には楽なのだが、脳が疲労モードでした。


というのも新器具がやってきましてアプリの使い方や実証実験などで脳がくたびれまくってフラフラしている状態です。


で、新器具は 「Trimble S7 Trimble VISION」

ニコン・トリンブルという会社の機械なのですが、この型式は土木屋さんにはあまり使われていないタイプなので、土木に応用するように考えるのが一苦労ですね。


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以前のトータルステーションも十分に使えるのですが、ある一つの測量方法(独自の測量方法)が出来ないので、このたび追加し、今後の新しい業務をやってみようと考えています。
(もぐらさんは道具道楽だ!! と、また突っ込まれそう:苦笑)


とりあえず測量作業の効率を上げるように、自分なりのカスタマイズをほどこして。

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これがワンマン作業をする端末なのですが、さすがアメリカ資本も入った機械なのか使い勝手が悪いですね。このように片手に持つかピンポールに固定する方法になっていますが、そんなものではハンマーや丁張を掛けることが出来ないので、自分なりの試作品を作成して使うことにしました。


まずはミシンを取り出して縫物の開始。

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この端末を肩にかける袋を作成しました。

通常このTSの型式は土地家屋調査士さんや測量会社さんが使うもので、体に取り付けたら簡単に脱着できないタイプのものは売っていますが、今のところこんな肩掛けタイプはネットで見つけられませんでした。

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写真ではきれいそうに見えますが、糸が巻き付いたりしてボロボロです。


さあ、これの活用がどれだけできるか。しばらく現場で奮闘しなければなりませんね。

【 2018-02-24  追記 】


Trimble S7と平板ソフトの設定方法



平板ソフトとの連携記事を書きました。















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もぐらくん

サラリーマンを辞め、田舎に住み、測量・土木一般の図面の出張サポート会社をやっています。
土木の3次元データ作成なども始めまして、まだまだ土木の発展を信じて仕事をしています。

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