もぐらくん

田舎に住んで公共工事のお手伝い。現場管理からCIMまで現場の実情を記事にします!!

SX10

測量機の検定

建設業界の一番怖い3月になってしまいました。昔に比べて3月末の工期は少なくなったので、だいぶん事故は減ったのではないでしょうかね。 昔は3月末に公共工事の工期が集中して”突貫工事”という言葉がたくさん交わされていましたね。 今考えてみるとすべてお役所の都合で・・・

「事故になりうる状況を作られていた」

感じですね。


時は放っておくと勝手に経ってしまいますからね。物事は前もって早めに行わないといけないのです。と、他人事とはなく、オイラもやってしまいました。測量機の検定超過。


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地上型レーザースキャナーはこの辺りの測量販売店さんでは点検が出来ないので、大阪か東京に送らないといけないのです。オイラが送っているのが、

「公益社団法人日本測量協会 測量技術センター」。

測量機って検定有効期限が1年とか書いてありますが、1年たったからいきなり調子がおかしくなるものではないのですが・・・・このように「有効期限」と書かれてしまえば逃げようがないんですよね。(泣)

今年はこの有効期限が切れるあたりでスキャン仕事が集中して検定にぎりぎりまで使い昨日やっと検定から帰ってきました。


最低1週間以上仕事が出来なくなりますので、機械の点検なども余裕をみて行うようにお勧めします。ちなみに地上型レーザーは週に1,2回しか検定されて無いらしく、のレーザーの検定日の夕方に届くと次の週に・・てなことになるので注意が必要です。


それと高額の保険をかけれる宅急便屋さんは限られますので。
クロネコ、佐川急便、郵便局などは無理です。(30〜50万円までかな)

福山通運、西濃運輸あたりは高額の保険もかけれますので、送るならこの会社辺りですかね。

ちょうどいい段ボール箱が無くて、こんなどこにでもあるような箱に入れてガムテープだらけにして送っていました。またそれに入れて返してこられるのですよね。

昨日年配の宅急便やのおじさんがヨタヨタと”上向き”など関係なしに運んできてくれましたが、中身の値段を言うとびっくりして帰っていきました。(苦笑)


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念のため数百万円の補償をつけていましたので、すぐに外に持ち出して自分で動作確認を行いました。(大丈夫でした)

ちなみにこの機種は公共工事に使うにあたり、事前に自社で精度確認書を作っておかないといけないので、本日にはやっておくことにする予定です。


道具は維持・メンテナンスできていないといくら高価なものもガラクタになるのですよね。

物と時は大事ですね。

測量機材の限界?

ゴールデンウイーク・・・・あれ? 何っ?ていう人もたくさんいることでしょう。お疲れ様です。

オイラもそうでしたけどGWは遠征+夜勤+ホテル内データ業務で終わりました。でも好きな写真撮影仕事をやっていますので満足的な感じですね。(笑)


ということながら、連休明けの1発の仕事は。連休前に行った失敗した現場の”再測量”をやってきました。


”再測量”というのは連休前に「400mの直線の墨出し」を行ったのですが、

現場から「マーキングした点が真直ぐに通らない」

と連絡があり再測量をしてきました。


通常400mもあると対回観測して基準点測量を行うものなのですが、”自動追尾観TS”があると400m先のプリズムを追尾してくれるのでOKということで400m先に1素子のプリズムを設置して追尾トータルステーションで”0”リセットで10mごとにポイントを落として測量をしていました。


で、観測したポイントが真直ぐに通っていない・・・(大きいところで1cm)

以前は整準機+1素子のプリズムで、ミニプリズムで10mの中間点を測量していました。

今回は整準機+大360度プリズムに変更して、50mごとにポイントを落として10mの中間点はレーザー墨出し器でポイント出しを。

360度プリズムを使用したのは、「もしかして1素子プリズムが真直ぐにTSに向いていないのでは?という事もあり変更してみましたが、問題はなかったようです。

(ちなみにうちで使っている360度プリズムはどこに向けても中心を視準できる物です)


マニアックな話になりますが、真直ぐに通りが通らなかった原因を考察してみると


1、晴天で陽炎が出ていた

2、ミニプリズムでの観測の距離が長すぎて精度が落ちた

3、400mをトータルステーションの自動追尾での観測は限界・・・など


本日もいろいろを確認した結果1,2が原因と判断したものです。
1、プリズムで地上近くで観測することで追尾がうまくいかなくなる現象が出ていた。

  (陽炎かと)

2、ミニプリズムとTSの距離が長くなると、角度はOKでも誤差が大きくなる。
  (原因不明なのですが、ダメなのでしょう)


という事がわかりました。50mごとに 整準機+大360度プリズム で、観測し中間点をミニプリズムでポイントを落としてみましたが、レーザー墨出し器で通りを出すと、ミニプリズムで中間点にマークしたものが数mmのずれが出ていました。


測量では使う機械と機材の性能+限界をカタログだけでなく、自分でテストをしてみないとダメなのだなと痛感したものです。


今日はTrimble S7 で観測しましたがレンズが良いSX10で観測したらもっと良かったかなと思った次第です。


何にしてもシビアな測量は簡単にはいかないものですね。(苦笑)

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もぐらくん

サラリーマンを辞め、田舎に住み、測量・土木一般の図面の出張サポート会社をやっています。
土木の3次元データ作成なども始めまして、まだまだ土木の発展を信じて仕事をしています。

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