もぐらくん

田舎に住んで公共工事のお手伝い。現場管理からCIMまで現場の実情を記事にします!!

UAV

高圧送電線の上から撮影

先週は非常に厳しい環境のもと、ドローンのお仕事をしてきました。どんなところかと申しますと・・・・・


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現場のど真ん中に大きな鉄塔+送電線が通過しており、飛行するまでの手順が重要となりました。


まずは「Google Earth Pro」ではときたま構造物などが3Dになっているところがありますので、それを使って鉄塔の高さや送電線の位置を確認します。


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これをもとにして、電力会社(送電会社)と、協議をおこなってこの送電の電圧や電磁波の影響範囲を調べます。(今回は送電線から30m離隔してでした)


通常でしたら送電線の下を電磁波の影響範囲外で飛行させるのですが、2つの鉄塔の高低差が大きく、一番下の送電線がとても低くなる箇所が出てくるので無理でした。


そこで一番高い鉄塔の+30mでOKをもらい、現地で確認を。

ドローンのカメラを水平にして、離陸して鉄塔の頂上がカメラ画像の中心まで飛行して高度を確認します。


その高度値以上で飛行ルートの作成とカメラ設定ですね。

実はこの鉄塔は100mぐらいあって、飛行高度も150mぎりぎりで行い、カメラレンズを一番望遠寄りのを付けて撮影しました。


いくら物理的に送電線の上を飛ぶとわかっていても撮影中に送電線が近づいて見えますので、恐怖の飛行でしたね。(苦笑)

飛行150mでも地上解像度は1.2cm/pixを確保できました。


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今回は、送電線があっても協議と飛行方法でドローンでも撮影できるという話でした。

地上型レーザーでも起工測量はできるのですけど、工事開始前にはオルソ写真があるとなにかと便利なので、今回はドローンにこだわってみました。

街中の空撮のお仕事

今週は週初めより遠方に行っていましてブログの更新が滞っていました。途中まで書いては予定の時刻となり移動するなどで結局投稿できずじまいでした。


さて、今週初めより関西方面で法務局関連の業務で空撮の仕事をしていました。


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まずは評定点の作成。国土地理院に登録されている”2級、3級基準点を事前に平板ソフト(TREND-FIELD)で平面図を作成しておいて、GNSSの誘導の元その基準点に行って、確認の計測です。


基準点だけでは足らないところには新点を作成して、マーキングです。 

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今回は住宅密集地域上を40haの撮影でした。


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機体はこれ。MATRICE300 RTK。カメラはZENMUSE P1に50mmレンズ搭載。


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送信機の画像を大きなモニターに写して、監視員の配置や飛行エリアの確認をみんなで行います。

なんにしても今回は鉄道の上空も飛行させることで、1か月前から鉄道会社と協議を行って、飛行許可をもらいました。

離発着場も、市役所に申し出て公園を貸し切って行いました。


工事現場ならちょっとした広場から飛ばせれるのですけど、街中では離発着場もきちんと決めておかないと飛行でできませんね。


ではどのぐらいの画像が撮れるのかを検証。


上空140mから撮影。赤丸の中を拡大しますと・・・

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このぐらいの映像が撮れます。


80m上空からだと・・・

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このぐらいです。あまり大差は無いように見えますが、小さな測量ピン(評定点)を写すには100m前後で飛行を行いたいところです。


何とか6時間かかって完了することができましたが・・・・緊張の連続ですね。街中なのでいろんな電波障害があり、通信機とUAVの電波が切断されることもしばしばで、電波がつながる箇所に移動したり飛行ルートを変更したりと、やはり”魔物”が存在していました。(苦笑)


さて、この法務局関係のお仕事はまだどこもやっていない手法で、全国でも広島の会社さんだけでオイラはそこからの依頼で空撮をしました。このシステムが市販で出ると、地籍調査は格段に効率よく仕事ができるようになるそうです。

路面調査

6月も終盤に入ってもほとんど雨が降っていなくて外の仕事はやりやすいのですけど、

「そういえば今年梅雨に入ったんだっけ?」

と今年は梅雨が無い?!のか?とネットで調べたら中国地方は6/14ごろに梅雨入りしたことになっていました。朝から気象庁の心配をしていました。(笑)


さかのぼるところ今月の初め。ある建設会社さんの工事でこんな仕事をさせてもらいました。


  ≪Mission≫ 道路の路面調査をUAVで


今回は約2.5kmをUAVで飛行して地上を撮影しました。


手順は

1)基本測量+工事用基準点を100mごとに歩道に左右に設置

2)飛行計画+関係周辺・役所へ許可

3)飛行

4)解析


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この道路は国道で、交通量は非常に多くUAV写真からオルソ写真(ゆがみのない連続の写真)を作るにはまずは”車を写さない”ことが大切ですが・・・まず無理ですね。


出来上がったオルソ写真にはこのように車が写ったものが出来上がってきました。

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それを点群・オルソ写真作成ソフトで写真を操作しますと・・・・


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このように車を削除して、路面が確認できるようになりました。必ず車が写りこむことを想定して、飛行ルートや撮影方法を考えて飛行していました。


ちなみにこの写真は地上70mから撮影しています。


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小さな測量ピン+白笠をつけて、100mごとの基準点を作成していましたが、このようにオルソ写真でも確認出来て、計算上誤差は全線基準点で数mmで作成されています。

ちなみにジオタグ(緯度経度情報付き写真)で作っていますので、写真をCADに取り込むだけでこのように正確な位置に張り付いてくれます。(いっさい手直しはしておりません)


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このUAV撮影で得られるデータは

 1)路面ひび割れ調査

 2)線形の作成

 3)道路幅員

 4)路面断面(この後TLSで測量していますので、どれだけの誤差があるか確認中)

 5)現況の平坦性


image(点群)


ちなみに今回作成した写真データ容量は35GB。

これをどのように取り扱うかが決め手ですね

UAVによる測量

「5月の連休前であるが、この1週間の使い方で工事は大きく変わる。」

と、オイラも現場代理人だった時には、連休までの追い込みや予定工程の死守には気分を使ったものです。

現在でも同じことではありますが、コンクリートの長期養生ができるということで、連休前にコンクリート打設の工程を組むことが多かったですね。


最近は現場からデータをたくさん取っておいて連休中に・・・・って、もうブラック企業まっしぐらの工程です。(苦笑)


工事開始の時期ですので、UAVによる起工測量へも声をかけてもらうのですけど、点群の作成は奥が深いものです。


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こんな谷間の箇所で、UAVでの撮影では、基本、プログラムでの撮影ですが、立木・枝などで山側の撮影ができないことが多いです。

(ちなみにここは高度100mでも立ち木にあたりそうになり緊急停止しました。)


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それならTLS(地上型レーザースキャナー)で測量すればいいじゃん!

という思われることもありますが、やはり工事をするに、オルソ写真(ゆがみのない平面写真)が欲しいですよね。TLSでは色が悪いのでオイラは好かないのです。(苦笑)


そこで立ち木の下を撮影するために、UAVの高度を落として「斜め写真」を追加撮影しています。撮影方法やマーカーの置き方にはちょっと”慣れ”が必要ですが橋の下など斜め写真を追加することで、TLSを追加で行わなくても地盤測量はできますね。


4年前に西日本災害時に、山滑りなどで木など転倒していて、地盤を撮影できないので始めた撮影方法です。

基本公共工事の際は、真上から撮影した写真のみを使用して土量を算出していますが、3Dモデルなどを作成する際は、斜め写真を入れてどの向きからでも見てもきれいに見れる点群を作成しています。


今ではUAV測量に”斜め写真を入れたほうが精度が高くなる”という、研究成果も出ています。


斜め写真を入れることでこんな精度の違いも出る現場もあります。


写真による点群作成は、このように川の水面と橋には高低差があり、通常真上からのみでの撮影ではきれいにいかないものです。


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線路がグダグダになります。


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そして真上から撮影した写真にこのような斜めから撮影した写真を数枚追加します。


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すると・・・線路がまっすぐなオルソ写真が作れます。


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注意事項は、斜めになるので被写体との距離や明るさの違いが出るので、絞りやピント調整は必要となります。うちのUAVは高精度GNSS内臓なので、どの位置から斜めに写真を撮影したか写真に記録されるので良いですけど、通常のUAVは斜め撮影でも写真の重ね(ラップ)をきちんと考えて行わないときれいな点群にはなりません。(ちょっとマニーかな)


では有意義なUAV撮影LIFEを。(笑)




街中のUAV飛行

10月1日。コロナ緊急事態宣言が全国的に解除になりましたね。かといって大手降ってマスクなしで歩くことが出来ないので、生活はあまり変わらないかな〜と思います。


実はもう少し早く緊急事態が明けると思って遠方の仕事をいれていたのですが、ちょっと間に合わず予定通りここに行っていました。


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街中の上を飛行させるため、今回は”監視員”+”雑用係”でいっていました。
きちんとした行政からの仕事で、事前に警察や行政、そして地域の人への案内なども済ませたのちの業務なので、数か月前から準備をしての飛行なので簡単なことはないですね。


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今回は幅が1.5kmぐらいあり、目視できないこともあり、監視員を配置しての飛行となっていまして、自転車で走て監視をしていました。


どちらかというと、UAVが飛行していて『あれなんだ?通報するか!』を防ぐのもあるのですけどもね。 飛行の音や目視して気づいている人を見つけては、事情を説明することも重要です。

今回は「ママ! あれに乗りたい!!」

という子供をなだめるのも少々時間を取りましたけど。(笑)


今最新のUAV機を使われたのですが、電波や機体も安定してよかったですね。(操縦者はそう思っていないかもしれませんが:笑)


昔は大型のヘリコプターでしかできなかった業務をUAVで行っているのですが、まだまだ規制等が多く、いざすぐに! と街中を撮影するときは大型ヘリを使うほうが早いですね。
基本UAVは高度150mまで。反対に大型ヘリは高度300mまでしか降りれない。 この辺りで使用する機材・機体を選別しなければなりませんね。


監視して回っていて見つけたのがこの表示。

仮舗装に親切なペイントとがされていこれはいいな〜を感心しました。


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という事で本日から通常業務で溜まっている仕事に力を入れることにしましょう。

UAVの利用

師走に入って忙しい・・・というかありがたいことに踏ん張らないといけない感じです。


先週は遠方の仕事でこんなところに行っていました。


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オイラが直接仕事をするわけではないのですが、間接的にかかわったのと、”日本初”と言われる業務なのと”代役保険要員”ということで行ってまいりました。


なんのお仕事なのかと申しますと・・空に小さなものが飛んでるお仕事です。


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これは現場で飛ばされていたドローンですが、普通のドローンとの違いは、このカメラ。

※(私のではありません)

何と1億万画素。 最高級の一眼レフカメラでも5000万画素なのですの数倍大きなカメラです。


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写真1枚が130MBとなり、広域が写っていても、拡大していくと道路のクラックが見えてしまうほどのものです。


場所は宇都宮駅から2,3Kmしか離れていない街中でオペレーターさんは

「こわい、こわい」と叫びながら飛ばされていたそうです。


今回は「法務局のお仕事」。土木ではわからない世界ですが、空撮写真を使うことで、効率を上げてみようという今回初めての飛行です。もちろん関係各省や個別にも周知してのフライトですので、準備にたくさんの時間がかかっているのは確かです。


オイラはもしかの時のためにドローンなど一式持参していましたが、これに乗っかって数日”監視員”だけで終えることができてほっとしています。


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街中での飛行には最新の注意が必要ですが、『目に見えない障害』、『目に見えないフェンス』と物理的に問題も数回出てきて、簡単にはいきませんでした。

でも技術革新で新たな業務の方法ができてくるものです。


広島から900kmもありますのでね。 帰りは高速道路での事故などもあり12時間かかりました。やはり・・・遠いです。

1月の3連休

お題のとおりの週末でしたが、まだまだお正月の延長で何かと行事のある週末でした。

まずは初日の土曜日は「HO_CAD総本山新年会2015」が行われまして行ってきました。

と、言っても飲み会なのですけどもね。


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昨年から着ぐるみ部隊が目立つような会になってきましたね・・(笑)
今回は遠方は北海道からの参加があり、仕事で東北の気仙沼におられる方々の話もきかせていただきました。
(詳しくはこちらのページに書いてあります : らぶりーパオの)
また飲み会ながらでも勉強会も少々。UAV(無人飛行機マルチコプター)を飛ばして画像をとってそれを解析するところなどをお酒が入りながら話をしていました。

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会場に行くまでにオイラの自宅までJWB CADを開発されている矢吹丈さんが来られ、明るい時に撮影をしておきました。

なんともデカイマルチコプターで操縦機も大きかったです。
映像を見せていただくととても安定して画像もくっきり。最近一気にこのマルチコプターが出てきましたが、まだまだ進歩してもっと良い製品になると思います。

この3日を一気に書きますが翌日は地域の”とんど”。地方によっては呼び名やこのような文化が無いかもしれませんが、この地域では毎年やっています。

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今年はおもちを焼くのにコンクリートアンカーを網に取り付けて鉄器を作ってみました。
評判はOKで、ご近所のも来年は作るように請けてしまいました。(笑)

最終日の昨日は朝から町内剣道初稽古+剣道大会が行われまして、準備や写真撮影をやっておりました。

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工期末が近付いてくるこの3日間ずっと遊んでいたかと思われるかもしれませんが、急ぎの仕事などは朝や夜にやっていました。(今回は特殊でしたなー)

さて、これでお正月行事は完了。本格的に仕事に打ち込むように致します。

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もぐらくん

サラリーマンを辞め、田舎に住み、測量・土木一般の図面の出張サポート会社をやっています。
土木の3次元データ作成なども始めまして、まだまだ土木の発展を信じて仕事をしています。

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