もぐらくん

田舎に住んで公共工事のお手伝い。現場管理からCIMまで現場の実情を記事にします!!

TS出来形管理

3Dデータの活用

もう秋じゃないの?という天気になってしまいましたが、早くも8月が過ぎて行きました。
ぼーっとして8月が過ぎたわけじゃないのですけど、お仕事の方はありがたいことに忙しく走り回らせていただいています。
 

最近導入した新しい3Dソフトを使っていますが、”使い切る”ことにはとてもハードルが高いと感じています。オイラも基本部分だけしか使えていませんが、このたびとても便利であると痛感しました。

CIM(Construction Information Modeling)という土木では3Dデータを取り扱う技術を進めていますが、その中に3DCADなどを使って生産性を上げる取り組みがあります。
しかしなにもかも3Dで取り扱うわけではなく、”住み分け”をきちんとできれば生産性が上がるでしょうね。
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完成を予想させる3D図面などが一般的ですが、オイラは見た目はどうであれ、”構造物を作る3D”の方に注目しています。
今国土交通省での工事では掘削・盛土において”TSを用いた出来形管理”というものがありますが、これをやると”3Dデータが作れる”と思いがちですが、実質この基準で3Dを作ろうと思うと無理があります。結果的にコスト増しになるでしょう。

今回現場の設計変更する現場があり、現況を図るところから3Dで計画し、3Dから平面図・横断図を作成。それをTSを用いた出来形管理にに反映させ、3DをそのままMG(マシンガイダンス)のデータに変換するととてもスムーズに仕事が流れます。
 

国のある仕様書には「TS出来形管理→3Dに」という書き方がありますが、その言葉は「3D計画→TS出来形管理」変わるのが筋だと思っています。

マシンガイダンス(バックホウ)

またまた最新鋭の機械のご紹介を。
オイラが仕事のお手伝いに行っている現場ですが、こんな機械が入ってきました。
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0.7m3小旋回式バックホウ! というところに目をつけるのでなく、ボディーの後ろについている2つの丸っこい奴。
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この丸く黄色いものが2つついていますが、これがGPS受信機ですね。
そうこの機械はマシンガイダンス(MG)を装備したバックホウなんです。
TS出来形管理の計画データをインプットしてコックビットのモニターに法面の位置が表示されます。

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つまり、法面の丁張が無しで切土・盛土が出来てしまう機械なんですよね。(まだまだ始まりですが)
-20130302_1313
バックホウのバケット付近にセンサーが取り付けてあり、GPSで自分(バックホウ)の位置を確認して、バックホウの爪の位置まで把握してくれます。
でもバケットの中央で法面整形をするか右・左の爪を使って整形するかは手動となっています。
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現場の周辺に基準点の基地局を設置もされていることはお忘れなく。お空のGPS衛星だけでは、とてもじゃないですが法面の数mmの精度は出てきません。

TS出来形管理データを使ったものとなっていますが、今後は三次元CADデータを使用した機械も出てくるんじゃないかという期待もありますね。
バックホウタイプの”3Dプリンター”と呼ばれるものが。(笑)

一応仕事をしてきました

先週の3日間はセミナーの講師をしてまいりました。
(オイラみたいな人間に頼む珍しい人もいらっしゃいます)(笑)

どんな中味をお話したか、ちょっと大まかにメモっておきましょう。
1日目
 1)電子納品の各種基準書の取得方法
 2)チェックシステム使用と納品書類の作り方
 3)日常のデータ整理に関する注意事項
   (工事打合せ簿・写真管理)

2日目
 4)CAD図面の取り扱い注意事項
 5)SXFブラウザの使用方法
 6)測量データからのCAD化の手法
 
3日目
 7)道路工事完成平面図の作成手順
 8)TS(トータルステーション)出来形管理
  (設計データの作成・出来形帳票作成ソフトの入力方法)
 9)仕事に使える便利なツール

以前はテレビ電話(SKYP)を使用して行ったときは、生徒さんの顔が
分からなく、一方的に話すばかりとなって、”言葉のタイミング”が出来なかった
ことが本音です。
でもこのたびは目の前にいるため、生徒さんの反応が良く分かりました。

皆さんが非常に興味をもたれたものは
 6)測量データからのCAD化の手法 と 9)仕事に使える便利なツール
でした。

やはり、現場で一番重要となる測量や図面作図について、便利に楽をして
描くことに関心が高く、真剣に勉強していただきました。

何故、本日こんなことを書いたかって?

そりゃ、1週間も遊びに行っていたと思われるのがイヤだからですよ!(笑)

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もぐらくん

サラリーマンを辞め、田舎に住み、測量・土木一般の図面の出張サポート会社をやっています。
土木の3次元データ作成なども始めまして、まだまだ土木の発展を信じて仕事をしています。

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