もぐらくん

田舎に住んで公共工事のお手伝い。現場管理からCIMまで現場の実情を記事にします!!

Topcon

バッテリー

ベタな見出しですが、最近測量の仕事が増えまして、トータルステーション(TS)を持ち出すことが多くなっています。
そこでオイラに一つ悩みが出ました。

「この機械って、1日フル稼働させることができないんだー」と。

どういう意味かと申しますと、オイラが持っているTSには、バッテリーが3個ついています。
入れ替えて使うのですけど1つが約2時間しかもたなくて、フル稼働するには一回一つを充電しなければならないのです。

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「じゃ、もうひとつバッテリーを買えばいいじゃん」と思われますが、もうひとつこれに悩みも有るのです。

「TSのバッテリーを変えに行くのがめんどくさい!」
自動追尾でして、山の上や遠くに据えていますので交換に行くにも無駄な時間出てきます。
最近は”TSを用いた出来形管理”が国交省で始まっていますが、山を切って地盤が下がると・・・・基準点は当然山の上。
これが対面の小段を計測していると降りて上がり、そして降りて上がるという行動をとらなければならないのです。

さて今日の本題。
スマホなどと同じように充電用の大容量のバッテリーが無いかなーとネットを探していますと有ったので購入してみました。

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バッテリー容量の目安でスマホなどは約3000mAh 。TSバッテリーの容量 5000mAh.
で、今回の携帯バッテリーは・・・24,000mAh。
USBの充電や19,16,12Vの出力も付いていますので、ノートPCの充電もできます。
(コネクターは20種類ついていました)

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そこでTSの12V用ケーブルも購入して、この携帯バッテリーに接続できるように改良しました。

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では、初使用。3時間フル稼働をさせて使ってみましたがバッテリーも半分ぐらいまでしか減っていませんでした。
計算上10時間は持つ予定ですが、とりあえず8時間持ってくれればOK。
このほか、動きが少し速くなりまして、追尾能力が上がったのは予想外でした。

活用方法はいろいろ。12Vが使えますのでイノシシよけの電気柵にも使えますね。(笑)

追加記事(20131116)

  昨日丸一日動かすことが有りました。結果6時間の稼働でした。
  バッテリーの計算ですが、7.5Vで5000mAh と5Vで24000mAhでは、少々計算が違うのでしょう。
  でも半日はバッテリーのことを気にせずに使えますのでとても楽になりました。
   

夜間測量

先日は広島でJR山陽本線の工事で夜間の測量に行ってきました。
以前新幹線や在来線の測量は行っていますが、今回は夜間でも列車が常時通過するところでの仕事でした。
元請けさんの担当者は今回が初めてのお付き合いで、オイラがどんな仕事・持ち物機器を知らないかたです。

JR山陽本線は夜12時ごろまで客車が通っていますが、その後本数は減りますが貨物列車が定期的に通過し、測量を中断しながらの仕事となります。
今回の測量は「時間との戦い」となるのは必至で、事前にもらったダイヤをもらって作業手順を考えていきました。
高架箇所なので事前に現場を見ることもできず、”出たとこ勝負”のお仕事でした。

TS.jpg
※参考写真(必至でしたので写真をとるのを忘れていました)

測量班は3人態勢。でも工事管理者や列車見張りなど、ほかに10人。レール内に立ち入るには非常に人員を要します。
なので失敗は多額のお金ということもあり、準備・段取りには慎重でしたね。なのでこの連休といえど、頭の中はこの測量のことから頭が離れませんでしたね。
「もし機械が故障したら・・・」、「もし自動追尾が動かなくなったら・・・」など。
というのも、このTopcon IS というトータルステーション。ワンマン測量するコントローラーとTSは無線LANで通信しており、街中の電波によっては通信障害が起こってしまうことがあるのです。
案の定、測量の途中に家庭用の無線LANやdocomoのWiFiスポットの電波が混入して機器の再起動などで何とかしのいで仕事が続けられました。

さて、仕事内容は延長1kmの基本観測。そして新規レール敷設ポイントの300m区間杭打を。
予定は2日間で。
なんにしても暗闇の中の測量。ピンポールを視覚で照準を合わせることはとても厳しいですね。特に「15分後列車通過〜」「5分前退避〜」などとのんびり視準する時間はありません。
経験上、自動視準・自動追尾を使ったほうが確実ですね。

今回元請け担当者さんは自動追尾の機械を初めて見られて「うぉー、ほー、はやいー」などいろいろな声を出されて、仕事を見ておられましたね。
なんにしても、懐中ライトを照らすことなくても、きちんとプリズムを見てくれて、ポイントが落とせるので、昼間と変わらないスピードで仕事ができましたね。

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土木・測量での技術開発がどんどん進んでおり、昔では考えられないスピード・精度で仕事ができるようになっています。
よく経営者さんに便利な機械のことを話をした際に「機械を買うにもお金がいるんだ!!」といわれることがあります。
つまり「この新しい機械はお金を生んでくれる機械」と認識されていないということです。
もちろん使い方次第では、邪魔な粗大ごみにしかなりません。
それと「使える社内技術力(人材)」が大きな壁を作っていることは確かです。
でもこの10年でパソコンが使えなかった人も使えることに。時間はゆっくりでも未来を考えた設備投資は必要ですね。

今回は1日の仕事が残る予定でしたが、あまりトラブルもなく順調に仕事ができて客車の始発までには業務を完了することができ、2日目の仕事がなくなってしまいました。
(儲けが減ってしまった:笑)
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もぐらくん

サラリーマンを辞め、田舎に住み、測量・土木一般の図面の出張サポート会社をやっています。
土木の3次元データ作成なども始めまして、まだまだ土木の発展を信じて仕事をしています。

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